生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

無に帰るまで

2016-12-25 05:02:48 | 日々の暮らし
クリスマスの夜、

バッハの音楽を聴きながら、

ゲーテを読んでいます。

ゲーテは

『芸術に限らず、人間

のすることすべてに

人格や品格が現れる。

それを感じた人も同じ

人格の持ち主だと

思っていいのです』

と述べています。

また、年の瀬になると

次の言葉が身に染みます。


81歳で亡くなったゲーテは
同時代の


モーツアルト35歳

バイロン36歳

シラー45歳

ナポレオン51歳


自分より先に生涯を

閉じていった人達をみて

『並外れた人間はみな

何かの使命を背負い

それを成し遂げる

ことを天職としている。

そして、使命を完璧に

成し遂げた後は、

これ以上、地上に

その姿でいる必要が

なかったと言えよう。

それは永く続くこの


世界で、ほかの人たち

にもなすべき仕事を

残しておくためなのだ』

(ゲーテ79歳の言葉)

今年も沢山の人達が

この世を去っていきました。

私達にできる

使命を残して。

今日は


無に帰るまで

自分を磨くようにとの

ゲーテの言葉を

皆様に捧げます。


merryX'MAS



合掌



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ピオ神父とお地蔵様

2016-12-24 05:06:04 | 日々の暮らし
昨日あるナースから人生の相談をされました。

進むべき道について。
私の答えに。

「やっぱりね」

私の答えは、進むべき道を後押ししたに過ぎません。

よく、皆さんからあなたは

お坊さんですか?

と聞かれます。

私は出家したりする

お坊さんや神父では

ありません。

強いて言えば、

言霊(ことだま)の

伝道師になりたいと

願っている者です。

神の力を借りて、

心に響く言葉や

霊書(魂を込めた書)で、

悩み迷っている人を

導いて行く人間になりたいと願っている者です。


尊敬し、いつも拝んでいる神様の一つにお地蔵様がいます。

正式な呼び名は

地蔵菩薩です。


閻魔大王の化身と言われています。


菩薩とはあの世の神様

(お釈迦様、阿弥陀如来、大日如来など)と

この世の私達とを往き来する神様です。

しかし、いずれはあの世の神様に出世することが約束されています。


観音菩薩もそうです。

しかし、地蔵菩薩はその約束を拒否されました。


永遠にこの世にいて、
人々の悩みに寄り添って生きていきたいと。



この世に永遠にいる神様が地蔵菩薩なのです。


その考えに心ひかれて、お地蔵様のようになりたいと心に決めたのです。



すると、たくさんの言葉の力や沢山の出会いを頂けるようになったのです。


その一つに、200年ほど前に亡くなった


聖ピオ神父です。

未だに遺体が腐らず、

公開されています。

ピオ神父はキリストと同じ傷が現れた人と言われています。



ピオ神父はこの世の子どもが

最後の一人まで

天国に導くまで、

あの世には行かないと

言って亡くなった

神父だそうです。


まるで、お地蔵様のような神様です。

できることなら、


お地蔵様とピオ神父の


お力を頂きたいと、


クリスマスイブに


祈願しています。

ピオ神父に出会えた

こともご縁です。


導きに感謝


アーメン


合掌


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導きの音

2016-12-23 02:57:57 | 日々の暮らし
風と雨の音で目覚めてしまいました。

夜中の1時。

起きるにはまだ早い。

新潟の火事は大変でしたね。


年の瀬にお気の毒です。
よく皆さん無事でしたね。


年賀状を書かねば。

展示する来年の干支の書作品を書かねば。

年末になると、何かと悩みごとを受ける事が、多くなると感じませんか。

誰か相談来ると予想して

こんな言葉を考えてみました。

「雲を耕し月に種巻く」
(禅の言葉)

すぐに結果を出そうと思うな。

あきらめないで、努力することだ。

信じた生き方なら、まわりから無駄なことと言われようが、信念を持って突き進んでいかなければならない。

という意味の言葉です。

すぐにやめたり、諦めたりする人が多いようなので、
見果てぬ夢を抱く事も大切かと。
エールの言葉としておくりたいと思いました。

昔、仲間と「ホラ吹き大会」をやったことありました。

夢を語るより、気が楽だからいろんな事が出てきた。

その中に、自分の目指すものがあるかも
知れない。

それに気づけば、意識して、口に出し続ければ、実現に近づく。

「月に種巻く」のも夢ではない。

日本の宇宙計画も月の開拓目指しているようだから。

「自分は馬鹿だから」とすぐ言っている人がいます。

そう自分を悟っている事が、逆にすごいと思えてしまいます。

お釈迦様の言葉に

「もしも愚者が、自ら

愚であると考えれば、

すなわち賢者である」

と言ってますから。


来年は古典をもっと知りたい。

聖書も旧約、新約と読んでみたい。
古事記も面白い。
地球の歴史を知ると、これからの生き方が分かる。

謎のメッセージが秘められているように感じるから。

神が近くに感じて来る

歳になったからだろうか。

導かれている気がしてならない。


皆様もそんな気がしませんか。


そうそう、今年の不思議な現象を思い出せば、

誰かの霊がお礼に来てくれた。


道に迷った夕暮れ時、坂道を不安な気持ちで歩いていたら、

鈴の音が聴こえてきた。

3メートル前にいるように。

その鈴の音について
歩いていたら
着いた。


若いとき、深い山で道に迷った時、
笛の音が聴こえてきた。

その笛の音についていったら山の尾根に出た。

そこに、在原業平の碑があった。
京を追われて江戸に向かう途中の山の尾根で偶然知り合いの僧に出会い、京に残した妻に託した手紙と和歌。

その歌の碑があった。

私は誰かに導かれているのかも知れない。

鈴の音も笛の音も

あの世に行ったら
誰だか分かるのでしょう。

私も偶然ですが小さな笛と鈴はいつも身に付けているのです。

誰かを導けるようにと。

今日の佳き日に


合掌













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中国の古典より

2016-12-22 05:02:35 | 日々の暮らし
昨日は93歳のご夫婦のお宅に訪問介護に行きました。


掃除などの家事援助の仕事が終わってから、

お茶を頂きながら、

いろいろな相談を受けました。

坂道で転倒して腰を打った。
杖歩行やリハビリの相談。

心臓バイパス手術をしたが、たくさん薬が出て飲み忘れがある。

薬管理表を作ったり薬を貼り付けたりの提案。


飲み込みができなくなって来たというので、

食事や飲み物の形態を変えてみてはとアドバイスしたり、

寝てばかりいないで、

人と会話する機会を持つよう、

デェイサービスの利用をすすめたりしてきました。

金銭も含めて、
聞くに聞けない相談がたくさんあるものですね。

何かと役にたてて良かったです。


今日は中国明の時代の

「菜根譚(さいこんたん)」から

気に入った言葉を紹介します。

「論語」が道徳の名言集。

「孫子」が謀略の知恵袋。

「菜根譚」は処世訓の最高傑作といわれています。

松下幸之助氏や野村克也氏など多くの著名人が引用しています。

そもそも「菜根譚」とは、500年ほど前の
「汪信民(おうしんみん)」の言葉です。

人は常に菜根(粗末な食事といわれる野菜の根)をよくかんでいれば、あらゆる事は成し遂げられる。

野菜の根は堅くて筋が多いけれど、それを苦にせず良くかめば、

世の中の真の味を理解する事ができるという意味です。

この中でも屈指の名言といわれるのが

「あれこれと苦心している中に、

とかく心を喜ばせるような面白さがあり、

逆に自分の思い通りになっているときに、

すでに失意の悲しみが生じている」

という名言があります。

今あれこれと悩み苦しんでいる中にも、

心を喜ばせることがあるものだ。

また、得意の絶頂にある時に、

悲しみが訪れるものだ。


物事には常に表裏の二面性があるものだから、

一喜一憂してはならないという戒めの言葉です。


納得する言葉だと思います。

古いものが(古典)

大好き人間なので

たくさん心を打たれています。

大根の根をよく噛んで

いた記憶がありますが、

不味くてすぐ

吐き出した未熟者です。


今日の佳き日に


合掌



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ほどよい自己愛

2016-12-21 03:51:20 | 日々の暮らし
ある精神科医の書より


母親の溺愛で育って一流の大学に入った学生の患者がいた。

自分を天才と呼んで自己愛が強かった。

それが女性にふられたショックで精神分裂症になり入院してきた。

何故天才の私がこんな所に入れられるのだと、大声を上げていた。

彼は決して天才ではない。

親の溺愛で天才と信じて育って来ると

何でも許されると思ってしまうのです…。


似たような事件を思いだした。

テレビで、息子を天才と笑顔で自慢していた女優がいた。


息子の罪の示談で家を売るらしい。

切ない気持ちになりました。

フランスの哲学者サルトルもそうとのこと。

母を亡くして精神的に荒れ果てていた。

そんな時に現れ、内縁の妻となった作家
ボーヴォワール。

サルトルは強い自己愛性人格といわれ、

他者を受け入れない部分が強かったという。

強い自己愛者は、否定される他者におびえ、

他者の視線を意識するとか。

「他人の視線は自分を石のように冷たくする」
という

「石化する」という

言葉が著書にあらわれるようになる。

しかし、ボーヴォワールに救われたという。

また、サルトルはナチスドイツの捕虜となり、牢獄中で他の捕虜たちと一緒に過ごしたことが大きな契機となったともいう。

すし詰めの生活がサルトルには極めて新鮮な体験であったと述べている。

キリストの日に収容所で公開したキリストの降誕の劇が大成功したことで、

人と喜びを分かち合うことを知ったからと述べています。

精神科医は人は

ほどよい自己愛

健全な自己愛が必要

と述べています。

さて、クリスマスイブが
近づいて来ましたね。

クリスマスイブを漢字で書くと

聖夜(せいや)
星夜
清夜
晴夜
静夜

があります。
どれもクリスマスイブの雰囲気がありますね。

「聖」はセイントの訳語になっている。

ひじりとも読み、
日知り、独り知り、
秀知り、霊(ひ)知りが語源で

徳の高い人、優れた人、僧をさす言葉でした。

普通の人より、何かを知っている人を意味していた。

ちなみに、クリスマス
ケーキは

聖菓

クリスマツリーは

聖樹


と書きます。


私のクリスマスイブは

「独り酒の静夜」

と書きます。

今日は

訪問介護の仕事に

行きます。



1年頑張った自分を

程よく誉めて愛して

あげましょう。

今日の佳き日に


合掌


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