川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

「雨ニモマケズ」のモデル

2024年08月17日 | 唄・詩・都々逸
エキセントリックで右翼的な日蓮宗の一派の国柱会・宮沢賢治「雨ニモマケズ」のモデルがいた。

日蓮宗の人と思いきや、違う。

「花巻のトルストイ」と呼ばれたクリスチャンの、斎藤宗次郎なんですね。

宮沢賢治とは宗派を超えた交流があったらしい。


しかも、この斎藤宗次郎、「性、狷介」のために弟子が寄り付かなくなった内村鑑三に最後まで信頼され、最期まで看取って、内村の臨終に立ち会った。

 こちら(ウィキの斎藤宗次郎)

以下、その斎藤宗次郎を謳った、賢治の詩

「雨にも負けず

風にも負けず

雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫な体を持ち、

決して怒らず

いつも静かに笑っている

一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ

あらゆることを自分を勘定に入れずに

よく見聞きし分かり

そして怒らず

野原の松の林の陰の小さな藁ぶきの小屋にいて

東に病気の子どもあれば、行って看病してやり

西に疲れた母あれば、行ってその稲の束を負い

南に死にそうな人あれば、行ってこわがらなくてもいいと言い

北に喧嘩や訴訟があれば、つまらないからやめろと言い

日照りのときは涙を流し

寒さの夏はおろおろ歩き

みんなにでくのぼうと呼ばれ

褒められもせず

苦にもされず 

そういう者に私はなりたい」


『愛の鬼才』 西村久蔵 みたいですね。

 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 天蓋付きベッド | トップ | Twitter/Xという場所 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

唄・詩・都々逸」カテゴリの最新記事