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宝塚歌劇は日本が世界に誇るコンテンツ

2016年01月16日 | 日本

宝塚歌劇団は言わずと知れた日本が世界に誇るべき文化である。
100年続く華やかな舞台の真髄は、その伝統にある。

宝塚歌劇団の海外での反応は、文化を超えた演劇に拍手喝采が起きているのです。
女性が男性の役も演じるという世界でも珍しい宝塚歌劇団は、世界で高く評価されているのです。

歌劇団のモットーは、創始者である小林一三による「朗らかに、清く、正しく、美しく」の教えに基づき、礼儀作法やマナーも厳しく、早朝から予科生が稽古場を丁寧に掃除していることは有名な話なのです。

“永遠の男役スター”春日野八千代さんは、モットーの通り「宝塚の舞台で何より大切なのは品格です」と言い続けました。

言いにくいですが、私も宝塚歌劇の大ファンです。2年前に観劇した感想です。
いつもながらトップスターの歌と踊りはピカイチでした。
また、それを支える他のメンバーも息が合っていて、素晴らしく感激しました。

第二部で演じた歌と踊りは劇と違い、踊りの躍動感、衣装の色彩の美しさ、ダンサーの身のこなし方、舞台デザインの素晴らしさ、声の張り、息の合った踊り、いずれをとっても、最高なのです。

特に花組は、踊り(ダンス)が最高にうまい集団で、まとまりのある、息の合ったダンスは本当に見ごたえがありました。息をつくことも忘れるぐらい見とれ、最高のダンスであり、歌であり、舞台であると感じました。

歌劇は何度見ても感激するのですが、特におすすめのシーンが3つあります。

一つは4月、5月公演にしか見られない初舞台生の挨拶口上です。
宝塚音楽学校を卒業した四十数名のニュータカラジェンヌが黒の羽織袴を着て舞台狭しと全員正座し、口上を3人がリレー式に言い、最後の「お願い申し上げます」のところで全員が唱和しながら深々とお辞儀する。このとき、膝に置いていた手を床に着くとき、四十数名全員の白い手のひらが同時に返るときの美しさはもう圧巻です。初舞台生の口上は一度観るべき価値があります。

二つめは美しく規律のあるラインダンスです。一糸乱れぬ姿で踊り、圧巻の脚線美を披露します。これも初舞台生が演じるのですが、この時は全員ピンクのウサギをイメージしたレオタード姿で登場し、ヤッ!ヤッ!と明るい声をあげながら舞台狭しとばかり踊りだすと、もう観客席はざわめきだします。

やがて舞台の左右いっぱいに一列になって広がり、そして全員が手を組んで前進し、あの足を交互に上げ踊り出すと、観客の興奮が最高潮に達します。彼女たちのフレッシュで明るく、元気なダンスがまばゆい光線の如く、観客に降り注ぐのです。なんとキュートなのでしょうか。これも圧巻です。初舞台生、恐るべしです。これを見ずに昇天すれば、日本に生まれてきた価値が半減します、と感じました。

三つめは、当然、舞台はどのシーンでも素晴らしいのですが、やがてフィナーレが始まります。
全員が舞台に登場し終わった後、主役級スターたちはオーケストラボックスの前面に設置された回廊の銀橋(ぎんきょう)にやってきます。

演劇中でもしょっちゅうここに彼女らは来るのですが、そのときは決して足元の客の方には視線を向けず、常に遠方に向けているのです。しかし、フィナーレのときは足元のお客さんにも視線を送るのです。前列で観劇していた時には、スターと目が合うのです。これがまた、うれしくもありドキッとするのです。

個人的な興味を並べたてて申し訳ありません。それほど、ファンにとって宝塚歌劇は素晴らしい場所であり、聖地なのです。

現在、世界から宝塚歌劇に観劇に来られる外国人ファンもじわじわ増加中です。

海外公演「逆転裁判・THE・ミュージカル」の反響です。外国人の感想です。
総体的には「大受け」でした。
・信じられないほど素晴らしいよ!!!
・役者たちの声が素敵だわ。それに歌もとっても上手よ!
・これは私が目にしてきた中で一番グレートなものかもしれないわ。
・めっちゃカッコイイ。彼女達には本当にグレートジョブと言いたい。
・ずるいよ! こういうのって、いつも日本だけだ。ヨーロッパには全然・・・・・・T_T
・むぅぅぅぅぅぅぅ。なんてキュートなの!
・これは今すぐブロードウェイで上演するべき。
・日本語は全然分らないのに凄く楽しかった。コスチュームも素晴らしいね。

最後にご紹介するのは、宝塚歌劇団の舞台裏に貼ってある『ブスの25箇条』についてです。
実際に読むと背筋の伸びる思いになりますのでご紹介します(25箇条は末尾に記載)。
これは男女ともに心に刻んでおきたい言葉ですね。

お読みいただければわかるように、ここでいう「ブス」とは容姿のことではありません。
容姿に関係なく、心の持ちようしだいで美しい存在になれるという意味ですね。

誰がいつ書いたのかわからない伝説の教えなのだそうです。
この25箇条の心得を守れば身も心も、タカラジェンヌに染まるのではないでしょうか。

宝塚『ブスの25箇条』

1.笑顔がない
2.お礼を言わない
3.おいしいといわない
4.目が輝いていない
5.精気がない
6.いつも口がへの字をしている
7.自信がない
8.希望や信念がない
9.自分がブスであることを知らない
10.声が小さく、いじけている
11.自分が正しいと信じこんでいる
12.愚痴をこぼす
13.他人をうらむ
14.責任転嫁がうまい
15.いつも周囲が悪いと思っている
16.他人に嫉妬する
17.他人につくさない
18.他人を信じない
19.謙虚さがなく傲慢である
20.人のアドバイスや忠告を受け入れない
21.何でもないことにキズつく
22.悲観的に物事を考える
23.問題意識をもてない
24.存在自体が周囲を暗くする
25.人生においても、仕事においても、意欲がない

---owari---

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