生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

心のスキマ

2016-03-27 13:42:17 | 日々の暮らし
今日は夜勤明けでした。

眠れない人が二人いて何度も起きては徘徊したり、

人の部屋に入っては
怖がられてしまう

おじいさんがいたので、

気を使った位でした。

今日は
「心のスキマの魔」に

ついて話したいと思います。

魔には、「順魔(じゅんま)」と

「逆魔(ぎゃくま)」

の二つがあります。

順魔とは、

人の心の働きにしたがって魔が差すこと。

逆魔とは、

人が守るべきことを守らないために魔が入ること。

この二つの魔は、日頃から常に注意することが大切です。

(一遍)

平安時代初期に
教信(きょうしん)という僧がいました。

妻帯して子どももいました。

生活は貧しく、「非僧非俗(ひそうひぞく)」の立場

いわゆる、

出家でもなければ在家

でもないという姿勢を
、つらぬいた修業者でした。


彼の生きざまを400年後に敬慕(けいぼ)したのが、

親鸞であり、一遍でした。

一遍は順魔とは

「妻子や財産」のこと。

逆魔は

「病患災難」のことだと説いています。

苦悩を生み出す魔は、

外からふいに訪れるの
ではなく、

心のスキマに常に
棲(す)んでいるもの。
その魔を起こさせるのは他ならぬ

自分の心

なのだと説いています。

私達の看護、介護の世界でも、魔が差して事故になることがあります。


心のスキマから出るのです。

何か心配な事や気がかりな事があると注意力が散漫になります。

また守るべきことを

守らなかったために

事故が起きてしまいます。

すべて突然に事故が起きるのではなく、

心のスキマに事故があるものだと自戒しております。

皆様の周りにも通じる言葉だと紹介致しました。


心のスキマに


魔が差しませぬように


危ないと感じたら


それが魔からの

シグナルだと

気づきましょう。




合掌



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