━ 野党消え 政策集団 同士討ち ━
ここ最近の政治世相を皮肉った拙(つたな)い私の川柳である。^^ 要するに、同士討ちをしていたのでは、与党さんの独裁政治を許すだけですよ…という警鐘の意味を込めた一句だが、…まあ、そうでしょう。^^
とあるテレビ局の政治討論会が二人の論客を招いて中継されている。
「アメリカやイギリスのようにいかないのは、やはり民族性でしょう…」
「いや、それを言っちゃ、お終いです。過去、幾度か二極対立の時代もあった訳ですから…」
「しかし、そう長くは続かなかったじゃありませんか。やはり、この国の民族性ですよ」
「いやいや、そう考えちゃ発展形がない。我が国の政治には見込みがないって言われるんですかっ!?」
「いやいやいや、そこまでは言ってないでしょうがっ! 政策の違いで同士討ちしてちゃ相手の思う壺(つぼ)ですよ、と申し上げてるんですっ!」
「同士討ちっ! 何ですか、それは…」
「だから、同士討ちですよっ! 言うだけなら、私だって言えますっ!!」
「なら、議員になりなさいよっ!」
「ああ、いいですよっ!」
「あなたに投票する人がいるんですかねっ!?」
「ふんっ! 大きなお世話だっ!」
「一旦(いったん)、コマーシャルです…」
二人の興奮度が高まってきたのを察知したのか、アナウンサーは水を入れて口相撲する両力士の言動を封じた。
二人はコップの水をガブガブッと飲み干した。
小さな政策の違いで同士討ちせず、与党と対峙できる組織作りこそが、今の世相に求められる政治課題だということは疑う余地がないようです。^^
完