今回でこの大会は5年連続出走。第1回:4時間06分、第2回:4時間14分、第3回:4時間13分。第4回:3時間52分。
」今回の最高目標は3時間45分、次の目標が3時間51分、最低目標はサブ4としたが、3時間59分と最低目標をクリアするのが精一杯という走りになってしまった。
昨年のこの大会で久々にサブ4、そして今春の「長野」でもサブ4。昔のサブ4の走力が戻りつつあるかに見えたが、8月の「北海道」では4時間超え。
なんとか、またサブ4に!いや、昨年の「はが路」記録更新に臨んだのだが、今回は非常に厳しい走りとなった。
スタート前、真岡市の0℃の空気を浴びる!!
前半が1時間52分、後半が2時間07分と、実に15分も開きを作った。タイムLAPを見ると25km前後でもう足は終わったような状態だった。
0-10km:51分43秒→10-20km:53分28秒→20-30km:57分16秒→30-40km:61分32秒
0-42.195km:3時間59分17秒(グロス)。手持ちのGPS時計では42.45km
大会前日はいつものようにマッサージ店へ。1時間じっくりやってもらって、その効果もあったのかスタートから10km過ぎまでは羽が生えたような走りだった。
もうフルマラソンを18年もやっていて、こういう展開はきわめて危険だ!と思うも、心の片隅にこのまま行ける!!と思ってしまった。
「大田原」「つくば」直前のニッポンランナーズ練習会で石田コーチが、「マラソンは30kmから!そこまでは身体が軽く感じても我慢する力を!」と指導してくれて、
それはもう十分知っている!とわかっていたつもりが、このザマだ!なんてこった!
10kmまでは若干下り坂であり、また「正装」ゆえ、早く身体を暖めよう!という気持ちも加わったからかと思う。
2,3kmあたりで真岡オケのオーボエの高山さんが応援に来てくれた。ハイタッチ!最終ランナーまで応援されたようだ。感謝。
そして7km過ぎに招待選手の赤羽選手が追いついてきた(恐らく最後尾からスタート)。
つい調子に乗って、約2km一緒に走ってしまった。お子さんが小学校6年生になった話とか、大会解説の難しさ、話し方とか...。
LAPを見たら、ほぼキロ5だ。今の私にキロ5でフルを走る力はないのに..。
スタート~10km:51'43.昨年より速い。11kmあたりで前方にニッポンランナーズの幟が見えてきた。新村さんが力の限り幟を振り回してくれていた!笑顔で感謝!
このあたりから少しずつ上りが始まる。沿道の子供たちが「完走おまもり」を配っている、有難くいただき、手袋の中に入れる。
身体がジワリジワリと冷えてきた。特に露出している肩と脇付近が冷たくて、腕の振りが小さくなった。
お腹には小さな腹巻、そして貼るタイプのカイロ、背中にもカイロをしたので、そこは大丈夫。
ただ、脇の下が冷えるというのは、結構、ダメージを受けることが後々、わかってきた。
そしてジェットコースターのような「ふたこぶラクダ」のところがやってきた。最後の急な下り坂は、太っている人ほど加速がつく(^^;。
箱根駅伝の下りのような感じか?(経験ないけど)。
とにかく止まれないので、転ばないように気をつける。この下り前後の1kmは「3'58」と毎回ながら、自分にとってありえないLAPが出た。
中間地点直前の「道の駅もてぎ大エイド」で味噌スープを飲む。
ハ-フ:1時間52分で通過。昨年より3分速いが最高目標の3時間45分は厳しいかな..というところ。でも昨年記録更新は確実!と、ニヤリ!←馬鹿!!
しか~し!それまで5'10前後のペースが25kmあたりから不可能になってきた。急に来た!5'36、5'40等。もう足が終わったか!2年前の「さいたま国際」のような展開に!
米久保さんが追いついてきて「高橋さん!!」と声をかけて、先へ行ってしまった。フォームもしっかりしていてまだまだ行けそうな感じ。
しかし、こっちはもうあとは気合いのみ。
フルマラソンはラストは気合いで走る時もあるかと思うが。25kmから気合いだけで走るのは、あまりにも厳しい!
何度、歩こうと思ったか!それほど体力が消耗していたのだ。手袋を一瞬外して肩を触ると氷のように冷たい!!二重の意味で「死んだランナー」になってしまった(苦笑)。
29kmで再び新村さんの応援を受ける。ニッポンランナーズの幟がはためいていた。32kmでは越智さん(旦那さん)が応援!共に笑顔で対応できず!
もう、こうなると最低目標のサブ4だけは!と、ふんばる。今シーズン、激闘したニッポンランナーズ柏の女性陣の完走記の数々が脳裏をめぐる。
身体は相当冷えてきたが、頭はしっかりしていた。蛇行もなかった。
そして40km、正面に坂道が見えてきた。最初の坂道はそれほど急激ではない。ここを左折するとドーン!と壁のような坂道が現れるのだ!ラスボスの登場!!
トレッドミル傾斜15練習の成果を見せる時が来た!しかし、去年のようには上がれない。息も絶え絶え!ここのLAPは6'40!!
ここの急激な上り坂だが、私は毎回、必死に走るも、毎回半数以上のランナーが歩いていた。
昨年もだ。昨年の場合、ここは多少歩いても時間的にサブ4は出来るから!と感じた方が少なくなかったのかも。
だが、今回は時間的にこの坂を歩いたら(気持ちが切れたら)、サブ4は出来ない。みんな、必死に走っていた!
私も必死で他の選手の表情を見る余裕は殆どなかったのだが、市民ランナーの1つの目標であるサブ4への執念というか、その空気を強く感じた。
その空気が坂道全体を覆ったのだ。苦悶の呼吸音の数々が森の坂道にこだました。
真岡の冷気を切り裂いて、各自が心を熱くして上っていったのだ。今回、もっとも感動的な場面だった。
坂を終えて残り2km弱!「西高橋」という地区を走り、「西高橋」交差点を西へ!
サブ4は出来るのか?もはや時計を見る余裕もなし!会場に戻る直前に沿道でカメラを構えた黒澤さんを見かけたが、挨拶する余裕もなし。
午前9時33分にこの井頭公園をスタートして、再びこの公園に戻ってきた。前方のゴール時計を見ると3時間59分の表示!時に午後1時32分!
既にゴールされた米久保さん、根本さんから最後の応援を受けた。
3時間59分17秒!ギリギリ、サブ4。振り返ってコースに一礼後は、地面に崩れ落ちた。
何とか立ち上がってスタッフから水を受け取ろうとしたが、手の感覚が無い。寒さで震えていた。
先ほどの2人にお会いして、その後、完走証を受け取ろうとするも、まだ指の感覚が無い。
更衣室で着替えようとしても、震えが止まらずロッカーキーを差し込めない!隣の方が開けてくれた。
相当、体力を消耗していたのだ。
ランシャツ・ランパンの下から小さな腹巻を取って、貼るカイロも取った。カイロのせいでお腹が少し赤い水ぶくれになっていた。ラ
ンシャツ・ランパンも苦労して脱いで、着替えたが、まだ寒さは残ったまま。
豚汁2杯食べて、少し生き返り、宇都宮のスーパー銭湯の浴槽に入って「あ゛~」と唸った。朝7時半に会場に着いてから8時間経過して、やっと温まった。
その後は駅前の餃子で打ち上げ!かなり食べてビール、ハイボール、冷酒も飲んで、1人2800円!
当日、真岡市の気温
スタート時(午前9時台):0℃台、私がゴールした時(午後1時台):4℃
イチゴは大量に様々なエイドにあったが、食べたのは1個のみ。梨も1片。とにかく寒くて冷たいものは控えた。梨ゼリーは食した。
水餃子やソバは食べず(食べたらサブ4できなかった)。パワージェルは20km、30kmで摂取。
トイレも行かなかった(少し行きたかったけど、行ったらサブ4できなかった。繰り返し)。
血尿も出なかった←。6mmの石は依然として腎臓近くに存在のまま。ロキソニンを携帯したが、使わず。
来年もまた!!(笑)。
「はが路」はこの日だけなぜか冷え込みました。ネックウォーマー、でか過ぎでした。ぜひ、来年はいらしてください!!スタート時のプラカード「2時間」にぜひ位置されて!!よいお年を!