前にも当盤については少し触れたが、今夜はフルトヴェングラーの命日ということで、この盤を聴きながら少し..。
これはフルトヴェングラーが亡くなって僅か10日後に演奏された、まさに追悼演奏だ。
フルトヴェングラーは亡くなる直前まで何度もこの曲を指揮し、またコッツ等、他の指揮者も取り上げ始めた。
病床で巨匠はその報を知って嬉しかったようだ。フルトヴェングラーはこのヨッフムによる演奏会を聴きに行く予定だった。
ヨッフムの解釈は作曲者自演盤のやや攻撃的な演奏に比べると、全体に穏やか。
またこの演奏を聴くと、巨匠を失った損失感というか、そういう空気も感じて、ちょっと胸が熱くなる。
ヨッフムは曲終盤で金管を豪快に鳴らし、強烈な終結音に導いていく。ここも感動的。
演奏:バイエルン放送交響楽団