shining's ブログ 「音楽と旅と珈琲と」

音楽大好き男の徒然なる日記

R.I.P.(追悼)、菊池雅章(まさぶみ)さん/ Circle / Line (1981)

2015-07-08 | 音楽
今朝の新聞とネットで、またも信じられない訃報を知った。

参考に、これは東京新聞 2015年7月8日付
「菊地雅章氏死去 ジャズピアニスト」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/obituaries/CK2015070802000252.html

自分が菊地さんの作品を知ったのは、1981年のアルバム『SUSTO(ススト)』だった。
前年、日本人のジャズミュージシャン3人が(当時の)日本のCBSソニーでなく
「アメリカCBS」レーベルと契約した話が話題だった。
渡辺貞夫・日野皓正・そして菊地雅章の各氏であり、『ススト』がその第1弾だった。


ジャズにロックのような電子楽器が導入され、ポップスのような親近感が生まれた「フュージョン/クロスオーバー」が1970年代に定着してきた中、
この『ススト』はフュージョンのような楽器編成のようで親しみ易さがなく、かといって4ビートでもなく、
もっと混沌とした世界だった。
「なんだこれは…………、でも、面白い」
そんなアルバムだった。
個人的には、タイヤ(ブリジストン・レグノ)で使用されたレゲエ調の「Gumbo(ガンボ)」が一番好きだ。
ソニーミュージックの公式ホームページをどうぞ。
http://www.sonymusic.co.jp/artist/MasabumiKikuchi/discography/SICP-30310


これは日野皓正にも影響を与え、
テレビCMに採用された『シティ・コネクション』(1979)でフュージョン路線が定着したように見えた彼が、
1981年に菊地雅章を迎えて作られた『ダブル・レインボー』では一転して、『ススト』と並んだ混沌とした世界を創った。

ちょうどマイルス・デイビスのファンク・ジャズを開拓した話題作
『Bitches Brew(ビッチェズ・ブリュー、1969)』の世界に並ぶものであり、
以前取り上げた菊池成孔氏のユニット「DCPRG (=Date Course Pentagon Royal Garden)」も
『ススト』の影響を受けていた。





そこで、どんな作品か。
You Tubeでも海外ファンがいることで、こんなサイトを貼っておきます。
曲は「Circle / Line」。
ニューヨークの地下鉄の雑多さを音で表したとの事です。



慎んで、ご冥福をお祈り致します。

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