生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

旅の終わり

2020-11-24 01:34:48 | 日々の暮らし

「ある時、山奥の湖に行ったら、一つの歌碑が建っていた。役場の人に聞くと、一人の歌人だという人から電話があって、自分の歌碑を建てると一方的に通告してきたとのこと。悲しい心だと思った。勲章を欲しがったり、名誉を欲しがったり、碑や銅像を建ててもらいたがったりするのは老いのあらわれと自戒する。静かに消えるのが私は好きである。民草の死はさりげないのがいい。初めて雑草のごとき死の栄誉が与えられるからだ。」
(戒老録 曽野綾子)

民草の言葉に惹かれました。公共の場に碑を建てようとする考えが
悲しく感じました。さりげなく咲いては散る民草の生き方を心に刻みたいと思いました。
「民草や
旅の終わりは
さりげなく」。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日は君のためにある

2020-11-22 04:18:42 | 日々の暮らし

生きる自信を無くした君へ!
ライバルだけに陽が当り、自分は失敗だらけ問題だらけで、生きる自信がない。
私の弟は統合失調症という精神病で若い時からそんな事言って悩んでいました。
この三月に癌で亡くなりました。
いろんな施設の草取りや掃除、雑用に張り切っていました。毎月皆勤賞の賞状を私に送って来るのが生きがいでした。
私はよく頑張りましたという賞状を送っていました。
いま、悩んでいる貴方に昔の人はこう言ってます。
『花がしぼんで木に影もなし』。
これは決して貴方が影もない人と言っているわけではありません。
冬のあいだ花をつけない木は、死んでしまったのではなく、次の春に向けて花を咲かせるエネルギーを蓄えているのだという意味です。
だから焦らず、今は
『花がしぼんで木に影もなし』。
花を咲かせる為の準備をしているのだと自分に勇気をつけて下さい。
その信念が花を咲かせる栄養になるのです。
僕は病の為に一戦から退き昇進も遅れました。
しかし、あの数年の底を耐えたから、僕を必要とした時期が来ました。くさらないで、諦めないで下さい。
『明日は貴方の為にある』のですから。
生きる力になりますように。
       祈願

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人生作品

2020-11-22 04:18:42 | 日々の暮らし

松尾芭蕉の俳諧理念に不易流行(ふえきりゅう
こう)がある。
『世の中には永遠に変わらないものと、時とともに変化するものの二つが一体となって、初めて芸術が完成すること』これを不易流行という。
人生も世の中も変化と不変から成り立っている。
手相も生まれた時の手相と変化の手相とがある。
不変の富士山と時と共に変わっていく周辺の風景がある。
人生を生きる自分は不変であるが、艱難辛苦(かんなんしんく・多くの困難や苦労)を克服していくことによって人は変わっていく。
何事もない幸せと失恋、不合格、失敗、事故、病気、怪我、破綻、失望等々の不幸とが表裏一体となっている人生。その悟りを理解し、今日を生きることができれば、明日が見えてくるもの。
あなたの神様に感謝して時を生きれば人生も不易流行によって完成され立派な人生作品となるのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人愛と道楽

2020-11-21 03:44:24 | 日々の暮らし

人間には他にも読み方があります。
「じんかん」と読めば
仏教用語で人の住む世界、現世のこと。
「ひとま」と読めば
人のいない時。
そして、「ひとあい」と読めば、人付き合いや人に対する愛想のことで、「人愛」とも書きます。
人間とは「人愛」という意味があるので、人と接することで自分を磨いてくれると思います。いつの世も人間関係は奥深く大変なものと感じています。
仏教用語の中に、仏の道を悟った楽しみのことを「道楽」と呼ぶとあります。
修行を積んで、道を極めた人の真の楽しさのことを意味していました。
いつしか、単なる趣味や楽しみの意味に変わり、道楽者、道楽息子等と享楽的な楽しみに使われてしまいました。
苦しみや悲しみを踏み締めて、自分の道を一歩一歩楽しみながら歩いて行く。
それが本来の道楽なのです。
皆様も人生の道楽を歩んでいるのですよ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

耐え忍ぶ時

2020-11-20 03:12:41 | 日々の暮らし

「努めて沈黙の時を
持ちなさい。
心を沈めて、耳を澄まし、そして、受け入れるのです。」
 (ピタゴラス)

「人間のあらゆる悲惨は、結局、部屋でひとり静かに座っていることが出来ないことから生じるのです。」
   (パスカル)
 
人が一日に抱く雑念は
6万個と言われています。
 あれこれと考えている
雑念を捨て、「心静かに瞑想する時間をもつ」ことが大切なのです。
雑念を捨てた時に、神の声が聴こえるのです。
 コロナ感染第三波が来たが耐え忍びなさいと聞こえてきそうです。
マザー・テレサが述べていました。
原爆を体験し復興したのは日本だけ。
日本には世界を救う力を感じていますと。
世界の為にも頑張りましょう。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする