オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

「時代の流れ」

2008年08月07日 16時37分40秒 | 2008-2009年シーズン
村主章枝さんのファンページが閉店となったの事。残念ながら私は一度も訪問したことがありませんでしたが、村主さんがまだ現役とはいえ、時代の流れを強く感じます。先月の新横浜でのFOIの公演の後、同志の皆さんとのお話の中で村主さんの引退時期について話題になりました。荒川静香さんがトリノ五輪の後、すぐに引退してアイスショーの世界で見事に大輪の花を咲かせた事と対象的になってしまいました。おそらくバンクーバー五輪の代表選考まで現役続行ということになりそうですが、こうなれば、それまでがんばって欲しいものです。ただ昨年暮れの大阪での全日本選手権で安藤美姫さんや中野友加里さんと比べて技術的なものより覇気の違い、気迫の違いがスタンド席からもわかり、村主さんが小さく感じました。本人自身が追い込められているという気持ちを絶対持たないことでしょう。あと願わくは衣装や曲目も最近、凝りすぎているのではと思うこともあり、以前のようなもっとシンプルな村主さんの演技を見たいものです。
なお村主さんのオフィシャルサイトはまだ健在です。私はたまにこちらのサイトは訪問します。理由は写真のアルバムの中に美少女時代の荒川静香さんを発見することが出来るからです。(これは余談でした)
http://www.fumiesuguri.com

数日前に長洲未来さんの公式サイトを発見しました。以前からあったようですが私が気が付かなかったようです。この前の全米選手権の写真もあり、楽しく拝見することが出来ました。
http://honyaku.yahoofs.jp/url_result?ctw_=sT,eCR-EJ,bT,hT,uaHR0cDovL3d3dy5maWd1cmVza2F0ZXJzb25saW5lLmNvbS9taXJhaW5hZ2FzdS8=,qlang=ja|for=0|sp=-5|fs=100%|fb=0|fi=0|fc=FF0000|db=T|eid=CR-EJ,
今年の世界ジュニア選手権の録画をみると静かに時代の流れが序序に変わって来ていることを実感することが出来ました。
村主章枝さんと長洲未来さん。好対照な立場の二人の今後の演技にも注目していきたいです。




「ジークフリート牧歌」

2008年08月07日 11時59分15秒 | 今日、聴いたCD
昨晩、この前亡くなったNHK交響楽団の名誉指揮者ホルスト・シュタインが指揮した1981年バイロイト音楽祭でワーグナーの舞台神聖祭典劇「パルシファル」から第3幕をDVDで観ました。やはり物凄い音楽である。やはりワーグナーの音楽が一番、自分自身にピタッとくる。
数年前、何気なしにNHKの衛星放送にチャンネルを入れると、シュタインがN響の定期演奏会で「パルシファル」の第三幕を演奏会形式で指揮をしていた。シュタインが涙を流して指揮している様子が映し出され、映像に釘付けになった記憶があります。この公演がシュタインの最後の来日だったそうで、その後シュタインは病気で引退同然になったので、このオペラを得意としていたシュタインにとって生涯最後の「パルシファル」だったかもしれません。番組に気が付くのが遅く、途中から観たのでビデオ録画も出来ませんでした。ぜひ再放送して欲しいものです。

ワーグナー 「ジークフリート牧歌」
ハンス・クナパーツブッシュ指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
1962年ミュンヘンにてのスタジオ録音(ウエストミンスター盤)

一夜明けて、朝からワーグナーである。今、楽劇「ジークフリート」の第3幕を聴きながらパソコンを打っています。ブログを初めて約1年、私の心の奥底の引き出しにしまっているものを徐々に出して行く時が来たかな?もし「あなたの一番好きな指揮者は?」と聞かれたら、朝比奈隆やワルターではなく迷わず「ハンス・クナパーツブッシュ」と答えるでしょう。一度、私の好きな指揮者ベストテンでもやってみようか?いやいや、いきなり引き出しを全て開けるのは止めとこう。
ハンス・クナパーツブッシュ(1888年生まれ、1965年没)はバイロイト音楽祭の伝統を受け継いだワーグナーを一番得意とした往年の大指揮者である。レパートリーも狭く、当時の人気指揮者と比べ録音も少なく、指揮活動もドイツとウィーンのドイツ語圏に限られていたので知名度が低いが、まぎれもない大指揮者である。1962年バイロイト音楽祭での「パルシファル」のライブ録音(フィリップス盤)は、まさに神業である。これを超えるワーグナーの演奏は無いと思っています。詳しくはこちら
さて今日、朝一番に聴いた「ジークフリート牧歌」の録音であるが、レコード時代から私が一番好きなクナ(クナパーツブッシュの愛称)の録音である。現在1997年に発売されたCDを愛聴しています。レコードでは残響も少なく音が硬かったのですがCDでは、こんなに録音が良かったのかと思うほど見事に生まれ変わり演奏の素朴さを失うことなくオケの細かい表情が手に取るようにわかるようになりました。カラヤンなど演奏を楽しんでいる方にはテンポも遅く響きも地味、外面的要素ゼロのクナの演奏にはついて行けないと思いますが、私にとっては聴けば聴くほどはまり込んで行く録音である。
曲の出だしの心の込め方、ホルンやクラリネットなどの管楽器の濃くのある響き、そして最後のコーダの感概の深さと美しさ。スッと最後演奏が終わった時の言いようも無い寂しさ。何度聴いても飽きることがありません。
私が持っているのはこれです。

「ジークフリート牧歌」は1870年のクリスマス、ワーグナーの妻コジマの誕生日にワーグナー邸で初演された。当日は階段に楽団員たちが座りワーグナー自身が指揮したと伝えられています。演奏がある事を事前に知らされていなかったコジマの思いがけない素晴らしいプレゼントに驚きと喜びの大きさは計り知れないものがあります。
なおイタリアの映画監督ルキーノ・ヴィスコンティの作品「ルートヴィッヒ」の中で、この時の様子が見事に再現され、この時くらい映画のありがたさをかみしめたことはありません。