昨日の夜中、NHK衛星第2で先月末に亡くなったNHK交響楽団の名誉指揮者ホルスト・シュタインの追悼番組があった。夜遅かったので最初のワーグナーだけを観て寝る。ベートーヴェンやR・シュトラウスの作品の演奏も続けて放送されたようだが録画で見る事にしています。
ワーグナーでは「さまよえるオランダ人」序曲と第3幕の水夫の合唱、「タンホイザー」序曲とパッカナール、そして「ニュールンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲が放送される。本当は最後の来日の時の「パルシファル」を期待していたのだが残念だった。
解説の音楽評論家のコメントに驚かされる。シュタインは生前、「さまよえるオランダ人」と「タンホイザー」を「私のオペレッタ」と語っていたそうです。シュタインにとってワーグナーの作品の中で本当に心をとらえているのは「ニーベルンクの指輪」と「パルシファル」なのでしょう。この言葉にシュタインのワーグナー指揮者としての真髄を見た思いである。現在のウィーン国立歌劇場の音楽監督の某指揮者はワーグナーのオペラでは「さまよえるオランダ人」と「タンホイザー」しか全曲を指揮したことがないはずである。たたき上げのオペラ指揮者とスター指揮者。この違いは何であろうか?考えさせられる。
「ニュールンベルクのマイスタージンガー」前奏曲の演奏日を見て驚いた。1980年2月である。私が聴いたオール・ワーグナーの演奏会の最後のプログラムの曲の映像である。また個人的な事だが4年間の東京での大学生生活の中で通った最後のコンサートの映像なので感慨無量である。当日はNHKホールの最前列に座ったので、ひょっとしてと思って映像をよく見ましたが自分自身を確認する事は出来ませんでした。当時のNHK交響楽団のメンバーも懐かしい顔ばかりで時の流れの大きさを痛感するばかりである。
本日は起床して一昨日届いたクルト・ザンデルリンク指揮ベルリン交響楽団の「ブラームス交響曲全集」から第3番と第4番そして「アルト・ラプソディ」を聴く。
(輸入盤 CAPRCCO 08-10 600 1990年録音)
私にとって8番目のブラームス交響曲全集のCDである。1番と2番をまだ聴いていないので、まだ何ともいえないがライブ録音の寄せ集めのフルトヴェングラー盤は別格として最高の全集ではないかという予感がする。3番もよかったが4番が超名演である。全曲と通じて遅いテンポの中で雰囲気満点の豊かな響きと美しさに満ち溢れている。ブラームスの作品を聴き返すことはめったに無いのだが2回も聴いてしまった。
ザンデルリンクは2002年引退してしまい本当に残念である。ピアニストの内田光子がベートーヴェンのピアノ協奏曲全集を録音する時、内田光子自身が指名した指揮者だけにスター指揮者ではありませんがシュタイン同様知る人ぞ知る名指揮者である。こういう指揮者の演奏をじっくりと聴くのもオーケストラを聴く醍醐味の一つだと思っています。
ワーグナーでは「さまよえるオランダ人」序曲と第3幕の水夫の合唱、「タンホイザー」序曲とパッカナール、そして「ニュールンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲が放送される。本当は最後の来日の時の「パルシファル」を期待していたのだが残念だった。
解説の音楽評論家のコメントに驚かされる。シュタインは生前、「さまよえるオランダ人」と「タンホイザー」を「私のオペレッタ」と語っていたそうです。シュタインにとってワーグナーの作品の中で本当に心をとらえているのは「ニーベルンクの指輪」と「パルシファル」なのでしょう。この言葉にシュタインのワーグナー指揮者としての真髄を見た思いである。現在のウィーン国立歌劇場の音楽監督の某指揮者はワーグナーのオペラでは「さまよえるオランダ人」と「タンホイザー」しか全曲を指揮したことがないはずである。たたき上げのオペラ指揮者とスター指揮者。この違いは何であろうか?考えさせられる。
「ニュールンベルクのマイスタージンガー」前奏曲の演奏日を見て驚いた。1980年2月である。私が聴いたオール・ワーグナーの演奏会の最後のプログラムの曲の映像である。また個人的な事だが4年間の東京での大学生生活の中で通った最後のコンサートの映像なので感慨無量である。当日はNHKホールの最前列に座ったので、ひょっとしてと思って映像をよく見ましたが自分自身を確認する事は出来ませんでした。当時のNHK交響楽団のメンバーも懐かしい顔ばかりで時の流れの大きさを痛感するばかりである。
本日は起床して一昨日届いたクルト・ザンデルリンク指揮ベルリン交響楽団の「ブラームス交響曲全集」から第3番と第4番そして「アルト・ラプソディ」を聴く。
(輸入盤 CAPRCCO 08-10 600 1990年録音)
私にとって8番目のブラームス交響曲全集のCDである。1番と2番をまだ聴いていないので、まだ何ともいえないがライブ録音の寄せ集めのフルトヴェングラー盤は別格として最高の全集ではないかという予感がする。3番もよかったが4番が超名演である。全曲と通じて遅いテンポの中で雰囲気満点の豊かな響きと美しさに満ち溢れている。ブラームスの作品を聴き返すことはめったに無いのだが2回も聴いてしまった。
ザンデルリンクは2002年引退してしまい本当に残念である。ピアニストの内田光子がベートーヴェンのピアノ協奏曲全集を録音する時、内田光子自身が指名した指揮者だけにスター指揮者ではありませんがシュタイン同様知る人ぞ知る名指揮者である。こういう指揮者の演奏をじっくりと聴くのもオーケストラを聴く醍醐味の一つだと思っています。
私のザンデルリンクとの出会いは1973年シュターツカペレ・ドレスデンの初来日の時のNHKの放送でした。曲目はブラームスの交響曲第1番だったはずです。あの渋い独特のサウンドがたいへん印象に残っています。
ブラームスの旧録音、たいへん興味があります。現在、当方、財政難ですが少しでも余裕が出来たら、ぜひ購入するつもりです。
あとザンデルリンクにはエレーヌ・グリモーが独奏をしたピアノ協奏曲第一番のCDが有りますね。交響曲全集に匹敵する凄い演奏だと思います。グリモーのピアノも素晴らしいですし。