遺言をくれた人

看取り（みとり）の人がいます。

もう食べることもできない。

死を待つだけの人。

今日妹さんが面会に

受付に来た。


姉はまだ話せますか？


はい、驚くほど

色々話してくれました。

メモしました。

『人生は辛くて

当たり前。

戦後の何もない時に、

闇市に行って物を買っ

てこようとしたら

母親があなたを

そんな所には、

行かせません。

父も母も私を

可愛がってくれました。

だから私は苦労する事

がない人生だったから

幸せでした』

と話してくれましたよ。

すると、妹さんからは


内は兄弟が多くて姉は

長女で大変だったはず。

両親に可愛がられた

幸せだけを

思い出しているのですね…。

ありがとうございました。

と面会に行きました。


お別れが近い…




合掌

線香の匂い

私の書いた
「命日の訪問」に

線香の匂いがした。

と感想をくれた方が
いました。


それで、お答えします。

命日のご主人様から
届いた言葉がありました。


「二人が合掌している


姿に感激したよ。

私のお経が

聴こえて嬉しかった。


お礼に線香の匂いを


おくったからね」


そんな言葉が


聴こえました。

次の訪問の時に


おばあさんに


伝えたいと思います。



気持ちは伝わる


ものですね。


合掌

命日に訪問

施設内を巡回していました。

あるおばあさんの部屋に行くと、位牌に
手を合わせていました。

今日はご主人の命日だそうです。
何もしてあげれないと言ってました。

それなら、私はお寺の血をひく者ですから
お経をあげましょう。

お釈迦様の法華経、観音経、般若心経位しかできませんが。

とお経をあげました。

おばあさんが胸がスッキリしました。

ここでお経が聞けるとはと喜んでくれました。

久し振りです。


次は讃美歌を歌える

ようにしないと。


合掌