生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

幸せのお布施

2018-07-12 15:49:27 | 日々の暮らし
なんでも欲しいものが手に入れば、幸福で悔いのない人生を送れると思っていませんか。

太閤秀吉は、大阪城内に黄金の茶室を造り、天下の名器、財宝を集め、美女をはべらせ

威勢を張っていましたが、

聚楽第(じゅらくだい)の湯殿や便所にまで

、隠し堀を引いて舟を浮かべ、いつ襲われても脱出できるようにしていたという。



辞世は

『露(つゆ)とおち


露と消えにし

我が身かな

難波(なにわ)のことも

夢のまた夢』


少年時代は裸でどこにも寝転んで自由気ままに過ごしていた、


それを考えると人間の生きる目的はほかにあると述べているようです。

なんでも夢を叶えても、
いつか崩壊するという

不安があったのでしょう。


仏教は

人生は、ただ一瞬の稲光り、朝露のようにはかないものである。

楽しみといっても夢幻でしかない。

この世の別れとなれば、妻子も財宝もなにひとつあてになるものはない。


独りでこの世を去らね

ばならぬからである。

と説いています。

人は夢を追い、夢に酔うことを幸福と信じてしまいがちです。



真の幸福とは何か


考えてみるのもいいの

ではと思いました。

良寛が竹林で拾った

欠けたお椀を幸せ

そうにお粥を入れて

使っていた。

幸せとは心の中にある。

そう感じてならないのです。

私は布の切れ端さえも
捨てれない古い人間です。
昨日その布の切れ合わせを使って魔法瓶の袋を作りました。

布の切れが生き返った気がします。

これが元祖お布施です。

合掌
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