高橋のブログ

不定期に..

【大野和士・読売日響定期を聴く(東京芸術劇場)】

2013-01-09 22:19:34 | 日記

今年、最初のコンサート。東京芸術劇場、リニューアル後、初めて来ました。あまりここでは聴く機会がないので、久々でした。

響きですが、前は東京文化会館に近いかな..と思っていたのですが、リニューアル後は、乾いた響きから、ややしっとりとした響きになったような気がします。


パイプオルガンは、時節柄、私には門松に見えました(顔にも見えた)。


思えば、約20年前、大野さんが愛知の芸術劇場で「ドン・ジョバンニ」を振ると聞いて、名古屋に出向き、ホールに行って並んでいた時のこと。
大野さんが、知人向けのチケットを受付に置きに歩いてきました。「あ!」と思ったら、声をかけてくれました。その後、N響で「第九」を振られた時も、楽屋に伺いました。
「ドン・ジョバンニ」の前も何度かお会いしましたが、あれからもうしばしの年月が経過し、今や、とても声なぞはかけられない方になりました(^^;)。、


私が大野さんを最初に聴いたのは、トスカニーニコンクールで優勝後に東響を振った演奏会でした。もう20数年前です。


客席はほぼ満席。本当は翌日のサントリーを予定していたのですが、時既に遅し!そちらは全席完売!なんとか芸術劇場の3F席のチケットを確保。
NHKホールの人民席に近いです。でも響きは遙かにこちらが良し。

配布されたプログラムの団員名簿には私の師の名前は記載なし。昨年で定年となり、今は団友のような感じで、各地で小さな演奏会をやっているようです。

コンマスだった藤原さんも退団。

一抹の寂しさを感じながらも、まずは私の大好きなラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を鑑賞。


小山さんのピアノは、毎度ながら申し分なく、当然ながら相当弾き込んでいる余裕の演奏!という感じでした。
第3楽章後半の再現部が、その前と違って、テンポをかなり早めていたのが意外でした。ただ、単純に再現するというものではなかったです。

やはりラフマニノフのPコンは2番ではなくて3番!。


後半はアルペンシンフォニー。バンダ隊は、正面のパイプオルガン通路に一列に並び吹奏。ステージ上と合わせて、ホルンが21人になるところは壮観でした。

今回のようなパイプオルガン正面通路からの堂々たる吹奏は、視覚的にも迫力満点でした。

帰宅後に知ったのですが、このバンダ隊の一人に私の師が乗っていたそうで(奥様からのメッセージで知りました)、全く気づきませんでした。
しっかり見ておけば良かった。非常に後悔。

アルペンは、「雷雨と嵐」が聴き応えがありました。嵐が始まる前の、雨の滴ですが、やや音を伸ばして吹くように大野さんは指示していたようです。
ただ、ポン、ポンでななくて、「ポーン」という吹き方。

オケは、「頂上にて」や「嵐」前半では、やや音量をセーブ。「嵐の」最後の最後で一気に音量を上げていました。



サンダーシート、ウィンドマシーン、大活躍。私は、あのウィンドマシーンって一度、回してみたいと思っているのですが、誰か持っていませんか?

各楽器のソロも安定しました。山岸さんのホルンも良かった。山岸さんも、長いですね。今尚、読響のホルンを引っ張っています。

事故もなく、満足しながら聴いていたのですが、曲の終盤「日没」付近で3F後方からアラームというか電子音楽が鳴って唖然。

周辺の客が皆、振り向いたのですが、その男性、スマホ手にして、立ち上がり、列の中央から、無理矢理外に足音立てながら出て行きました。
あれは、参りました。ホールは当然、圏外になっているので、アラーム解除を忘れたのか...。しかしマナー違反も甚だしい。


あとは、聴衆の咳の音かなぁ。ラフマニノフの1楽章と2楽章の間、咳の音が凄いのなんの!ホール中にかなりの音量(^^;)。
無理に咳しているのでは?と思うほどでした。ホールより病院へ!と思うほどでした。

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