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音楽大好き男の徒然なる日記

平良とみさん、ご逝去から6年、沖縄への思い/「白い砂のアクアトープ」特集予告

2021-08-28 | 旅行
琉球新報 2015年12月6日付
「平良とみさん死去 87歳 『ちゅらさん』おばぁ役
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-183932.html



琉球新報 2015年12月7日付
「『おばあ』忘れない 平良とみさん死去 関係者、別れ惜しむ」
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-184129.html  




あれは突然の訃報だった。
ここ数年とみさんの動向を聞かなかったけど、「便りのないのはいい便り」と
思っていた。


「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげる先生の訃報の悲しみが癒えないうちに、この報せ。
やはり、人のいのちには限りがあることを改めて痛感した。


多くの人にとって、
平良とみさんに「日本のおばあ」を連想する人は多いだろう。
10代のうちに祖母を亡くした僕にとっても、とみさんは「沖縄のおばあ」だった。


1999年、
映画「ナビイの恋」で彼女を知り、亜熱帯で猛毒のハブのいる沖縄を避けてきた自分が
初めて「沖縄に行きたい!」と思うようになった。


映画『ナビィの恋』予告編

  誠仁おじい、最後に何言ってんのよぉ(笑)。

以降出発直前まで沖縄音楽のCDを買いあさったり借りあさったりして
「マイカセット&MD」を作ってきた。


2000年5月、
初めて那覇空港に降り立った時のまぶしい日差しに感激した。
毎日昼間にラジオで琉球民謡の番組をやっていた事を知り感激したこと。
てるりん(照屋林助)先生(1929~2005)の“チャンプラリズム講義”を一緒に受けた方と
りんけんバンドのライブやコザ(沖縄市)の民謡酒場などをはしごした。
ウィキペディア解説は、
https://w.wiki/3yCU
(あ、すでに書いた記事に重複しそうだ)


2000年8月
航空料金の高さも何のその、
コザの「全島エイサー大会」と「オリオンビアフェスト」(トリ:りんけんバンド)見たさに再び沖縄に飛び、
その熱狂ぶりに酔いしれるものの、ホテルの冷房が強すぎて夏風邪を引き名護の内科で薬を処方してもらい、
本部町の「やちむん喫茶シーサー園」で2時間以上寝ていた・・・
帰りは台風が石垣島に接近し、一時は一日早い(福岡空港トランジット)便に替えて帰るのも考えたが、
結局当初の直行便で無事東京に戻る。


平良とみさんがいてこそ沖縄へ向かうきっかけができました。


3回もコザ・やんばる(本島北部の密林地帯)に足を向けていながら、まだ行っていないところがある。
糸満・平和の礎を中心とした“沖縄戦の激戦地”だった、本島南部だ。
必ず行かなければ。


悲しい……
おばあ、大好きでした(涙)!!
合掌。



琉球新報 2015年12月8日社説
「平良とみさん逝く 沖縄愛した魂を継ぎたい」
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-184725.html 

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2021年 8月追記:
平良とみさんの訃報から、はや6年。

「ちゅらさん」のえりィそのものだった国仲涼子さんは事務所を移籍し、
大人の女優として“汚れ役”もこなすようなり、もう「えりい」の面影はうすくなった。
えりいの弟・恵達役の山田孝之の「豹変ぶり」はもう解説不要だろう。

「うちなー音楽」の象徴だったりんけんバンドはメジャーレーベル所属でなくなり、
ここ東京からは「うちなーポップス」そのものを聴くこと自体難しくなった。

……哀しいねぇ。
民放BSもNHKもアメリカ映画と懐メロ歌謡ばっかりで、
「良いものを広く知らせるマスメディア」の役割を放棄しているのが情けない!
1980年代AORやジャズ&フュージョン・洋楽ロックなど、
取り上げるべきものは山ほどあるぞ!



当たり前だけど、時代は変わる。
沖縄をめぐる情勢はもっと悲惨になってしまった。

コロナ禍で感染者数が人口に比べて異様に多く、
1日あたり最大800人以上の新規感染者が発生し、
8月28日現在「緊急事態宣言」が発令している。

とても観光できる状況ではなくなった。

名護市辺野古での新基地建設はなおも強引に進められている。
琉球新報 2021年8月28日付記事
「沖縄防衛局、辺野古で新たな護岸工事に着手 周辺サンゴ移植せず強行」 参照


それでも、久々に沖縄への思いが甦っている。

きっかけは、やはり2021年夏期アニメの(自分での)トップランナー・
「白い砂のアクアトープ」だ。

公式ホームページは、
https://aquatope-anime.com/


TVアニメ『白い砂のアクアトープ 』第一弾PV・2021年7月放送開始



ホントはもっと前から当ブログでも取り上げたかったんですよ。
でもね、予告編がそもそもなかったり、
Twitterなら観られる「ミニキャラ」後日談トークなど
「公式映像」がYouTubeからリンクできない為、
“紹介したくてもできない” 状況なのですね。
困ったねー。

(公式ホームページスタッフの皆様、
当ブログでもプッシュしたいので、YouTube対応など改善のほどよろしくお願いいたします。
あと、物語あらすじだけでも転載を許してください)


夢中になって見ているうち、
「あー、そうだったねー、沖縄の家って…」とか
「なんだよ、“うちなーぐち” しゃべっているのは年長者ばっかかよ」とか呟きながら、
また沖縄への関心が高まっていった。

もちろん、1999年に比べると障害は格段に増えた。
上記だけでもそうだ。
決定打はやはり“新型コロナウィルス”だろう。

日本政府が東京五輪にうつつを抜かしているうちに
東京都だけでも1日の新規感染者が5,000人、全国規模なら約2万人にまでなってしまった現状、
本格的な医療施設が本島にしかないのに大規模な感染者続出の中の旅行は
間違いなく沖縄の方のご迷惑になる。
玉城デニー知事のご心痛が如何ばかりかと思ってしまう。

数年かかるのかもしれないが、
コロナ終息までじっと待つしかないのだろう。
収まったら、必ず訪ねたい。


それでは最後に、
ブラジル音楽の「ショーロクラブ」の演奏と平良とみ さんのうちなーぐち語り、
そして沖縄民謡が絶妙にブレンドされた隠れた名盤『ニライカナイ』(ソニーミュージック、現在廃盤)より
これを聴いてお別れします。

Choro Club - ニライカナイ (1 of 5) (廃盤)



   廃盤なんて、何てもったいないことを。
   沖縄の文化遺産なのに。

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