一昨年、経済協力開発機構(OECD)は加盟国を中心に世界24カ国・地域を対象に、社会生活に必要な能力を調べた初の「国際成人力調査(PIAAC,ピアック」」の結果を発表した。
調査は「読解力」『数的思考力』「IT(情報技術)活用力」の3分野で、日本は読解力、数的思考力およびIT活用力の全3分野で平均点がトップだった。
文部科学省は、義務教育と企業の社員教育の成果を理由に挙げている。
参加者は16歳から65歳までの大人を各国ごとに5000人を選んで行われた。
テストはコンピューター(使えない人は紙のテスト)で実施し、正しい情報や数値を選ぶ問題や情報を分析させる問題を解かせた。
・読解力(文章を理解、評価、利用する力)
・数的思考力(統計などの数学的な情報を利用、解釈、伝達する力)
・ITを利用した問題解決能力(コンピューターやインターネットを使い、実生活に活用する力)
この3分野について、各0~500点の間で採点した。
日本は、読解力が平均296点で、2位のフィンランドに8点差をつけて1位。
数的思考力でも2位フィンランドに6点差の288点で1位。
IT活用力は、日本は294点で、2位(フィンランド289点)を引き離してトップだった。
具体的にどのような問題が出てくるのかといいますと、
例えば、読解力の問題として、市民マラソン・ウォーキング大会のホームページを見ての問題です。大会の主催者に話を聞きたいと思った時、電話番号を調べるにはどうすればよいのか、そのリンクをクリックしてください、というような問題です。
パソコンの操作に慣れているかどうかという問題でもあり、リンクとかクリックという言葉さえ知っていれば、難なく「問い合わせ先」に行きつけます。
もう一つ、数学的思考力の問題です。
この場合は、箱の展開図が掲載されており、4つの図のうち、組み立てるとイラストの箱に一番近いものはどれですか、という問題です。ちょっとクイズみたいな問題ですね。
テレビのクイズ問題に慣れている日本人からすると、得意な問題が多かったようでした。
また、同じく経済協力開発機構(OECD)が実施した15歳(世界65カ国・地域の51万人以上が参加)の学習到達度調査(PISA)の結果は、日本は数学的応用力7位(前回9位)、読解力4位(同8位)、科学的応用力4位(同5位)であった。
今回は成人のクラスに軍配があがった。
日本人のクイズ好きが功を奏したとも言えるのではないでしょうか。
---owari---
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