21枚のCDがセットになった「フルトヴェングラーEMI録音集」からのブラームスの交響曲。
今日は交響曲第2番と第3番を聴く。オーケストラはベルリンフィル。なお今回のアルバムの2番のオーケストラの表記はウィーンフィルとなっていたが、間違いである。
第2番は1952年5月ミュンヘンにて、そして第3番は1949年12月ベルリンにての、いずれもライブ録音である。
3番は昔から定評のある録音だが、今回、演奏の素晴らしさに驚いたのは2番の方である。
以前から私の持っていた交響曲全集のアルバムにも収録されていましたが、何か録音状態がザワザワした感じが強く、あまり印象に残っていなかったのだが、今回の新リマスターによる録音を聴いていて別ものを聴いているような感が強かった。
楽器の音色が、はっきりと聞える。という事はフルトヴェングラーの表現がリアルに迫ってくると言う事である。
第1楽章のむせるような旋律の歌い方は最高である。また第4楽章はまさにフルトヴェングラーの魂の乱舞。壮絶感すら感じさせる。
最近、ブラームスの交響曲から距離を置いていた私ですが、今回聴いた2番の録音は、そんな事を忘れて久し振りのブラームスの交響曲を夢中に聴くことができました。
やはりフルトヴェングラーって凄いね。次元が違うね。
この前もコメントしましたが私の手元に10組のブラームスの交響曲全集があります。(朝比奈隆、ザンデルリング、バーンスタイン、フルトヴェングラー、トスカニーニ、ポールト、チェリビダッケ、ムラヴィンスキー、ヴァント、ワルター)
定評のあるベーム指揮ウィーンフィルの全集はLPレコード時代に聴いて面白くなかったのでCDで買い直していません。
この中で今、一番気になっているのは、やはりトスカニーニの録音です。
まだ、しばらくはフルトヴェングラーの録音を聴くことになりますが、次はトスカニーニである。
改めて聴き直して、どんな発見があるか楽しみです。