デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー(術後10年クリアーし"卒がん")、海外旅行記、 吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

吾輩も猫である38 ( ある出発の歌 )

2014-02-15 23:47:50 | 吾輩も猫である
 主人が腎がんと判り手術したのは2011年7月、その頃から同病の方々のブログを訪ねるようになった。意外にも30~40代の方が多く、お子達はまだ成人されていない。そんな方々が普段に再発転移と闘う様に主人はいつも心から敬意を表し深い共感を覚えた。

 その中の一人は、主人の息子と殆ど変らない若い方だった。多発性肺転移が発覚、手術は9時間に及んだ由。今月3日、ブログを更新され「足の浮腫みが酷く点滴漬けの一週間…痛みます」と。そして14日、妹さんが「2月13日17時44分、兄は永眠しました」。

 更に「兄は、最期まで弱音を吐かず病と闘いました。辛い治療にも耐えました。数日、呼吸状態が悪化し苦しい思いもしました。天国へ旅立った兄はやっと辛い闘病生活から解放され、今は産まれ育った自宅に戻り、家族に囲まれ穏やかな表情で休んでいます」と。

 たくさんの追悼文の一つ「まるでスローモーションのように空から雪が落ち...真っ白な雪に姿をかえて旅立ちの挨拶に君がやってきたようだった」。主人<「<出発(たびだち)の歌>には最期の旅への餞もこめられていたのか」と、今更の様に思った。

おまえの目に焼きついたものは化石の街...おまえの耳を塞がせたものは時計の森...
 その歌に出遭って40年余、いま漸くにして最期の出発の光景の片鱗に辿りついた。
遺されたものは出発の歌 さあ今銀河の向うへ さあ今自由へ さあ今宇宙へ 飛んで行け


   わが街の夕暮れ…


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