プーチンが仕掛けたエネルギー戦争がいま「重大局面」を迎えている――。

エネルギー価格の高騰が欧州の電力企業の信用不安に飛び火し、欧州のエネルギー企業が「1兆5000億ドル=210兆円」とも言われるとんでもない金額の追加証拠金を差し出さなければいけない可能性が浮上してきたのだ。

過去の歴史を振り返れば、エネルギー危機がそのまま世界同時多発的経済ショックに発展してきたことは言うまでもない。すでにさっそく「リーマン・ショックの再来」が指摘され始めた。

いま、いったい何が起きているのか。そして、これからどうなるのか。現場の最前線をレポートしよう。

ドイツのオラフ・ショルツ首相。電力会社の「マージンコール問題」への対応を迫られている Photo/gettyimages © 現代ビジネス ドイツのオラフ・ショルツ首相。電力会社の「マージンコール問題」への対応を迫られ…

「政府救済」が始まった

欧州政府は窮地に陥った電力企業に救済の手を差し伸べ始めている。

フィンランドとスウエーデン政府は9月4日に「電力会社などの資金繰りを支援する」と発表した。政府保証と融資を合わせて約4.7兆円を供与するとしている。

スイスの電力大手アクスポも9月6日に「スイス政府から約5800億円の与信枠の供与を受けた」と発表した。

しかし、それだけでは十分ではないだろう。電力会社はマージンコールに加えて、「逆ざや」の問題も抱えているからだ。

「エネルギー版リーマン・ショックが起きるぞ」と…

ドイツ政府は7月下旬、エネルギー大手ユニバーの救済に踏み切った。

ユニバーは調達する天然ガス価格が高騰したのにもかかわらず、割高なガス価格を消費者に転嫁できずに赤字が膨らみ、経営悪化に陥ってしまったのだ。

ユニバーはドイツ政府から約1兆2000億円の融資を受けたが、さらに追加の融資枠が必要になっている。

天然ガス価格高騰を抑制するため、欧州連合(EU)は9月9日、ロシア産天然ガスの輸入価格に上限を設定する案が議論したが、合意が得られなかった。

ロシアはノルドストリームによる欧州へのガス供給を再び停止しており、ガス価格は今後上昇する可能性が高まっている。欧州の電力企業の経営状態は悪化するばかりだ。

気になるのは、フィンランドのリンテイラ経済相が9月4日に「エネルギー版リーマン・ショックが発生してしまう」と発言し、電力業界が抱える問題の深さを2008年に経営破綻して金融危機の引き金となった米投資銀行を引き合いに出して説明したことだ。

「マージン・コール」の恐ろしさ

リーマン級の危機が迫っている Photo/gettyimages © 現代ビジネス リーマン級の危機が迫っている Photo/gettyimages

リーマンショックを題材にした映画が2011年に米国で公開された(日本ではDVD販売のみ)が、そのタイトルは「マージン・コール」だ。

金融技術が急速に発達した現在、危機は常にマージン・コールから始まると言っても過言ではない。

ECBは9月に入り、エネルギー市場の流動性枯渇に対する金融機関の準備状況について調査を開始しているが、20カ国・地域(G20)の金融当局で構成する金融安定理事会(FSB)は7月中旬からこの問題を懸念していた。

FSBは「ロシアのウクライナ侵攻によって引き起こされたエネルギー価格の変動が生産者の資金調達に困難を生じさせ、世界経済に桁外れの打撃をもたらす可能性がある。商品市場を注意深く監視する必要がある」との声明を発表したが、注目したのはコモデイテイ-・デリバテイブ(金融派生商品)だ。

デリバテイブ市場ではマージン・コールが特に生じやすいからだ。

過去の危機と比べて「ケタ違い」だ…

リーマンショック後、世界の金融市場でデリバテイブ取引に関する規制が強化されたが、エネルギー市場は小規模だったことから規制が導入されることはなかった。

いわば「野放し」状態にあったエネルギー市場だが、ロシアのウクライナ侵攻によりその規模が急拡大し、世界の金融市場にとって新たな脅威となってしまったようだ。

リーマン級の危機が迫っている Photo/gettyimages © 現代ビジネス リーマン級の危機が迫っている Photo/gettyimages

エネルギー危機が金融市場に変調をもたらした前例がある。

それは「アジア通貨危機」の際に起きた。

ノーベル経済学賞を受賞した学者らが運用に携わっていたヘッジファンドLTCM(ロングターム・キャピタル・マネジメント)は、ロシア国債などへの投資を高レバレッジで行っていた。

だが、原油価格の急落(1998年6月の米WTI原油先物価格は1バレル=11ドル台だった)で、経済が急激に悪化したロシアで財政危機が勃発。マージン・コールに耐えられなかったLTCMは破綻し、金融危機を恐れた米国政府が救済に乗り出す事態となった。

電力会社が天然ガスの先物取引から発生した損失が原因で破綻した例として、米エンロン(2001年)が有名だ。

相場を読み違えたエンロンは粉飾決算を重ねるなどの延命策を講じたが、マージン・コールの嵐に勝てなかった。

欧州は史上最大のエネルギー危機を迎えている Photo/gettyimages © 現代ビジネス 欧州は史上最大のエネルギー危機を迎えている Photo/gettyimages

エンロンの破綻時の負債総額は400億ドルを超え、米国経済を揺るがす事態になりかけた。

いずれも最悪の事態にはならなかったが、欧州の電力企業のマージン・コールの規模(1兆5000億ドル)は桁が違う。未曾有の金融危機が到来してしまうのではないだろうか。

さらに連載記事『プーチンが「ほくそ笑む」…! 新たな「大量破壊兵器」が“暴発寸前”で、ヨーロッパを襲う「ヤバすぎる危機」の中身』では、世界を襲うエネルギー危機の最前線をレポートしよう。

マージンコールの定義

https://www.ig.com/jp/glossary-trading-terms/margin-call-definition

余計なお世話かもしれませんが,最近ユーチューブのCMで簡単にお金が儲かるシステムとのステマ広告が出ていますね。あれはみんな詐欺に近い行為です。そんなに儲かるのならテメーでやったらどうなんですか,と問いたい。

 

 
 
 
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人類滅亡の日 - 核戦争の悪夢~ 世界が終わる10のシナリオ~ 4/4
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以下の記事を読むとかなりやばい気がします

http://blog.livedoor.jp/genkimaru1/archives/2229312.html

マブハイさんのサイトより
http://takahata521.livedoor.blog/archives/15819029.html
<転載開始>
LA CAUSE DU PEUPLE : La Russie lance un dernier avertissement aux États-Unis et à l'OTAN (numidia-liberum.blogspot.com)

ロシア、アメリカとNATOに最終警告を発令

9月16日

ロシア外務省は今朝、ウクライナに関する米国とNATOへの最終警告を発した。「もし米国がウクライナに長距離ミサイルを提供することを決定すれば、レッドラインを越えて紛争の直接の当事者となる」。9 月中旬、ハリコフ地区でのウクライナ側の躍進にもかかわらず、ロシア・ウクライナ戦線は均衡を保ち、ロシア軍は目に見えて戦力を再編している。大幅な増援の到着、戦略爆撃機の戦線投入などの資源の増強、ウクライナ・大西洋の戦力を支える重要な社会経済インフラへの目標の拡大が行われている。

この最後の警告を発したのは、外務省のマリア・ザハロワ報道官だった。

管理人注:フィリップ・ロスチャイルドが愛人のアイン・ランドに書かせた「肩を竦めるアトラス」の世界がまじかに迫っていることが霊感として感じられる。本によると2000発のロシアからの中性子爆弾を搭載したミサイルが30分で米国全土を死滅させるという内容だ。人間のみ死に絶え建物はそのままだ。死滅が確認されるとのそりのそりと地下都市からこの世界を変えようと彼らは出てくる。

こういうことも起きるかも

まあ何も起こらないのがベストです

大摩邇さんの転載記事に面白いイラストがあったよ

http://blog.livedoor.jp/genkimaru1/archives/2229436.html#comments

<転載開始> いや~実に楽しい!!





https://www.worldofgosen.com/2022/07/11/最悪ミスリード大賞-結果発表/




 

 

戦争でも全く同じ自作自演