墨色・文房四宝の魅力と不思議を!

文房四宝を基本とした墨芸術の作家活動を、ヨーロッパへ発信中

硯と墨との相性は?

2018-11-30 15:07:59 | 文房四宝

古端渓硯 & 古墨 との相性?

端渓硯という硯を持っているという方々は沢山いらっしゃいますが どの程度の硯を持てば
良い墨色が出るのかと 思う方々は沢山いられると思いますが 端渓硯の名品を持っているから
墨色が素晴らしくいい色に出ると思っている方々が大部分だと思っておりましたので 当方持参の
古端渓硯で紋様を基準に 色んな古墨を磨り比べることを決め黙々と墨磨りの世界に入っておりました。

古端渓硯を時代的に創られた(掘り起こされた時代)は自ずと特徴から 理解できると思っております!
良いものは出来るだけ最高の物を探し出したいと願うのは人間の常です。益しては現代社会のように 便利な
社会ではなかったので 命がけで宝物を探していた時代 駄物を探す硯匠はほとんどいなかったのでは?

宋代・明代・清代・現代と 残ってきた硯に出逢った時 愛硯家達は 美しい硯に見とれて宝物として手に入れ
毎日 眺め触れ 色んな紋様を探し当てながらどんな色が出るのだろうかと想像しながら毎日を楽しんでいることでしょうが

残念ながら この紋様が出ている端渓硯は名品 この色を有している硯は絶品とか 愛硯家は沢山いますが 墨色については
 専門書に於いても どの紋様を有している硯はどのような墨色を創りえるかとは 一言も書いていません! 
何故なら 墨を磨ること(墨を磨る方法を知らない)に時間をかけれないほど忙しいとの事で!

硯の拓本が取れるものは取って 磨る古墨の写真を撮って 玉版二層紙(熟)滲む紙・玄に蝉衣箋滲まない紙に
墨色を薄めながら記録していきました 

  

       

火捺の周りを胭脂暈が囲み その周りを蕉葉白が囲み その蕉葉白の中に雨霖墻青花が沢山泳いでいます!
赤みががった紫色の美しい端渓硯 浅堀の刻 清代の端渓硯!

古墨は 御墨:15 程 君房製:13 方 于魯 製:10 曹 素功製:11 胡 開文 製:11 其の他の墨匠:12
を磨り 紋様と石質による 墨色を比べています。端渓硯:26硯 その他の硯:17硯を使用!

古墨の美しい色を知りたい方は是非!見学に来てください。



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