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聖書ものがたり・Numbers(民数記)

 ルシファー(魔王)に騙されて,天国から落ちた者たちもいた.....ルシファーはこう言って誘いをかけた。神はお前たちに善しか許さないが,わたしなら(芯まで嘘つきなので)善と悪の両方を楽しませてやれる。お前たちを心から愛する妻も与えよう。お前たちは互いに力を振るい,王侯や皇帝になる者もいるだろう。鳥で鳥を,獣で獣を狩ることも覚えるだろう。(カタリ派の祈りの言葉)(1)(グラハム・ハンコック著タリズマン上巻52ページ「善と悪が出会う場所」より。(管理人注:カタリ派は神と悪魔のCosmic Duality(二元論)をとる)

 カタリ派ってな~~に?


 グーテンベルグによる初めて印刷された聖書(1455年)。それ以前は口承か写本しか方法がなかった。

究極的に「カタリ派の祈りの書」は「ヴォィニッチ手稿」の可能性は高い


 無頼出版という出版社は皆で援助するべきであろう。



Utopiaという言葉は「理想郷」という意味では決してありません。それは『どこにもない所』ということ。内面生活の追求は,困難なことかも知れないが,不可能なことではない。ところが魂は,外面的生活の中で生きている限り,一足飛びに流れを遡って過去の中に逃げ込み,あるいは反対に流れを下って未来の中に逃げ込むことによって「絶えず流れて止まない流れ」の中における現在の位置から脱出することは,本来的に不可能である。復古主義者のユートピアも,未来主義者のユートピアもともに,文字通りの意味においてウトピア「Utopia」,つまり「どこにもない所」である。この二つの現実逃避は,そもそもの仮定からして実現不可能である。そのどちらを目ざしてすすむにしても,そういう努力の唯一の確実な結果は,決して解決をもたらさない暴力行為によって波瀾を生じさせるだけである。その悲劇的なクライマックスにおいて,未来主義は悪魔主義という形をとる。

 Murray Gilbert のSatanism and the World Order(1921年)203ページにはこうある。「この信念の本質は"世界秩序”は悪と虚偽であり,善と真理は迫害を受ける反逆者である,とみなす点にある。......この信念は多くのキリスト教聖者や殉教者,とりわけ黙示録の筆者の抱いていた信念である。しかし,注目すべきことは,この信念が,ほとんどすべての偉大な道徳哲学者の教説とまっこうから対立することである。プラトン,アリストテレス,ならびにストア学派,聖アウグスティヌスおよび聖トマス。アクイナス,カントやJ.S.ミルやコントやT.H.グリーンなどはすべて,何らかの意味において宇宙もしくは神の秩序と言うべきものが存在すること,善とはこの秩序と調和するもの,悪とはそれと調和しないものであると主張し,もしくはそう仮定している。現にグノーシス派(紀元二世紀頃の異端説グノーシス,すなわち霊智あるいは神秘的直感による神の認識を説いた)の一派は,教父ヒッポリュトスの著書の中で悪魔を”宇宙的勢力に反抗する霊物”というふうに定義している。つまり,全体の意思に逆らい,自己の属している共同社会に反対する反逆者もしくは反抗者である」,と言っている。

ヨーロッパにおけるもっとも印象的な中世のガーゴィルは,明らかにパリのノートルダム寺院の塔にあるガーゴィルであって,その大半は13世紀末の様式による。ガーゴィルの一つは錬金術師の像であり,これらガーゴィルが人間の内なる性質を表しているのだという。こうしたオカルティストたちは,キリスト教教義の目的が,人間におけるデーモンの要素をあがなう(変成)ことだとしている。この仮説の観点では,デーモンの形態は人間の諸要素を表し,人間はこうした要素を贖(あがな)われ,天使の堕天を逆転するようなやりかたでもって,天にひきあげられるのである。

 「たとえば,シリア社会では,メシア思想の形を取って現れた未来主義は,最初は明らかに非暴力主義の方向を目指す企てとして出発した。イスラエル人はアッシリアの軍国主義の攻撃に抵抗し,いまここに,自己の政治的独立を維持しようとする。ユダヤ民族の間におけるメシア待望の歴史を辿ってゆくと,ユダヤ人がネブカドネザルのために連れ去られるバビロン捕囚となった紀元前586年から,かれらがアンティオコス・エプファネス(現神王の意味でマケドニア系のセレウコス朝シリア王)によるヘレニズム化の迫害を受けた紀元前168年にいたる400年以上の期間は,非暴力主義に有利に進行していったことがわかる。ところが,確信をもって期待される未来の生活と,堪えがたい苦痛を与える現在の生活との間の不一致が,最後には暴力のうちに解決を求めるようになった」。(歴史の研究:サマベル版から編集・要約)

 SMYRNA(アジアの七つの教会参照),の使徒時代からの遺跡。黙示録に書かれている7つの街のうちの2番目にあたるところである。三千年も栄えた商業都市でホメロス(紀元前8世紀頃のギリシャの詩人)の伝説的な生まれ故郷でもある。"Be thou faithful unto death and I will give thee a crown of life"「あなたは,受けようとしている苦難を決して恐れてはいけない。見よ,悪魔が試みるために,あなたがたの何人かを牢に投げ込もうとしている。あなたがたは,10日の間苦しめられるであろう。死に至るまで忠実であれ。そうすればあなたに命の冠を授けよう。(ヨハネの黙示録第2章10節)
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失われたアークを求めて(エチオピア・ティムカット祭り


 The MOSQUE OF MACHPELAH。MACHPELAHの洞穴にアブラハムによって妻サラは埋葬された。Abraham自らも,Isaac,Rebekah,LeahとJacobも同じ場所で埋葬されている。厚い壁で覆われその中にモスクはある。墓地は一階より入れる。

 絵:Florentine Botticelli(1444-1510)。こう語り終えるやいなや,彼らの足もとの大地が避けた。地は口を開き,かれらとコラ(Korah)の仲間(管理人注:Korah,Dathan,Abiramたちが罰を受けた徴は1483年以降ローマのシステナ礼拝堂にある),その持ち物一切を,家もろとも飲み込んだ。(民数記第16章31~32節)

  For The Law was given by MOSES......

上の写真はパレスチナでの市場へ出荷するための葡萄の選別作業。「葡萄酒も濃い酒も断ち,葡萄酒の酢も濃い酒の酢も飲まず,葡萄液は,一切飲んではならない。また葡萄の実は,生であれ,干したものであれ食べてはならない」。(民数記第6章3節

 写真はLuxorの市場。「誰か肉を食べさせてくれないものか。エジプトでは魚をただで食べていたし,きゅうりやメロン,葱や玉葱やにんにくが忘れられない。今では,わたしたちの唾は干上がりア、どこを見回してもマナばかりで,何もない。マナ(manna)は,コエンドロ(coriander)の種のようで,一見,琥珀の類のようであった」(民数記第11章5~7節)

民はコエンドロの種を歩き回って拾い集め,臼で粉にひくか,鉢ですりつぶし,鍋で煮て,菓子にした。それは,こくのあるクリームのような味であった。(民数記第11章8節)

 写真はペトラ(Petra=ギリシャ語で岩)の山。この南約50マイル先に死海がある。聖書的なペトラの呼び名はSelaという。左側に見える赤いレンガのような(Sandstone)寺院はエサウ(注;エドム人の祖)の子孫であるエドミテ人によって建てられた(エドムはその継ぐべき地となり敵対するセイル(注:Arabian Mountain of Seir)は継ぐべき地となり.....民数記24~18)。「彼はカイン人を見渡して,この託宣を述べた。お前の住む所は確かであり お前は巣(ケン)を岩の上に置く。しかし,アシュルがお前をとりこにするとき,カインは必ず,焼き滅ぼされる。(民数記第24章21~22節)

「シモン・バル・ヨナ。お前は祝福されたものだ。このことは血と肉によってでなく天におられる父によって示されている。わたしは言う、おまえは岩(ペトロ)である。この岩の上に私の教会をたてよう。死の力もこれに勝つことはできない。わたしは天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐものは天でもつながれ、地上で解くものは天でも解かれるのである。」マタイによる福音書の 16:18-19

 拙稿:またお星様きらきら参照


 Raphael(1483-1520)作。神のトーラー(律法)を説くモーゼ。

 レンブラント作。最初の十戒のうちの一枚を放り投げ壊すモーゼ。出エジプト記第32章19節,出エジプト記第34章参照ください。(注:その理由についてはVernal Equinox Precession・春分点歳差に関するもので省略します

 しかしシホン(Sihon)は,イスラエルが自分の領内を通過することを許さず,全軍を召集し,イスラエルを迎え撃つために,荒れ野にあるヤハツに軍を進め,イスラエルと戦った.......我々は彼らを撃ち滅ぼした ヘシュボン(Heshbon)からディボン(Dibon)まで。(民数記第21章23節,30節)
 
 そして彼はこの託宣を述べた。べオルの子バラム(Balaam)の言葉..........一つの星がヤコブから進み出る。(:There shall come a Star out of JACOB=上のフレスコ画はHippolyte Flandrin(1809-1864)によって描かれパリのサンジェルマン・デ・プレ(St.Germain-des-Pres)教会の壁画として残っている)(民数記第24章19~節)


「占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、言った。『ユダヤ人の主としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです』」(マタイ2:1b~2)。(注:クリスマスツリーに飾り付けをして最後にあたまに星をつけるのがその家の主人の役割でもある)

 アダムからイエスまでの血統図


 さて,そこには共同体に飲ませる水がなかったので,彼らは徒党を組み,モーゼとアロンに逆らった。民はモーゼに抗弁して言った。「同胞が主の御前で死んだ時,我々も一緒に死に絶えていたらよかったのだ。なぜ,こんな荒れ野に主の会衆を引き入れたのですか。我々と家畜をここで死なせるためですか。なぜ,我々をエジプトから導き上らせて,こんなひどい所に引き入れたのですか。ここには種を蒔く土地も,いちじくも,ぶどうも,ざくろも,飲み水さえないではありませんか。(民数記第20章2~5節)

 モーゼが十戒を授かったとされるシナイ(SINAI)山の頂上に建てられている小さなチャペル。

 モーゼはガドとルペンの人々に言った.........あなたたちの先祖も,私がカデシュ・バルネア(Kadesh・Barnea)から土地を見に遣わしたとき,同じことをした。(民数記第32章6~8節)。(注:カデシュ・KADESHはAIN KADEISのことでシナイのパレスチナ側国境から南に5マイルの地点にある)

 The Water of MERIBAH(争いの水)。「そして,モーゼとアロンは会衆を岩の前に集めて言った。”反逆する者らよ,聞け。この岩からあなたたちのために水を出さねばならないのか”モーゼが手を上げ,その杖で岩を二度打つと,水がほとばしり出たので,共同体も家畜も飲んだ。........これがMERIBAH(争い)の水であって,イスラエルの人々が主と争ったところであり,主が御自分の聖なることを示されたところである。(民数記第20章10~13節)(注:地元ではモーゼの泉として知られている。)

 ペトラ(Petra=岩)渓谷の東端にあるのはオベリスク(Obelisks)山である。Balak やBalaamの時代に牡牛や山羊が生贄にされたところでもある。

 アンモン人の捕虜。アンモン人はシホン(SHIHON)によって支配されていたモアブ(MOAB)の北,およびカナン(Canaan)の先住民族。(民数記第21章23~24節参照)

 (べオルの子バラム・Balaamの言葉)水を彼らの革袋から汲み 種は豊かな水を得て育つ。彼らの王はアガクよりも栄え その王国は高く上げられる。(民数記第24章7節)

 シナイ山にある(ギリシャ正教会である)聖カトリーナ修道院の僧侶は毎日空腹なアラブ人の胃を満たすためパンを滑車のようなもので降ろす。ここはかつてCodex Sinaiticus(シナイコーデックス)が発見されたところとして有名。

 修道院の全景。

 イスラエルの民がモーゼに導かれ約束の地を目ざして旅をし21番目の宿営地としたアカバ湾のEzion-gaber(エツヨン・ゲベル)。「アブロナを出発して,エツヨン・ゲベルに宿営し,エツヨン・ゲベルを出発して,ツインの荒れ野,すなわちカデシュに宿営した。(民数記第33章35~36節)

 アロン(AARON)の墓。砂漠のハイウエイを北にとりアカバからガザとへブロンを経由するとアロンの山が見える。

 イスラエルの人々,その共同体全体はカデシュを旅立って,ホル山(Mount Hor)に着いた。ホル山はエドム領との国境にあり.........共同体全体はアロンが息を引き取ったのを悟り,イスラエルの全家は30日の間,アロンを悼んで泣いた。(民数記第20章22~29節)


美しいところは誰でもそう感じる。(英国コッツウオルズ)


 管理人所蔵 山口画伯作:(未発表):コッツウオルズ風景(6号)

英国では自殺率が非常に低い。

 万人に共通した唯一の感情は死に対する恐怖である。道徳的に自殺の不評判であるのは必ずしも偶然ではないかもしれない。

 自殺に対するモンテエエヌの弁護は幾多の真理を含んでいる。自殺しないものはしないのではない。自殺することができないのである。

 死にたければいつでも死ねるからね。ではためしにやってみたまえ。

           芥川龍之介『侏儒の言葉』より
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