山本七平が、ガンで死ぬ、その闘病記を、妻と息子が綴った。
タイトルがいい。文語調で。
中身もいい。山本七平の人格が分かる。信頼できる人格だと分かる。
これを読んで、私はさらに七平ファンになった。
私の母や、尊敬する知人に、この本を私が買って、贈ったこともある。
私が「知人に送ったことのある本」って、ほとんどこの本だけ。
それくらい、私にはインパクトのある本。
その本を、三浦綾子の夫の三浦光世(愛の塊のような人。西村久蔵のような人。キリストみたいな人)が、激賞している。
嬉しい。
この本が広く読まれ、山本七平が広く読まれ、そして日本の歪(いびつ)な「空気」が攪拌されることを、切に望みます。