東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

図形問題(12)[灘高]

2018-06-18 13:08:10 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、2009年灘高入試に出題された図形問題を取り上げます。

問題は、
「次の[  ]内に適する数を記入せよ。

図のように2つの直角三角形ABCとABDがある。辺ADと辺DCの交点をEとし、Eを通り辺ABに垂直な直線と辺ABとの交点をFとする。
AB=65cm、AC=39cm、BD=25cm のとき、
EF=[  ]cm である。」


▲問題図

です。

図1のように、与えられた条件を書き入れましょう。


▲図1.与えられた条件を書き入れました

△ABCと△ABDにそれぞれ三平方の定理を適用し、BCとADの長さを計算すると、図2のように、
BC=52cm
AD=60cm
になります。(△ABCは、3辺の長さの比が5:4:3、△ABDは13:12:5の直角三角形であることを利用すると簡単です)


▲図2.BC=52cm、AD=60cmです

一方、△ACE∽△BDEでその相似比が39/25であることから、図3のように、AE=39p、BE=25p、CE=39q、DE=25qとすることができます。


▲図3.AE=39p、BE=25p、CE=39q、DE=25qとしました

このときBC=BE+CE、AD=AE+DE から
52=25p+39q            (1)
60=39p+25q            (2)
が成り立ちます。

(1)+(2)と(2)-(1)はそれぞれ、
64(p+q)=112 → p+q=7/4  (3)
14(p-q)=8   → p-q=4/7  (4)
になり、(3)+(4)から
2p=7/4+4/7=65/28
 p=65/56
で、
AE=39×65/56(cm)
になります。

さらに図4のように、相似三角形△ABDと△AEFに注目すると、
BD/AB=EF/AE            (5)
が成り立ちます。


▲図4.△ABD∽△AEFです

最後に(5)に、BD=25(cm)、AB=65(cm)、AE=39×65/56(cm)を代入すると、
EF=25/65×39×65/56=25×39/56=975/56(cm)
で、これが答えです。


簡単な問題です。

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