オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

N響のシベリウス

2014年05月05日 14時33分26秒 | NHK交響楽団
昨晩も遅い帰宅。
しかし、帰宅後、酒の力を借りて?当日、NHK・Eテレで放送されたNHK交響楽団の定期演奏会の録画を見る。
この日の放送は、私が待ちに待っていたプログラムの演奏会であった。
2月の定期演奏会から尾高忠明氏指揮のオール・シベリウスプログラム。
オール・シベリウスプログラムと言うと、普通は交響詩「フィンランディア」や交響曲第2番が中心になることが多いですが、演奏されたのは「アンダンテ・フェスティヴォ」「ヴァイオリン協奏曲」「四つの伝説曲」というシベリウスの作品の好きな私にとってマニアック的な?たまらないプログラムであった。
私がシベリウスの作品を初めて聴いたのは中学生の時。わが街の市民会館にやってきたNHK交響楽団の演奏会でのヴァイオリン協奏曲。ヴァイオリン独奏は当時、N響のコンサートマスターだった田中千香士氏、指揮は岩城宏之氏。お二方とも故人になってしまった。たいへんな昔のことになってしまった。
この時、ヴァイオリンのもつ美しさ、そして技巧を誇示することに反するような冷たさ、孤独感を持つようなこの作品を聴いて、また違う世界を見たような感じがして、それ以来、現在に至るまで、シベリウスの作品に対して愛着を持ち続けています。
ヴァイオリン協奏曲で、それも生の演奏でシベリウスの作品に出会うことが出来たことを、私は、今も音楽の神様に感謝しています。
さて、昨日の放送で一番楽しみにしていたのは、プログラムの後半を飾った交響詩「四つの伝説曲」でした。
この作品はフィンランドの民族叙事詩「カレワラ」に基づいた作品で「レンミンカイネンとサーリの乙女たち」「トゥオネラの白鳥」「トゥオネラのレンミンカイネン」「レンミンカイネンの帰郷」の4曲になる作品。
この4曲の中で「トゥオネラの白鳥」が特に有名で単独で演奏されることが多いですが、この4曲がまとめて演奏されるのは本当に稀のようである。
一昨年の暮、ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団の7枚のCDによるシベリウス交響曲・管弦楽曲集(ドイツグラモフォン盤)が手に入り、それ以来、すっかり、このアルバムが私の最上位の愛聴盤になったのですが、その中の納められた全4曲の「四つの伝説曲」に、たいへん魅せられてました。そして特に第1曲の「レンミンカイネンとサーリの乙女たち」が大好きで、しょっちゅう聴いています。
この大好きな作品が映像で見ることが出来る、音楽に乗ってのオーケストラの動きを見ることが出来ると思うと楽しみにしていました。
この作品がプログラムに載せられたのは、やはりシベリウスを得意としている尾高忠明氏の熱意でしょう。
やはり第1曲の「レンミンカイネンとサーリの乙女たち」の演奏が一番、心が動かされました。シベリウスの響きが見事に出ていた演奏でした。
第2曲の「トゥオネラの白鳥」でのイングリッシュホルン独奏は池田昭子さん。
以前、N響の名誉指揮者のブロムシュテットが、この曲を演奏した時、池田昭子さんの演奏を絶賛したと言う話を聞いたことがあります。
やはり素晴らしいイングリッシュホルンの響きでした。
チェロの首席奏者、向山佳絵子さんとの掛け合いもなかなかのものがありました。
尾高忠明氏には、ぜひとも札幌交響楽団との「四つの伝説曲」の全曲録音を!
そんな期待が膨んでくる放送でした。
それにしても、シベリウスの「四つの伝説曲」がテレビで放送されて喜んでいるのは全国で、どのくらいいるのでしょうか?
やっぱり私はクラシック音楽では変な聴き手なんでしょうなあ。






にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へにほんブログ村







最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは! (みかん)
2014-06-24 22:08:45
こんばんは!
N響のシベリウス、録画してたのを今日みました。
初めて聴く曲ばかりでしたが
ぜんぶすごく良かったです!
客席がガラガラなのはこの日大雪だったからですね。
ワン・ジジョンさんもよかった!
シベリウスってフィギュアスケートではあまり使われることがないようで「悲しきワルツ」ぐらいなのですが(アリッサ・シズニーの演技が記憶に新しい)、ぜひ、もっと滑ってほしいなあと思いました。

返信する
Unknown (オペラファン)
2014-06-24 22:24:26
みかん様へ

シベリウスの大好きな私にとって、素晴らしいプログラムでした。
特に「四つの伝説曲」は私自身、現在、たいへんハマっている作品です。
この作品を映像で見ることが出来て本当に嬉しかった。
アリッサ・シズニーの「悲しきワルツ」
ケガで完璧な演技が見ることが出来なかったのは、今も残念です。
返信する
尾高氏指揮 N響定期1775回 (阿部秀夫)
2015-12-07 16:01:47
尾高さんの永年のファンなのですが、昨年に放映されたN響定期公演1775回の録画ができなかったため、今尚無念に感じ、どなたか録画のテープなりをお貸しいただける方がいらっしゃらないかと淡い希望を抱き続けております。
DVDレコーダに焼いたものではコピーが出来ないと存知ますので、WMVなどのデータ形式でも結構です。どなたか・・・?
返信する
尾高氏指揮 N響定期1775回 (オペラファン)
2015-12-08 11:40:24
阿部秀夫様へ

本当に申し訳ございません。
11月のフィギュアスケートのNHK杯直前まで、録画を残していたのですが、録画容量の関係で消去してしまいました。
もう少し早く知ればと思うと、今となっては、残念でたまりません。
もし、お力になってくれる方がいればと、私からも願うばかりです。
返信する
N響1775 (阿部秀夫)
2015-12-08 11:54:49
ア~ッ、そうだんたんですか。
とは言え、私も先週末のBSでシベリウスの室内楽を観て、一年以上前のヘマを思い出した次第です。また、近年は皆さまはHDD/DVDレーコーダーに録画なさっての保管と存じますが、レーコーダーやDVDからコピーできる方法は現行の機器では想定されておりませんので、録画をお貸し頂くにしてもテープで保存なさっている場合に限定されてしまいます。(私自身は録画をDVDにデータ保管し、更にPCで編集してDVDを作成します。)お騒がせしてしまい、誠に恐縮です。
返信する
N響1775 (オペラファン)
2015-12-08 12:47:52
阿部秀夫様へ

当然、私もDVDで映像を保管していますが、おっしゃる通りコピーが出来ないのが残念です。
本当は、もっと細かくデーターを編集したいのですが、仕事の関係で時間がなく、見るのがやっと言う状態で、本当にお恥ずかしい限りです。
返信する
N響1775 (阿部秀夫)
2015-12-08 14:33:10
そうでしょうネ。DVDに保管なさっているのであれば、一縷の望みが湧いてきました。コピーそのものは出来ませんが、若し、PCで中身のVOBファイルをPCに移動できれば
可能にはなるはずです。とは言え、当方はDVDレコーダー自体を所有していないため実験ができませんが、友人に借りてレコーダーで書いたVOBファイルの読み出しが可能かを実験してみます。もし、旨くできました際には、改めてデイスクの拝借をお伺いさせて頂きたいと存じます。

ところで、そちら様では入手したい演奏なぞは無いのでしょうか?当方ではデータとして曲別にデータ・ファイルで大方を保管しておりますし、単独の曲目でも数曲の組み合わせでも、自由に出来ますので、DVD品質(720x480: 16:9)で宜しければ、作成して差し上げますヨ。
返信する
N響1557 (阿部秀夫)
2015-12-10 15:18:04
面倒なご相談で再々の投稿すみません。
私の事務所の下の階にあるアニメ・製作会社の人が助けてくれることになり、若し、短期間お借りできれば願いは叶いそうです。使用するソフトも入手いたしました。
改めてのお願いですが、お貸し頂けないでしょうか?
尚、このような不穏当なやり取りは他の読者の顰蹙を買う恐れがありますので、以降はどうぞ、当方にメールでご意向をお知らせください。
ご帰宅も遅いようで、厄介なことを頼まれたと不愉快に感じていらっしゃるかも知れませんが、どうぞ、敢えて
縋る藁になって頂きたいとのお願いです。
返信する
お詫び (オペラファン)
2015-12-11 14:58:38
阿部秀夫様へ

たいへん心苦しいのですが、今回の御申し出は、お断りさせて頂きます。
私自身、クラシック音楽のCDコレクターの端くれとして、お気持ちは痛いほど分かるのですが、いきなり私のメールアドレスを簡単に知らせたくない、またやはり約8年続けてきたブロガーとして何か道を外れていくのではと懸念もあり、一線を越えたくないというのが本音です。
どうかご容赦ください。
本当に申し訳ございません。

返信する
Unknown (阿部秀夫)
2015-12-15 14:24:53
貴殿のポリシーは理解できます。「知見のない人に突然録画DVDを貸して」と頼まれても・・・。と云うのは普通の反応なんだろうと思うからです。(私は既に300枚を超える録画DVDを持っていますが、コピーは自由にできるため、機会があれば差し上げております。)ある意味では、NHKが保有する膨大な映像資産は、無償とは言わずとも広く入手が容易になるように願っておりますが、遠吠えに過ぎない為、広く「貸してくれ」と闇雲に探すしか無かった訳で、他者の価値観も充分に尊重いたしております。
兎も角は、お悩みになった挙句とは存じますが、一応の結論ですから、貴殿からの借用は諦めますので、他にも貴ブログをフォローなさっている方もいらっしゃるようですから、顰蹙を買っても詰まりませんので、私のカキコは削除なさることをお勧めします。勿論、いつか
貴殿のポリシーに変更が生じた際には、是非、その旨のメールをください。私は東京在住で、小さな貿易を主とした会社の経営をしている66歳の男性です。
返信する

コメントを投稿