とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

デズニー映画をめぐって

2006年06月19日 19時42分32秒 | 映画
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戦後の混乱がまだ尾をひいていていたころ、当時大学生であった私は、デズニーのマンガ映画の美しさに驚嘆したものでした。ほんもののおとぎばなしの世界を目のあたりにみせてくれる魔法の杖を、ウォルト・ディズニーという人は持っているのだと思いました。しかし、一方、いささかの違和感がなくもありませんでした。
 「バンビ」をみたとき、私が本で読んだザルテンの原作とディズニーの映画とでは、相当の違いを感じました。原作の「バンビ」は、深い森の中の静寂や、木々のささやき、その中に住む動物たちの語らい、木漏れ日に暖められた地面によりそって抱き合っているような鹿の親子の愛情といった、森の息吹がしみじみと感じられます。それは決してはでな色彩の世界ではなく、重厚な光りと影の世界の物語といった印象です。
 それがディズニーのかがやくばかりの極彩色の光の世界におきかえられ、すばらしいテクニックで表現される色と光と動きのスペクタクルになっているのをみて、ディズニーの才能と技術に圧倒されながら、何か「バンビ」の世界へははいってゆけぬ違和感が残りました。その後にみたディズニー映画のすべてに、この違和感はつきまとって離れません。どの映画を見終わっても印象に残るのは、ディジニーであって、ピーターパンでもピノキオでもアリスでもあありません。私達はただひたすらにディジニーのショーをみせられるだけなのです。
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「映画」と「本」の違いも確かに気になるところですね。ディズニーの場合は、あまりにも原作から作品を別方向にもっていきすぎるのが問題なんですね。
私も、しっかりした原作を読んでから「映画」をみると、違和感が残ります。
長い話を、何文かの一にちじめれば、確かに内容は骨組みしか残りません。
どうしても全体に大味で雑な印象が残ります。映画にふさわしい素材があるような気がします?原作があったら切り込み方が勝負なのでしょうか?「DIS MOI OUI」はよかったし。「グラーン・ブルー」も良かったし。ただし、イギリス・フランス合体でつくった「ココ・シャネル」は、映画を観ているうちは良かったけれども、原作を読んだら、とたんに貧相に思えました。ただし、映像で、他国の生活ぶりや衣装が見られたのはありがたいですよね。

ちなみに、ディニーズは「ピターラビットのおはなし」も映画化しようとしたらしいのですが、出版元のロンドンのフレデリック・ウォーン社は、断固として拒否し続けたそうです。松居直さんが子どもたちのために喜んでいました。
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