金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

ゆっくりと開けていく

2020年05月16日 19時35分38秒 | 日々あれこれ
蛇口を捻るように・・・


3か月ぶりの常例法座開座となりました。
悩んだ末に。

新型コロナウイルスに関連した緊急事態宣言。
条件付きってことでここ愛媛も解除。
事態は何ら変わっていないのですけど
それでも少し肩の力抜けて。

「常例のお勤めされるのでしたら
 お参りしたいので教えて下さい。」

そんなお声の背中押し・・・

蛇口をゆっくり捻るように開座です。

戸も窓も全て開け換気。
縁にはアルコール消毒も坊守が備え付け。
御香を焚き
堂内にスタレビの優しい曲流していると
やっぱ、いいもんやな~って。

広く案内もしてなかったのですが
総代長さんがお声がけして下さったようで
お参りもあり賑やかにお勤めさせていただきました。

ボツボツ歩ませていただきます。


朝、坊守が血相抱えて言うのです、
「ご院さん!スロープにこんなカニが!」って
12,3センチの幅を指に作りながら。

坊守の里なら何ら珍しくもないことなのですが
ここにおいてはカニがいるっていう環境にないものですから
驚いたのでしょう。

コイツもあまり所望でもないのですが
何とかせいって言うことでしょうから
坊守の背中越しに恐る恐る見たことです。

まこと、おるおる!

さあ、どうするってんで
先のやわらかな箒で出ていっていただくことに。

痛くないようにそっと、ソロっと箒で追った。
するとカニは臨戦態勢。
二本のハサミを広げて高々とコイツに向ける。
カニにすれば怪物のようなもんです、コイツ。
それでも、負けない!って姿。

凄いな~って思いつつ優しく退散願った。

目に見えない怪物のようなウイルス。
「ヨッシャ、コ~イ!」って挑みたいところ。
でも、カニのような態勢も取ることもできず
ただ唯一の臨戦態勢の自粛を続けていくことです、コイツ。

まっ、日々の生活リズムは自粛のような生活でしたので
これといった辛さもないと言えばないのです。

でも、いい薬もでき
安心してお参りいただいて
優しき時間を過ごせるような日常が来ればいいですね。
コメント
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