デブと某医の「ひょっこりポンポン山」

術後8年クリアー「腎がんのメモリー」、トルコ・バルト三国・イタリア旅行記、 吾輩も猫である、人生の棚卸しなど

一つの衝撃 一つの感動

2019-04-21 10:03:04 | 新聞・TV・映画・舞台・書籍etc.

                      散りそめし桜の無数の花びらのあはれ・・・。

 文学部で女子大生が男子を上まわると「女子大生亡国論」なるものが現れました。それは私が未だ幼かった頃ですが、私の学生時代にもその言葉はなお存在しました。その後も女子学生は増えつづけ、殆ど総ての学部、大学院で女子学生は増え続けています。

 人事(採用)に関わると、女子は男子より圧倒的に成績優秀であることが判ります。昇進に関してはポジティブアクション(女性優先枠)という考え方があります。とは言え、いずれ「男性優先枠」が必要になるほど女性が主要な職務、地位を占めるでしょう。

 が、現実は未だそこに至りません。至らないどころか、相も変わらず女性が締め出されているのが「学問研究」の職場ようです。新聞で大きく取り上げられた一つの衝撃的な死と、社会の耳目を集める東大の学生に送られた一つの感動的な祝辞を紹介します。



                      4/18付 朝日新聞朝刊第一面より
                                       
 3年前の2月、43歳の女性が自死しました。私の息子と殆ど変らない年齢です。江戸中期の仏教研究で「殆ど独壇場と言って良い成果を続々と挙げていた」研究者でしたが、研究職に就こうと20以上の大学に応募しても、ろくに顧みられず不採用ばかり。

 経済的に困窮し、自死する2年前「非常口を開ける」とネットで知り合った男性と結婚します。結婚生活は半年後に破綻し、自らを責め心を病みます。日記には「もし問題が奇跡的に解決したら、どうなってるか? ばりばり研究していると思う」と記します。

 紆余曲折を経て離婚届を市役所に提出した2016年2月2日、その日の夜に彼女は自死します。死の少し前の日記には「本当は生きたい。でもどうやって?」と。研究職の口がないのは男性も同様の状況があるとはいえ、女性には一層過酷な現実があります。

 愚息も大学の研究職を目指したものの、余りに狭くて遠い門に断念し「研究は続けられる」と製薬の研究職に就きました。が、研究費は乏しく「やりたいことがやれない」と三十代半ばに医学部に入り直し、妻子をかかえ数年間、無収入の日々を送りました。

 自死された方は西村玲さん。朝日新聞4/18朝刊第一面と社会面で報じられました。運命が一つズレれば愚息も自死に至ったかも知れません。3年前の出来事ながら、朝日新聞が第一面に報じたことの意味を身辺に置き換えつつ深く考える衝撃の記事でした。



                      4/18付 朝日新聞朝刊社会面より

 上野千鶴子さん。私と同世代です。学生時代、京都の何処かですれちがっていたかもしれません。全共闘の活動家であった由。当時、全共闘は「大学解体」を声高に唱えましたが、その割に退学した者は殆どいません。上野さんもキチンと?卒業されています。

 当然のこと?ながら吉本隆明に心酔されたようです。が、拙ブログで以前ご紹介したように、後に吉本隆明の本質を鋭く衝く論評をされています「吾輩も猫である83」)

 『自分が大衆の代弁者だ』と思い始めた吉本に上野さんは「彼の妄想であり彼の足を引っ張った」「その頃から吉本に関心を失った」と。また吉本の原発容認についても「彼は天邪鬼だと言うこともあるし、科学信奉主義者ですね。失敗を繰返しながら科学技術は進歩して行くんだ、と。そちら(反!反核)側に立つと予想していたらその通りだった」と語っています(NHK:Eテレ「戦後史証言プロジェクト」より)。

 私が上野千鶴子さんを(不遜ながら)見直したのも前記の吉本隆明について語った頃でした。それまで彼女の言うこと、書くことは「時代の脚光を浴びようとするスタンドプレイでありポピュリズム(大衆迎合)」だと思っていましたから、かなり見方が変りました。

 今回、東大の入学式で上野さんが送った祝辞は、全文をお読みいただければその凄さに感動!されるにちがいありません。長文ですが、東大に入学した学生のつもりになって、あるいは女子大生になった(戻った)つもりでお読みいただければ幸いに思います。

 とは言うものの、ほんの一部ご紹介します。ほんの一部が結構!長いのですが・・・

 これまであなた達が過ごしてきた学校は、タテマエ平等の社会でした。偏差値競争に男女別はありません。ですが、大学に入る時点ですでに隠れた性差別が始まっています。社会に出れば、もっとあからさまな性差別が横行しています。東京大学もまた、残念ながらその例の一つです。

 私が学生だった頃、女性学という学問はこの世にありませんでした。なかったから、作りました。女性学は大学の外で生まれて、大学の中に参入しました。4半世紀前、私が東京大学に赴任した時、私は文学部で3人目の女性教員でした。
 今日東京大学では、主婦の研究でも、少女マンガの研究でもセクシュアリティの研究でも学位がとれますが、それは私達が新しい分野に取り組んで、闘ってきたからです。そして私を突き動かしてきたのは、あくことなき好奇心と、社会の不公正に対する怒りでした。


 あなた達は頑張れば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、頑張っても公正に報われない社会があなた達を待っています。そして頑張ったら報われるとあなた達が思えることそのものが、あなた達の努力の成果ではなく、環境のお蔭だったことを忘れないでください。周囲の環境が、あなた達を励まし背を押し手を持って引き上げ、やり遂げたことを評価し褒めてくれたからこそです。

 世の中には、頑張っても報われない人、頑張ろうにも頑張れない人、頑張りすぎて心と体を壊した人達がいます。頑張る前から「所詮お前なんか」「どうせ私なんて」と頑張る意欲を挫かれる人達もいます。
 あなた達の頑張りを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれない人々を貶めるためにではなく、そういう人々を助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。

 フェミニズムはけっして女も男のように振る舞いたいとか、弱者が強者になりたいという思想ではありません。フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。


 あなた方を待ち受けているのは、これまでのセオリーが当てはまらない、予測不可能な未知の世界です。これまであなた方は正解のある知を求めてきました。これからあなた方を待っているのは、正解のない問いに満ちた世界です。

 未知を求めて、よその世界にも飛び出してください。異文化を怖れる必要はありません。人間が生きているところでなら、どこでも生きていけます。あなた方には、東大ブランドがまったく通用しない世界でも、どんな環境でもどんな世界でもたとえ難民になってでも、生きていける知を身につけてもらいたい。大学で学ぶ価値とは、すでにある知を身につけることではなく、これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身に付けることだと、私は確信しています。
 


               上野千鶴子さん・・・東京大学入学式にて(ネットより拝借)

 東京大学入学式における上野千鶴子名誉教授「祝辞」(全文)
 https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html


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女性の活躍 (リーのママ)
2019-04-21 15:51:17
女性研究者の道がそれほど険しいとは知りませんでした。
大学でも何かしらの研究発表がないと首を切られるので、焦って盗用や偽装しているのではとニュースで聞きかじったことがあります。
友人の娘が大学院まで出て、研究室には残れずバスガイドになった時、バスガイドになるくらいなら高い学費を払って大学まで行かせることはなかったと憤っていましたが、娘さんには娘さんの事情があったのでしょうね。
目先の利益を優先する今の日本の在り方は、今後国の衰退を招くのではと、これも誰かの受け売りですが同感です。研究することが好きな人が研究を続けられるようになってほしいです。

そして、労働力不足を補うためにではなく、女性が自ら輝いて活躍できる社会になるように、これから社会をつくっていく女性たちに頑張ってほしいです。
Unknown (Anne)
2019-04-21 18:30:50
女性って努力して実力で肩を並べて頑張ろうと思っている人には多くの差別を感じる世の中ですよね!

男性より優秀であることを求められたり、仕事によっては美しい人、可愛い人が採用されたり、また生きていくにもその方が得をしたり・・・

男性もそういう場面はあるのだろうけれど、
たぶん小さい時から机を並べて一緒に競争させられて生きて来た女性から感じる差別の方が多いと思うし、
容姿の差別も多いでしょうね。

逆にそれをラッキーと据えて甘えて過ごす女性もいるし!
当然そんなに頑張りたくない女性もいる訳だし!

どちらにしても性別とか容姿とかじゃなくて、
自分が求めている方の人生で差別が無くなったら良いですね!

男性の中にものんびり方の人もいるんだから女性に任せたっていいし( *´艸`)
東大の入学式祝辞 (お母ちゃんの徒然)
2019-04-21 20:44:48
デ某さん よくぞ東大の入学式祝辞 UP下さいました
ごくごく ほんのさわりていどにニュースで取り上げられたのですが
とにかく感動でした 
このような祝辞をそれも入学式に述べられることに
拍手をしたものです やっと本当の言葉を入学式に堂々と祝辞として諭されるそのような人が現れたなぁ~とニュースを見ていましたよ
上野さんは存じません この祝辞でワタクシの内に強烈なイメージをうえつけました
美辞麗句を並びたてての祝辞とは違う 本物の祝辞でした

>あなた達の頑張りを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれない人々を貶めるためにではなく、そういう人々を助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。

この言葉がニュースで流れたのです 涙が出るほどでした

デ某さんブログアップありがとうございました
失礼します
まるで衰退・転落する日本の社会の先を行くように... (デ某)
2019-04-21 20:52:11
リーのママさん
コメントありがとうございます
この種のブログ記によくぞスルーなさらずコメントくださいました

> 女性研究者の道がそれほど険しいとは知りませんでした。
女性に限らず 博士課程を終え行き先のない「オーバードクター」のなんとまあ多いこと
日本は、大学院生からも授業料をとる珍しい国の一つですが、
修士・博士で概ね5年、折角おさめたものを生かせない国、社会...です。

> 大学でも何かしらの研究発表がないと首を切られる...。
成果主義...しかも「すぐに!」「見える!」「効用が明確な!」研究ばかり評価されます
学問研究において最も大切な「基礎研究」が育つ筈がありません。

> 友人の娘が大学院まで出て、研究室には残れずバスガイドに...。
バスガイドさんの側でも迷惑な話でありましょう
愚息が製薬企業にいた時、研究提案をすると
「いつまでに結果を出せるか?」「モノになる可能性は何%か?」などと問われ
殆どの提案がボツ!にされていた由。
「答が出せる時期が示せて、モノになる可能性の%が出せる研究など、研究のうちに入らない」
とボヤいていました。
多かれ少なかれこれが現在の国・社会・企業の風土というほかありますまい。

> 目先の利益を優先する今の日本の在り方は、今後国の衰退を招くのではと...
最早それは兆候!ではなく現実であり 且つ 広く深く蔓延しています

> 労働力不足を補うためにではなく、女性が自ら輝いて活躍できる社会になるように、
> これから社会をつくっていく女性たちに頑張ってほしいです。

女性の頑張りだけでは難しそうです。
子どもは子どもの輝きを、学生は学生の輝きを、
働く者は働く歓びと働き甲斐を、
リタイアした者は、働く現役世代が「いつか自分達も!」と希望となり目標となる輝きを!
弱い者は弱い者として大切にされ 人として幸せに生きられる社会、時代であってほしいです。

実は、先程、夕方のジョギングで段差に躓き顔から転倒してしまいました
帰宅すると盛大に?血が吹き出している私を見て妻もうろたえていました。
なんだか衰退し転落する日本社会の先を行ったような暗澹たる気持ちであります
それにしてもヒリヒリズキズキ...今夜は眠れそうにありまセーヌ河
Re : Anneさん (デ某)
2019-04-21 21:54:46
Anneさん
コメントありがとうございました
リーのママさんにリコメしている間にAnneさんとお母ちゃんの徒然さんからもコメント、
嬉しい悲鳴...と言っても、前記リコメのとおり 先刻転倒したキズが疼く悲鳴かも...

> 女性って 努力して実力で肩を並べて頑張ろうと思っている人には 多くの差別を感じる世の中...
頑張る人には誰であれ向い風も強烈でしょうね
いずれにしても差別の根源にあるものをみつめ 取り除かないかぎり 差別はなくなりますまい。

> 男性より優秀であることを求められたり、
> 美しい人、可愛い人が採用されたり、また生きていくにもその方が得をしたり...
> 男性もそういう場面はあるのだろうけれど...

はい。背が高くイケメンで頭が良くてスポーツマンの男性も モテはやされます。
経験したことがないので実感はわかりませんが、気持ちいいものなのかなぁ?
生まれながらのそういう人が大切にされるなら、
生まれながらにハンディをもつ人はどうなのか...自明!ではあります

> 男性もそういう場面はあるだろうけれど...女性から感じる差別の方が多く...容姿の差別も多い

女性というより 女性を含めて社会的に弱者とされる人々ほど差別は大きく!深い!と思います。

> それをラッキーと据えて甘えて過ごす女性もいるし!そんなに頑張りたくない女性もいる...
> 男性の中にも のんびり方の人もいるんだから...

それらを含めて上野千鶴子さん仰るところの 広く「ジェンダー」の問題だと思います。
「男と女」から始まる議論だとしても 究極は「人」に行きつきそうです。

Anneさん
「欧州便り」にも こうした問題意識を織り混ぜてレポくだされば嬉しいです/pen/}

Re : お母ちゃんの徒然さん「灯台の入学式祝辞」 (デ某)
2019-04-21 22:37:03
お母ちゃんの徒然さん
コメントどうもありがとうございました

> よくぞ東大の入学式祝辞 UP下さいました
> ほんのさわりていどにニュースで取り上げられたのですが とにかく感動でした 

ブログに取り上げるのは躊躇しましたが、妻の感動ぶりにも刺戟され...。
UPして良かったです。コメントも嬉しく詠ませていただきました。

> このような祝辞をそれも入学式に述べられることに拍手を...
> やっと本当の言葉を入学式に堂々と祝辞として諭されるそのような人が現れたなぁ~と

東大の入学式や卒業式は、注目されるだけに結構!印象的な祝辞が多いですね。
1964年、東京五輪の年の卒業式では大河内総長が
『太った豚になるより痩せたにソクラテスなれ』と。
豚にも私のようなデブにも随分な!言葉ですが、その精神は是!としたいところです(笑)
その大河内さんよりはるかにインパクトある上野さんの祝辞でした。

> 上野さんは存じません 
> この祝辞でワタクシの内に強烈なイメージをうえつけました

上野千鶴子さんの言葉は、かつて人事部門を担当した際、研修で取り上げました。
曰く「出る杭は伸ばせ」「急がば走れ」「石橋は叩かなくても渡れる」etc.
上野さんご自身の言葉ではありませんが、上野さんらしさが感じられます(笑)

> 美辞麗句を並べたてての祝辞とは違う 本物の祝辞でした
はい。仰るとおり「闘う研究者」としての半生が滲む 人間の血と肉が感じられる言葉でした

>> あなた達の頑張り、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。
>> 恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれない人々を貶めるためにではなく、
>> そういう人々を助けるために使ってください。

この言葉、「忖度」に明け暮れる日本の優秀な?中央官僚達にも送りたいところです。

>> そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。

一見 鋭さを感じさせないこのくだりにこそ
上野さんがエリート達によせる並々ならぬ愛情と期待を感じます。

> この言葉がニュースで流れたのです 涙が出るほどでした
> ブログアップありがとうございました

こちらこそありがとうございました
前記のコメントにも記したとおり今夕、ヘマ!ケガをしまして ジクジクヒリヒリ痛みますが、
リコメしている間はちょっと(かなり?)嬉しく...痛みを忘れていました。
ほんとうにありがとうございました
どちらも読みました (pukariko)
2019-04-21 23:44:29
こんばんは。

経済的な困窮から逃れるための「非常口」が結婚、
というところに違和感ありました。
この女性を追い込んだのは、研究職の場がないことだけではなくて、
他の要因も大きいのかなと。
親からの期待やそれに応えなくてはという思い、
結婚してほしいとの有形無形のプレッシャーも感じていたかも。
何より自分で自分を縛っていたような。
安易に結婚に逃げてしまい、相手も傷つけ、
ますます自責の念で自分を追い込んでしまった。
逃げてもいいけど、逃げ道はそこじゃないだろうと。
経済的困窮の逃げ道がなんで結婚なのか。
結婚=養ってもらう これがなんとも哀しく情けない。
いっぺん地に堕ちてもいいじゃないか、生活保護でも何でも受けて、
そこから立て直して再起すれば。
そう思えるぐらいの図太さ、考え方があったならと思います。

誰かが「上野さんに祝辞を読ませた東大もエライ」と言ってましたが、
東大の新入生にだけ聞かせるのは惜しい。
土曜版の悩み相談の回答にもいつもスカッとさせてもらってます。








Re : pukarikoさん「どちらも読みました」 (デ某)
2019-04-22 01:37:15
pukarikoさん
コメントありがとうございました

> 経済的な困窮から逃れるための「非常口」が結婚、というところに違和感ありました。

たしかに... 違和感をもたれますし、仰るとおり違和感は他にも多々あります。
ありますけど! それでもなお! にもかかわらず! の思いが澱のように深く...。

> 研究職の場がないことだけではなくて、他の要因も大きいのかなと。

人が自死に至るまでには一つならず様々な背景があると思います。
しかし一本の柱のような心情... それが仏教研究を究めたい! そのことにあったのだと思います。
総てはそこから始まり そこに連なり そこに巻き込まれ そこで終わられたと...。

> 安易に結婚に逃げてしまい、相手も傷つけ、ますます自責の念で自分を追い込んでしまった。

彼女の自責の深さは私には想像し難い深い底(or 底のない深さ)なのかもしれません。
そこに思いを寄せようとすると息苦しくなります。
彼女の おそらくは私とそう年の変らないご両親の心情を思うと尚更に...。

> いっぺん地に堕ちてもいいじゃないか、生活保護でも何でも受け... 立て直して再起すれば。

彼女そう思えるぐらいの図太さ、考え方があったならと思います。
彼女にとっては「地に堕ちた」に等しい日々だったのかもしれません。
そして最期に残された選択肢はもはや死しかなかったのではないかと...。
彼女が、ご両親の心情をどれほど深く思い考えられたのか、
記事ではそこのさころが十分でなかったところに 思いが残ります。

> 誰かが「上野さんに祝辞を読ませた東大もエライ」と言ってました
> 東大の新入生にだけ聞かせるのは惜しい。

これだけ報道されれば多くの学生たちにも届いていることと思います。
それにしても上野さんは、私大(京都精華大)の教授!から東大の助!教授に 迎え!られ、
東大文学部では歴代三人目の女性教官だったとは...。
改めて「東大は日本の灯台」の感を強くしました(笑)
現在は兎も角、当時の灯台下くらし!の教官の皆さんの心の裡を覗いてみたいです。

やっぱり?pukarikoさんらしいサビ!が入ると このコメ欄が燻し銀の光沢をはなちます。
ありがとうございました
Unknown (花木柳太)
2019-04-22 20:06:26
自死された西村玲さんに関してコメントする立場にありません。
確かにこの社会は男性社会かもしれません。
男性が作り上げた社会ですので当然でししょうか。
「男はつらいよ」といえば
「女もつらいわ」と返ってきそうですが女性が
社会が活躍できない社会では困ります。
ですが、男性には分からない苦悩があるのでしょうか。
好きなことで食べてゆくのは困難を伴うのは誰でも
承知でしょう。
絵であれ、音楽であれ芸能であれそれで食べてゆくのは
才能と努力もですがある程度の援助も必要でしょうか
学問で食べてゆくのも先に教職に就くとか他の方法があったのかもとは思いますが・・残念です。
上野千鶴子さんの祝辞
ー東大ブランドがまったく通用しない世界でもどんな環境でもどんな世界でもたとえ難民になったでも生きてゆける知を身に着けてもらいたい。

ー大学で学ぶ価値とはすでにある知を身につけることではなくこれまで誰も見たこともない知を生み出すための知をつけることだと確信します。

いい言葉ですが恵まれた環境で育った生徒にには社会に出るまでは意識をしないのかも知れません。
私も8年間夜学に通いました。学問は身に付きませんでしたが又出たら出たで二部卒のハンディキャップは付きまとうものです。
ですが歳を取るとそんなものの何もかもがもうどうでも良かった試練だったと思えるようになります。
西村玲さんもそこまで生きて欲しかったけれど新聞やここで取り上げられて浮かばれるでしょう。



追伸 (花木柳太)
2019-04-22 21:38:35
>自死された西村玲さんに関してコメントする立場にありません。
と書きましたが「その死に関してコメントする立場にない」ということです。
死の真相は絶望でしょうか。本人にしか分かりません。

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