オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

最近の番組から。

2009年03月16日 10時08分39秒 | 中野友加里さん
先週末、NHKの地上波で浅田真央さんを特集したスポーツ大陸「攻める気持ちを忘れない」が放送されたようで、翌日、出社したら我が店の事務のお姉さま(おばさんとは恐ろしくて言えない)に、さっそく「昨日のNHKの真央ちゃんの番組、きちんと見たの?」と言われてしまった。
私自身はBSで放送された時に録画をしていたので、すでに何度か見直していた状態でした。見れば見るほど勇気が湧いてくる素晴らしい番組だったと思います。昨日、営業会議があり、いろいろと発言したのですが、この大変な不況の中で0発想、現状打破をすることの意識と行動を変えさせることの難しさを改めて痛感してしまいました。
浅田真央さんのような天才でさえ昨日より今日、今日より明日と現状に甘えることなく進化(深化)しようと、たいへんな練習と研鑽をつんでいる姿を番組で見て、また浅田さん自身の発言を聞いて私自身の内面で奮い起こされる気持ちになります。
今回の番組の録画は以前、放送された「荒川静香・金メダルへの道」と並んで、大切なものとなってしまいました。

昨日の朝、NHKハイビジョン放送で東京バレエ団による「ジゼル」の公演の放送があり、今、録画を見終えたばかりです。
2006年の公演でジゼル役はイギリスのロイヤルバレエ団、アルブレヒト役はパリ・オペラ座バレエ団からの客演を迎えてでのの公演である。私は「ジゼル」は1983年キーロフ・バレエによる公演のDVDを持っていますが、映像状態が鮮明でなく、またオケの録音状態もこもり気味でしたが、今回の放送はハイビジョンでの鮮やかで大変美しい映像でオケの録音状態も良く目と耳の両方からバレエ「ジゼル」を本当に楽しむことが出来ました。なお1983年のDVDでは第1幕の最後でのジゼル役のメゼンツェワの涙を流しながらの演技を見ていると映像の古さを忘れるものがあります。
さて今回の放送でも第1幕の半ばでのジゼルの収穫祭の踊りのソロあたりから、やはり目頭が熱くなってきます。そして以前にもコメントしましたが、どうしても中野友加里さんと重なってしまい、いけません。昨年のGPシリーズのアメリカ大会の放送で初めて見た中野友加里さんの「ジゼル」そして中間部でのつま先でのステップを見たときの驚きと感激は忘れることが出来ません。(バレエ「ジゼル」を見たことがある方だったら解ってもらえるでしょう)
私は15年ほど前、生で初めて「白鳥の湖」を観て、バレエに興味を持ってから数年前までバレエ=チャイコフスキーの三大バレエで、他の作品はあまり見向きもしませんでしたが、中野友加里さんの「ドン・キホーテ」「シンデレラ」そして「ジゼル」を見て、チャイコフスキーの作品以外のバレエに目を向け、領域を広げることが出来ました。中野友加里さんにどれだけ感謝したらよいかわかりません。中野さんは単にバレエの音楽を使って氷上で演技をしているというだけでなく、そのバレエの役になりきりバレエのシーンを想い出させる見事な演技で本当に心を打つものを私は感じます。なお、個人的には「ジゼル」はもちろんですが中野さんの「シンデレラ」もプロコフィエフの音楽の凄さもありますが今だに大好きです。
今は亡き映画評論家の淀川長治氏は、たいへんバレエにも造詣が深く、エッセイで印象に残っているコメントがあります。
「バレエも美に酔ったあげく涙をもたらす、あの美しさの中にはあらゆる美の涙がしみこんでいる。神は人間に涙というものをさずけられた。涙をながし得ぬ人は不幸だ。わたしが言うぜいたくとはその涙をあふらしうる美への酔い心地。これを今のうちにうんと体験してほしいことの、ぜいたくである」
来シーズン、中野友加里さんはどんな曲でオリンピックに挑戦するのでしょうか?またバレエ音楽かな?新しいプログラムが楽しみです。