水本爽涼 歳時記

日本の四季を織り交ぜて描くエッセイ、詩、作詞、創作台本、シナリオ、小説などの小部屋です。

分析ユーモア短編集  <26>  順序(じゅんじょ)

2018年12月26日 00時00分00秒 | #小説

 物事には順序(じゅんじょ)というものがあるっ! と、まあ杓子定規(しゃくしじょうぎ)にそう言ってしまえばそれまでだが、順序という行為を冷静に分析すれば、以外にもそうでない部分が見えてくるから不思議である。
 分かりよい例では、そうなることが分かっていながら渋滞した高速道を順序よくジィ~~っと辛抱強く待つ男が、[こなた]にいるとする。^^[かたや]、分かっているからか下の地方道をスイスイ~~っと飛ばす男が同時にいるとしよう。^^ 高速道なら目的地まで小1時間だが、地方道なら倍の2時間は見なければならない距離で、高速道を選択するのは常識的には間違ってはいない。しかし、結果がどうだったか? を知れば、順序も時によりけり・・だと納得出来るのである。地方道を選んだ[こなた]の男は途中で寄り道をし、美味(おい)しい食事を済ませた上で目的地へ3時間で着いた。気分が悪かろうはずがない。[かたや]もう一方の男は、渋滞がなかなか解消せず、6時間後に着いた。しかもヘトヘトに心身とも疲れ、気分の良いはずがなかった。
 この話は、飽くまでも一例である。そんなことを書いている私も、つい先だってPC[パソコン]がフリーズ[機能が停止し、画面が凍ったように動かなくなる状態]し、回復を要したが、こりゃ、かかるぞっ! と踏んで、PCの回復を待たず、先に美味しい寒鰤(かんぶり)の魚スキをポン酢て味わってから作業を継続したが、ちょうどPCが起動を始めたのだった。むろん、機能回復措置を入力したあとで食事をしたのは申すまでもない。
 このように、順序を変えた方が上手(うま)くいくことが時折りある・・というのが分析結果である。時と場合で…ということだろう。漏(も)れてしまう前にやっていることはあと回しにしてトイレへ駆け込もう! 漏らせば、あとあと、大変だっ! ^^

                                 


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