生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

桜狩り

2016-04-01 14:01:52 | 日々の暮らし
シニア会で来週鎌倉にお花見に行きます。

古典より桜のお花見の歌を紹介します。

「ひさかたの
光のどけき
春の日に
しづ心なく
花の散るらむ」

(紀貫之)

こんな日の光が、のどかに射している春の日に、なぜ桜の花は落ち着かなげに散っているのだろうか。


「花見にと
群れつつ人の
くるのみぞ
あたら桜の
どかにありける」

(万葉集 西行)

花見の客が、大勢押し寄せてきて、騒々しいな!
これもこの寺の桜のせいだよ。


「山里の
春の夕暮れ
来てみれば
入相(いりあい)の
鐘に
花ぞ散りける」
(新古今集 能因法師)
春の夕暮れどきに山里を訪ねてみると、夕暮れにつく鐘の音につれて桜の花が散ることよ。


「またや見む
交野(かたの)のみ野の
桜狩り
花の雪散る
春のあけぼの」

(新古今集)

この桜の花を
また見ることがあるだろうか、
おそらくあるまい。
交野の野の桜狩りよ。

「世の中に
たえて桜の
なかりせば
春の心は
のどけからまし」
(伊勢物語 在原業平)

この世の中に、もしもまったく桜というものがなかったならば、
春を過ごす人の心はさぞ、のんびりと落ち着いたものであったろうに。

「桜花
散りぬる風の
なごりには
水なき空に
波ぞ立ちける」
(紀貫之)

桜の花が散ってしまったあと、
花を散らせた風の名残として、水のない空に花びらの波が立っていることだ。
空に舞い上がった桜の花びらを波に例えている。


「さまざまの
こと思い出す
桜かな」

(芭蕉)




「散る桜
残る桜も
散る桜」
(良寛)

今どんなに美しく綺麗に咲いている桜でも、いつかは必ず散る。
そのことを心得ておくことと辞世の句を詠んでいます。


桜の咲く頃の気候は変わりやすく、急に冷え込む、花冷(はなび)えがありますのでお体には気をつけましょう。

今日は夜勤です。
頑張って来ます。

合掌
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夢の世界

2016-04-01 03:01:35 | 日々の暮らし
インドの宗教家が

「人には二種類しかない。
覚醒している人と、

眠っている人だ」

と述べています。

この意味は、目に見える世界は夢の世界に過ぎない。

日常起きている地位や名誉や不幸や災難や物質的世界はすべて夢の世界なんだ。


だからほとんどの人は眠っている。

自分とは何なのだ、

本当の世界とは何なのだと

魂の自分に気づいた人が

目覚めた人なのだと

述べています。

驚きの言葉だと思いませんか。

日々の暮らしで働いたり勉強したり、

泣いたり笑ったり、

お金を稼いだり、

地位や名誉を競ったり

、得意気になったりしていることは


すべて眠って夢をみているに過ぎないのです。

本当の世界とは何なのだと気づいた人が

覚醒(目覚めた)された人なのだと述べているのです。


そうだとすると私はまだ熟睡しているとしか言えません。

人は夢を見たまま亡くなるのでしょうか。

私の上司が亡くなる時

「そうか人生とは

やっと分かったよ」


と言って息を引き取りました。




ずっと心に残っていました。

きっと夢から覚めたの

だと思います。

人はこの世に生まれて来たのは、

魂を浄化するためだと言われています。

生きている間に作ったカルマ(業)や

我欲(自分ひとりだけの利益や満足をもとめる欲望)が

アカとなって付着します。

生きている間に浄化できなかったカルマや我欲は次の人生に持ち越されます。

病気や不幸は浄化のひとつの手段になるので

ありがたいことなのだといいます。

自分を見つめなおし、カルマや我欲から目覚めさせる切っ掛けになるからです。

人生に起きることはすべて

必要なことだからです。
 
禅語に

「一心不生(いっしんふしょう)」


という言葉があります。

この世の出来事は

すべて仏によって

あなたに与えられた

ものです。

それを分別なく受け止め、

自分にとってよきもの

として考えること。

それを一心不生といいます。

人間は生きている限り

、さまざまな問題にぶ

つかるものです。

小さな問題から大きな問題まで、

厄介で面倒なことばかり起きます。
 
問題はほっとかないで

、小さな内に次々に

解決することが大切で
す。

大きくなると解決は大変です。

すべて神から与えられた


問題なのですから。


今日も目覚めると


夢の世界が


待っています。


少しでも夢から覚める



気づきになれば


よいのですが。


合掌

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