今の日本にとって現実として一番の脅威は北朝鮮である。
かねてより、「日本単独で対処できる」と言ってきたが、なかなか賛成してもらえない。
日本の「意」が弱っている好例だから、ここで詳しく述べておこう。
小泉元首相がイラク攻撃において、アメリカを支持すると言ったときの理由は「日本に火急のことがあった場合、助けてくれる国はアメリカしかないではないか」ということだったが、火急とは北朝鮮を指していることは言うまでもない。
これを言われると多くの人は黙ってしまうが、それなら自民党は長いあいだ責任政党だったのに、この期に及んだら何の準備もしてないのはどういうことなのか。アメリカしか助けてくれる国がないという状態をつくった自民党は、深く反省しなければならない。
アメリカに助けは借りないという道も研究していないとは、自民党は責任政党失格である。
以前、『ニューズウィーク』日本語版にカルフォルニア大学のスティーブン・ヴォーゲル氏が、こんなことを書いていた。
彼が日本問題について講演した後、聴衆から「フランスはイラク攻撃に反対と言った。日本は賛成と言った。もし日本がフランスと同じく反対と言ったり、国連決議が先だと言ったら、アメリカはどうだったでしょうか?あなたのお考えを聞きたい」という質問があった。
ヴォーゲル氏は「アメリカ人は、フランスに対して憤激しているのと同じように、日本にも憤激するでしょう。しかし、最終的には和解するでしょう。むしろその過程で、アメリカは日本に新たな尊敬をいだく可能性がある」と答えた。
本当にそうなるかどうかは、やってみなければわからないことだが、その可能性を視野に入れ、さらにそのテンポを早くする方策を外務省の中で検討したかどうか、政府の中で検討したかどうかと言いたいのである。
外務省や政府に限らず、日本中が思考停止になっている。だから日本国首相は、アメリカ支持をせざるを得ない。もっと各界各層が、現実主義で幅広く考えていることが大切で、そのような土壌があれば、日本国首相の選択肢も広がるのである。
---owari---









