「かずかずに
思ひ思わず
問ひがたみ
身を知る雨は
降りぞまされる」
(古今和歌集)
いろいろと、あなたが
私のことを思っているのか、いないのか、お尋ねできないので、私の幸、不幸を知る雨がひどく降っている。
一雨ごとに、あらゆる
想いが深まっていく。
このように「染まりゆく想い」の言葉に
一入(ひとしお)がある。
染色の時に染料に一度浸すことをいう。
染料に浸すごとに
水色→水浅葱(みずあさぎ)→浅葱→薄はなた→浅はなた→納戸(なんど)→藍→紺→かち色→濃紺。
人生も同じ。喜び、悲しみ、恋しさ、苦しさに染め上げられるたびに深みを増していく。
何度も染め上げられた、深い濃紺の色には
奥深い魅力を感じる。
私は濃紺までまだまだです。
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