川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

己を愛するな

2024年05月21日 | 言葉
己れを愛するは善からぬことの第一なり。

修行のできぬも、事の成らぬも、過ちを改むることのできぬも、功にほこり驕慢の生ずるも、皆自ら愛するがためなれば、決して己を愛せぬものなり。

──西郷南洲遺訓 二十六条

ーーーーーー

令和の価値観とは違うけれど、明治初期、大西郷が「己を愛するなかれ」と説いていた。

西郷はキリスト教の洗礼を受けたのではという伝説があるほど、キリスト教に触れていた。


 
 
「自分が幸せではないと他人を幸せにすることができない」、これが令和の価値観。

その令和の価値観と、真っ向からバッティングしそうなのが、西郷の「己を愛するな」。

ーーーーーー

いずれを取るか、正解はないんでしょうが、みなさんの参考に。

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三浦小太郎さんがいい

2024年05月21日 | 
三浦小太郎『渡辺京二』を読み始めた。

30分くらいしか読んでないけど、いい。

ビシビシ刺さる。

三浦小太郎さんは、この本が初の単著とは思えないほど、ものすごいインプットをしている。

この三浦小太郎さんの文章を1、2頁読むだけで、オッソロしいほどのインプットをしている方だと分かる。

文章の質は読書量に比例する。

ーーーーーー

以下は、この本の、水俣に関連する記述から、刺さったことをいくつか。

■ 渡辺は「小さきもの」への視点を外さなかった。

 
「完全な敗北とは、要するに、忘れ去ること、とりわけ自分をくたばらせたものを忘れ去ること、人間どもがどこまでいじわるか最後まで気づかずにあの世にいっちまうことだ」

 フランスの文学者セリーヌ。

 紀藤正樹氏や鈴木エイト氏が「どこまでいじわるか最後まで気づかずに」あの世にいっちまうことがないようにしないと。

■ 世界文学全集に入っている石牟礼道子の『苦海浄土』の原題は『海と空のあいだに』だった。

 分かる。水俣の、透き通る海と、突き抜ける空を見てきた私には、分かる。



『海と空のあいだに』と題した石牟礼道子が、どんな情景を心に描いていたかが。

■ 石牟礼道子は「市民」という言葉を拒否する。

…紀藤正樹先生に聞かせたい言葉。紀藤先生も石牟礼道子を読んだらいいのに。邪悪なところが少しは浄化されるでしょう。

■ 石牟礼・渡辺は水俣病患者と「心中」した。だから石牟礼には患者の魂と怨念が「乗り移った」。

…そう。クライアントに憑依するのが弁護士の仕事。私もクライアントと「心中」してクライアントが私に「乗り移る」ようにしないと。
 
 
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リベラルと保守の価値観の違い

2024年05月21日 | 政治
リベラルと保守の国家観・価値観の違いを図示してみました。

フランスは例外的に、中間団体をなくそうとする。フランス革命の(悪しき)伝統から抜けきれていないのですかね。

____________

リベラルは、バラバラな個人を尊重するけど、中間団体なしに自己責任で行きていける個人は多くないから、結局、国家を他責する。

一方、保守は、中間団体を尊重して、原則的に、自己責任で個人が生きていきましょう、って考える。

____________

ざっくりこう対比できる、こう図示できると思いますが、いかがでしょうか。

こんな簡単な図なのに、画像検索でググッても似たような図が見当たらないのは、なぜなのでしょうか。
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安倍首相は、ほとんどUPFに触れていない

2024年05月21日 | 社会・時事など
先日の、広島の平和シンポジウムで、UPF(Universal Peace Federation)の魚谷俊輔事務総長のプレゼンで、一番、インパクトがあったのが、これ。

安倍首相の、暗殺の原因となった、UPFへのビデオ・メッセージ。

トランプ大統領が、左のように、リップサービスのオンパレードだった。14行。

これに対して、安倍首相は、UPF(創設者韓鶴子氏)に対して、ほとんど触れていない。3行とちょっとだけ。

この「ほんの少しの言及」を理由に、暗殺事件が起きました。

こういう事実は、暗殺から約2年経ちますが、ほとんど知られていません。

この辺は詳しくまたおってこのブログで書きます。
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『渡辺京ニ』 三浦小太郎

2024年05月21日 | 
水俣に行った際、何かの会話で本を探していて、出逢った本。すぐポチった。



2016年に出たこの本を読まずに読書人を気取っていたことが誠に恥ずかしい。

水俣をある程度学び、ユージン、アイリーン、川本、石牟礼、渡辺、江頭、島田、細川らを固有名詞として記憶している私ですが、この本を知らなかった不学を愧じ入る。

この本を読まずに読書人は名乗れないんじゃないか。

それくらい価値がありそう。

中身はまだ読んでませんが、渡辺京二ってのはそれくらい価値のある言論人・作家だと思っている。

渡辺童貞の方は、まずはこの本からお手に取りください。 ↓




まず、タイトルがいいですよね。

逝きし世の面影。

文語体。

ーーーーーー

『逝きし世の面影』は、500年、1000年の後にも残る作品。

江戸の、明治の日本が、世界からどう見られていたか。

その「事実」だけを淡々と綴った。

それだけの本。

それだけの本だけに、ものすごい本。

作者渡辺の主観はない。客観だけがある。

客観的な事実だけが、客観的なだけに、圧倒的な迫力を持って、迫ってきます。

本ブログ読者諸氏の皆さん。

是非、『逝きし世の面影』をご覧ください。

渡辺ワールドにようこそ!
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インテグリティと良心 ーエマソンと文鮮明

2024年05月21日 | 宗教
私の専門のインテグリティってのは、お天道様とか良心とか誠実さ・高潔さ。

「不完全な人間が完全を目指して謙虚に向上心を持って歩むプロセス」って理解しています。長くてすいません。

前稿(こちら)で紹介したエマソンがこう言っています:

Nothing is at last sacred but the integrity of our own mind. 
我々の心のインテグリティだけが神聖だ

って。 

クリスチャンには批判も多い。自分が一番偉いのか。偉いのはGodだろう、って。

ーーーーーー

ここからは家庭連合さんに対するエールとして。

家庭連合の教えの

「良心は両親に優る。良心は先生に優る。良心は神様に優る」

ってのも、このエマソンの考えと同じですね。

オレ様教祖文鮮明様の言うことを聞け、と言っていないのがいい。

私、先生(文鮮明の一人称)よりも、自分の良心を大事にしなさい。

両親よりも、教祖(メシアの私)よりも、神様よりも、自分の良心を大事にしなさい。

素晴らしい。

素晴らしい教えではないか。この教え一つをとっても、カルトではないな、と僕は思っています。
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To be great is to be misunderstood 偉大であるということは誤解されること

2024年05月21日 | 宗教
To be great is to be misunderstood   
偉大であるということは誤解されることだ。

アメリカの詩人・思想家・哲学者のラルフ・W・エマソンの言葉。
エマソンは、日本の吉田松陰みたいな人で、オバマ大統領その他多くに尊崇された。

私の大好きな言葉ですが、家庭連合の方に、慰めと応援歌として、贈ります。

偉大であると理解されません。
偉大だと誤解されます。

英雄は常に誤解されます。
家庭連合も誤解されています。

祝福(合同結婚式)も誤解されています。
私もつい最近まで誤解していました。ってか、何も分かっていませんでした。

教祖がテキトーにマッチングするキモいイベント。
人はそう誤解しています。私もそう思ってました。

違います。

世界平和への修行なんです。
草の根で、世界の垣根をなくす、平和運動なんです。

人種、国籍、文化、言語、全く違う人と結婚する。
垣根を越えて、一生やっていく。

人生を賭けて、人種、国籍、文化、言語、これらみんなを乗り越える、壮大で勇壮で高尚で荘厳な、一大イベント。

これにより、性も、我欲も、肉欲も、我執も、乗り越えんとするのでしょう。こういう「自分の弱く醜い心」に打ち克とうとする儀式なんじゃないですか? 

祝福についていい本があったら教えてください。

ーーーーーー

祝福のみならず、統一運動も。
政治、経済、宗教、学問、言論。
この5個の分野で、分断ではなく統合・統一を目指し、我執を離れ、世界平和を実現せんとする。

素晴らしいではないですか。
まことに壮大ならずや。

偉大だと、誤解されます。理解されません。嫉妬もあったりするから。
笹川良一も、偉大すぎるために誤解されました。 こちら

喬木に風強し。
高い木には強い風が当たる。
偉大な人間には強い批判があたるんです。

To be great is to be misunderstood  
偉大であるということは誤解されることだ。

解散の危機に瀕した今、誤解されたままでいい、と開き直ってしまっては困るけれど。
偉大だから誤解されたんです。

誇りを持ってください。自信を持ってください。
そして「これ以上できない」ってくらい頑張ってください。私も頑張っています。

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我れ先にと席を取ろうとするな

2024年05月21日 | 親孝行
電車に乗るや否や、人に先駆けて、我れ先にと席を取ろう(座ろう)とする人がいる。

私も昔、やったことがある。

卑しい。さもしい。せこい。みっともない。美しくない。かっこよくない。浅ましい。

そういう美しくないことをしない。

こう教える教育は、、なかなか学校では教わらない。家庭で教えるべきことですかね。

ーーーーーー

いや、学校でもある程度は教わる。

私の父親は教師をしていた。中高の社会科。地理。

20年前、定年退職する際に、自身の職業人生を振り返って、

「俺は、生徒が寺社の山門を通るとき、<敷居は踏むものではない。跨ぎなさい>と教える教師だった」

と言っていた。そこに自負と矜持があった。

「敷居を跨ぐことを教える教師」として記憶されたかった。

そういうことを言う教師は他に多くなかった、いや、ほとんどいなかったのだろう。

父は、神奈川の桐蔭学園高校の社会科主任を長く務め、21期では理数科主任。進路指導の副部長でも実績を残した。

その、「進学校の教師としての実績」に誇りを持っていたのではない。

敷居を跨ぐという、「人としての教え・あり方」を伝える教師であったことに誇りを持っていた。

そんな父を私は誇りに思っている。








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