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音楽大好き男の徒然なる日記

菅(すが)首相1年で退陣へ 対コロナ 国民の信失った末に(朝日新聞 2021年9月4日付社説)

2021-09-07 | 日記
当然の結果が出た。


朝日新聞 2021年9月4日付社説
「菅(すが)首相1年で退陣へ 対コロナ 国民の信失った末に」
https://www.asahi.com/articles/DA3S15032328.html?iref=pc_rensai_long_16_article

新型コロナ対応で国民の信を失い、
党内の支持も得られなくなった末の退陣である。

災害級といわれる感染拡大と医療の逼迫(ひっぱく)が続く中、
国民の命と暮らしを守る役割を途中で投げ出す菅首相の責任は極めて重い。


首相がきのう、自民党総裁選に立候補しない意向を明らかにした。
新総裁の選出後、首相を退く。

7年8カ月に及んだ安倍長期政権を引き継ぎ、
65%の高支持率で船出した首相が、わずか1年でその座を去る。


 ■行き詰まった延命策
事実上の退陣表明という節目であるにもかかわらず、
首相は会見も開かず、記者団に短い説明をしただけで、質問も受け付けなかった。

「選挙活動との両立はできない」と、コロナ対策への専念を不出馬の理由にあげたが、
その言葉を信じるものは、誰もいまい。

任期切れ直前の異例の党人事、
総裁選を先送りするための衆院解散の検討……。
再選が難しくなった首相の延命策が、党内の猛反発を買い、
八方ふさがりになったというのが実情だろう。

これまで繰り返してきた「コロナ対策が最優先」という言葉に
実がないことが、改めて示された。

首相が就任した昨秋は、緊急事態宣言なしでコロナの第2波を乗り切った後だった。
本来なら、第3波が想定された冬に向け、
医療や検査体制の充実など、備えを厚くしておくべきだったが、
経済活動の再開に軸足を置く首相は「Go To トラベル」の継続にこだわり、
感染防止策は後手に回った。

専門家の懸念や閣僚の進言を無視して、東京五輪・パラリンピックを強行したのも、
国民的な盛り上がりを背に衆院を解散し、
選挙戦の勝利を総裁選の無投票再選につなげたいという思惑からだとみられた。

この間の内閣支持率の低下、
東京都議選やおひざ元の横浜市長選での自民党の敗北は、
自らの政治的な利害を優先し、
根拠なき楽観論に頼って感染拡大に歯止めをかけられない首相の姿勢が、国民から見透かされた結果に違いない。



 ■政治手法の限界露呈
菅政治とは何だったのか。

その本質が端的に表れたのが、政権発足直後の日本学術会議の会員候補6人の任命拒否である。

政府に批判的な学者を排除し、その理由をまともに説明することもしない。

敵と味方を峻別(しゅんべつ)し、人事権を振りかざして従わせる。

質問には正面から答えず、説明責任を軽んじ、国会論戦から逃げる。

それは、首相が官房長官として支えた安倍前首相時代から続く政権の体質といってもいい。


さらに、首相の個性が拍車をかける。
さまざまな政策判断において、丁寧に関係者の意見を吸い上げるよりも、トップダウンを多用する。

異論を退け、自身に都合のいいデータばかりに目を向ける。


首相の強い指導力が功を奏することもあろうが、
こと今回のコロナ対策においては、こうした流儀が大きなマイナスとなったのではないか。

専門家の科学的な知見はつまみ食いされ、耳の痛い提言は忌避される。

官僚は首相の意向を忖度(そんたく)して直言を避け、指示待ちとなる。

対策の現場を担う都道府県知事や業界団体などとの意思疎通も円滑とはいかない。

何より、強制力に頼らず、国民の自発的な協力に多くを負う日本の対策では、
幅広い世論の支持と理解が不可欠なのに、首相の言葉が届かない。

このまま任せて大丈夫か。
高まる国民の不満と不信が首相の再選の道を断ったといえる。



 ■自民党の責任も重い
実質的な「次の首相」選びとなる総裁選の構図は一変した。
首相と岸田文雄前政調会長の対決が軸とみられていたが、
首相の不出馬を受け、河野太郎行政改革相が早速、意欲を示すなど、多くの候補者が競い合う展開も予想される。

しかし、まず指摘しておかなければならないのは、
首相を選び、この1年、
政権運営を支えてきた自民党自身にも、重い責任があるということだ。


安倍氏の突然の辞任を受けた昨年の総裁選で、自民党は党員・党友投票の実施を見送り、
主要派閥が雪崩をうって首相を担ぎ上げた。

一国のリーダーとしての資質やビジョン、政策の吟味はそっちのけで、
勝ち馬に乗ることが優先された。
その重いツケが回ってきたともいえる。

今回の総裁選が、目前に迫る衆院選に向けて不人気な首相を代えるという、
単なる看板の掛け替えであってはならない。


まずは、1年で行き詰まった菅政権の総括から始めねばならない。
そのうえで、将来を見据えた、政策中心の真摯(しんし)な論戦が求められる。

桜を見る会や森友・加計問題など、安倍前政権が残したウミを取り除くことも、
政治への信頼を回復するうえで避けて通れない。


一方で、コロナ禍は深刻さを増している。
その対応が滞ることのないよう、政府・自民党は全力をあげねばならない。

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9月5日日曜日、NHKニュース7。
トップニュースは「自民党次期総裁に動く候補者たち」。
NHKさん、コロナに感染して苦しんでいる人よりも
自民党のほうが大事なのか?
そういう態度が自民党、ひいては日本政府の怠慢と腐敗を
助長しているのですよ。



「日々コロナで尊い命が失われ、
 飲食・観光関係は事業再開の目処すら立たない。
 炊き出しには行列。
 それでも総理と自民党は国会を開こうとしない。
 総理の頭の中はどうしたら権力を維持できるか、
 自民党議員の頭の中は誰が総裁なら有利かだけ。
 国民の命や生活を考えていない。
 もはや国会議員の資格がない。」


“菅(すが)さんでは戦えない” 
 負け続けた首相、党内の反発に屈する

 この1年間、
 五輪ありきで感染爆発をもたらし、
 国民の命と生活を犠牲にした総理の罪は極めて重い。
 何より、初めはこんな人物を素晴らしい指導者と絶賛、
 最後はこき下ろした 自民党議員達 は不明を国民に詫びるべきである。


「①
 昔の自民党には、まだ「良識」があった。
 個別の捜査に影響を及ぼそうとしたり、
 法制局長官人事で憲法解釈を都合よく変えようとしたり、
 総理が後援会850人を政府の行事に呼んで飲み食いさせるなんてことはしなかった。
 超えてはならない一線があった。
 だが 安倍・菅両氏は何の躊躇もなく一線を越えた。

 ②
 国会議員は常識を持っていることが大前提。
 その上で憲法や歴史について基礎的なことは学んでいることが求められる。
 つまり三権分立を学んでいれば、
 権力集中が独裁を招き、人々を不幸にすることは理解できる。
 だが安倍氏や菅総理には、この常識・良識が欠如している。
 だから平気で「一線」を越える。

 ③
 頭が腐れば、全部腐る。
 総理が好き勝手やれば、閣僚も官僚もみんな真似をする。
 総務省における接待問題はこの一例。
 そのうち、それに取り入ろうとするお友達が巨大な利権集団を作る。
 そうやって国全体の腐敗が進み、
 格差は拡大し、多くの国民は困窮する。
 政権交代以外に国の腐敗を止める方法は無い。

 ④
 いま、この国に必要なのは、政治における良識の再生である。
 今や良識とは無縁の自民党総裁など、誰がやっても同じこと。
 良識を再生しないと、日本は滅びる。
 新型コロナで猶予はない。
 政権交代で自民党政権の不正の全貌を一日も早く明らかにし、
 その中から「良識」と「民主主義」を再生するしかない。」

   以上、賛同する小沢一郎 さんのツイートからでした。


「医療が受けられない感染者、
 受けていた医療がコロナのために受けられなくなった患者。
 医療を守り命を守るために政策転換が必要です。
 #国会ひらき医療崩壊を防げ
 #医療・介護・保健所を本気で充実させる全国一斉蜂起0905」
   広島県保険医協会 さんのツイートより。

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お勧め記事リンク:

「いま日本の社会で、二匹の怪物がうろついています。
 一匹は“ウソ”、
 もう一匹は“詭弁(きべん)”です。
 この二匹は、同じ親から生まれた子どもで、
 習性はそれぞれ違いますが、一緒に行動することも多い、仲のいい兄弟です。

 この二匹の怪物は、人間社会の良識を食い散らかして壊してしまうおそろしい存在です。
 とくに、政治の中枢にこの二匹の怪物が入り込めば、建設的な議論は成立しなくなり、
 子どもの口げんかのような低次元な罵りとはぐらかしを、
 いい年をした大人たちが恥ずかしげもなく口にするようになります。
 国会議員や高級官僚などの立派な肩書を持つ大人を、幼稚な子どもに変えてしまう不思議な力を、
 この二匹の怪物は持っています。」
  ↓ 以下は、こちらをご参照ください。

WEZZY 2020年12月5日付記事
山崎雅弘の詭弁ハンター・第1回
「菅首相の国会答弁に隠された“5つの詭弁”を読み解く」
https://wezz-y.com/archives/84019

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