Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めてII

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

長保寺 其の一(2015年7月26日参拝)

2015年08月29日 | 仏閣
予想以上に怖かった人形供養の神社をさっさと去り、
和歌山市から一気に海南市まで走る。

途中で五百羅漢寺とか見つけて行きたくなったが、
珍しくグッと堪えて本日のメインである長保寺へ。

予想通り田舎、いやもとい、長閑な所にあって期待が高ます。




所在地:和歌山県海南市下津町上689
宗派:天台宗
御本尊:釈迦如来
創建:長保2年(1000)
開基:性空上人
勅願:一条天皇


【縁起】
長保寺は一条天皇の勅願をうけて性空上人により創建されたと伝えられています。

一条天皇には定子様と彰子様のお二人の皇后がありましたが、
定子皇后のお付きの女官が「枕草子」を書いた清少納言、
彰子皇后のお付きの女官が「源氏物語」を書いた紫式部です。

これらの文学作品は一条天皇の長保時代の宮廷生活を題材にして描かれています。
長保時代は平安貴族社会が頂点に達した時代であるのです。

また長保寺が創建された長保2年に定子皇后がお亡くなりになっています。
長保という年号を名乗る寺の建立は一条天皇にとって特別の意味がありました。

長保寺は天台宗として創建されましたが、その後、法相、天台と変わり、
現在あるお堂が再建されたころは真言宗のお寺でした。

仁和寺から印玄という僧が来て本堂の再建を指導しています。

寛文六年(1666)に紀州徳川家初代藩主頼宣により菩提寺に定められました。
その時に、頼宣と天海僧正の約束により天台宗に改められました。

江戸時代に本堂背後の山の斜面に広大な藩主廟所が造営されました。

本堂・多宝塔・大門と揃って国宝である寺は奈良の法隆寺と長保寺だけです。


【大門】




大型の無料駐車場に車を停めていざ参拝。

嘉慶2年(1388)に再建されたもの。
国宝。

パッと見、素人の感覚ですが、さすが国宝と唸るほどではなく、
重文クラスかなと思いました。

しかし、細かく見ていくとやっぱり国宝だなと。


【仁王像】




運慶の嫡男湛慶作。


【境内】


しかし今日も暑いわ~。


【石段】


途中で拝観料を支払い更に石段を登る。




この石段が歩き難いの注意が必要です。


【本堂】


現在の本堂は延喜4年(1311)に再建されたもの。

国宝。

正直にいっちゃっていいですか。

外からみただけでは国宝に見えません。(^^;


【内陣】






テープでひたすらお経が流れている。


【多宝塔】


正平12年(1357)に建立されたもの。

国宝。


玄人が調べて貴重なものだと判明したから、
国宝に指定されているんでしょうけど、
素人の私にはパッと見、重文クラスに見えるんですよね。


【鐘楼堂】



【石仏】



【阿弥陀堂】





【護摩堂】





【本堂・多宝塔】



【多宝塔】



長くなりましたので和歌山藩主徳川家墓所は次回へ続く。