グローバル・ナビ by 杉山哲夫

海外資産運用コンサルタントのつぶやき

為替市場に新たな展開が

2013年03月10日 | 為替市場

日本円の動向は昨年の11月の水準である80円平均から3月初旬には96円に来ています:為替市場には年間変動幅から見る過去の推移を観測することが出来ます: 1976年の変動幅20.25 6.9%があり、1978年 67.00 34.4%があります: 2000年代に入ると変動率から見ると10.11銭の9.2%が最低であり最近2008年の24.79円 27%が最大です年間の平均値は16,88円であり15.6%です: 現在の動向はすでに上記の水準を超えておりもし100円にきれば20円の変動幅となり2008年の数値に迫ります: 言い換えれば変動幅の15%平均が過去30数年での数値です: ここにきて ドルが非常に堅調であり、対英国ポンドも先週久しぶりに1.500を割り込み、回復し始めていたユーロも 1.30の水準を割り始めています: また中国元は全人代に入り市場に介入し6.2163と過去52週の最高値 6.2105にちかずいています: 筆者の年末の水準は 日本円は95円-100円後、ユーロは 1.25-1.2200前後、中国元 は2.0500前後と見ています:新興国の通貨はインフレに関連し政策金利次第です: ドルの堅調な動向は主要通貨に対してかわらないでしょう: 為替市場の変動は海外にて投資運用する場合に非常に大きな影響を与えます: ドルを元金としてドル資産の成果を追求するのとは別の次元であることを認識する必要があります:


週間動向 2月雇用数値良く、株式ポジテブ、ドル堅調に推移

2013年03月10日 | 商品市場

ダウ 14397.07 +67.58 +0.47%: ナスダツク 3244.37 +12.58 +0.38%: S&P500 1551.18 +6.92 +0.45%:10年債券 イールド 2.0560%:

   指数     週初      週末            変化      年初来

ダウ     14089.66  14397.07   +307.41 +2.2%  +9.9%

ナスダツク  3169.74   +3244.37   +74.63 +2.4%  +7.4%

S&P500   1518.18   +1551.18   +32.98 +2.2%  +8.8%

R2000     914.73    942.50     +27.77 +3.0% +11.0%

米株式市場がこの水準まで上昇する要因を所見できません: 東京市場がリーマン以前の水準にようやく戻しているのは遅すぎる感があります、しかし筆者は米市場の連日の史上最高値のの更新はバブル的な感覚です、世界中に金融緩和の中で資金の行き場所が無いからではとしか思えないのです: 住宅は高級な住宅が年収10万ドル以上の階層に好調に売れてはいますが中間層以下では依然としてひどい常態であり中国と同様な格差が生じ始めていることは猶予に耐えません: 今週の雇用関連の数値は良い数値です、しかし雇用の実態はは依然として悪く大卒の就職状況が以前として悪いのです: 財政状態は史上最悪であり強制財政削減をしなければならない状態です: 法律で定められている国家の財政支出の上限を引き上げる法案は先送りです:このままで行けば米国経済は先行き高い確率で成長が止まり難局に直面するのではと心配です、筆者は6月頃までは油断の出来ない経済環境が継続すると予測しています