週末のひとりごと

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落葉は美しいのに

2016年10月23日 | 俳句

 秋晴れの日がまだ続いている感じです。すこし崩れる日がなかったわけではないのですが、まあ行く秋を満喫しようという心境でおります。でも その気持ちに水を差すのが、申し訳ないけれど 仙台名物(ではないかも知れませんが)イチョウ並木から出ているギンナンの臭い。近くの公園にも数本の大きなイチョウの木があって、落ちたギンナンがすごい臭いを放っています。強い風でも吹いた日の後はもう大変、大量のギンナンが落下して、近くを歩くのが困難、てな具合です。

仙台は、シソンヌではないけど「住みよい」街だと思っているのですが、秋が来るたびに、この臭いばかりはご勘弁をという感じです。美しい黄金色の落葉は目を楽しませてくれるから、臭うのも秋だけなのだから、と思いたいのですが、コントロールできません。あの臭いは酪酸とぺプタン酸とかいう物質から出るもので、サルやネズミですら食べようとしないし、人間の足の悪臭の原因とも言われているらしいです。なのになんでそんな実がなる木を街路樹として植えているのだろう。同じ植えるにしても、実のならない雄のイチョウならよかったのに。茶碗蒸しに入っているギンナンは美味しくいただきますが、実はギンナンにはギンコトキシンとかいう神経毒があるそうで、食べ過ぎると意識不明になったり、麻痺が起きたり、場合によっては死んでしまこともあるのだとか、オーこわ。 

 それでも、仙台に住んでいて 大きな声では言いにくいことなので、俳句にしてみました。「仙台はぎんなんにほふアスファルト」 と。仙台は秋にギンナンが臭うからキライだ、という気持ちを込めて作った句でした。でも 「さて、それはどうかな」という助言があったので、教えてもらって、考えて 「ぎんなんがにほふこの街暮れ急ぐ」 にしてみました。そしたら、この街を本当は好きだと思ってる、みたいになってしまいました。

で今日、生まれて初めての 句会というものにこれを持って行きました。そしたらなんとこの俳句を良い作品だと(思ってくださったのか)選んでくれた奇特な方がいらして、嬉し恥ずかし、大恐縮でした。だけど俳句ってホントに難しい、と思った今日の初句会でした。

今日の曲は、海援隊の「贈る言葉」です。「暮れなずむ町の、光と影の中」という歌い出しが気にいっていました。なので「暮れなずむ」を、ぜひ俳句に使いたかったのですが、今はすぐに日が暮れるから ふさわしくないので止めました。春までとっておくことにしようかと。そういえばこの曲は卒業ソングだものね。


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