LOHASな感じ!

日頃、仕事やプライベートで感じた事をLOHASな感覚で書いています。

イラン制裁と原油高

2018-10-25 | 地政学的備忘録
イラン制裁が何故ガソリン価格に影響を及ぼすのか?
今日はこんな事から話をしてみよう。

イラン制裁は、イラン国内の経済を鈍化させる事にある。
そうする事で、イランは核開発などに回っていた資金を思うように使えなくなる。
そのまま核開発を続けると国内世論にも影響するだろう。

イランはご存知の通り産油国だ。海外輸出で外貨を獲得している。
そこを断つと言うわけだ。

そうすると、世界の原油需給バランスが崩れ、原油が逼迫した状態、つまり原油が不足するのではないかと言う懸念が生じてくる。
その懸念が原油市場に影響を及ぼし、高騰していると言うわけだ。
しかし、実際には世界的な供給不足と言う事態にはなっていないのだ。あくまでも観測的な懸念で原油市場を煽っているのだ。

ただし、日本もイランより5%程度輸入している、と言うより先月までしていた。
原油も実は品質がまばらでイラン原油は比較的安値で買付が出来た。
その分他国で買付をしなければならないのだが、当然ながら他国も商売なので、足元を見て価格をつり上げてくる事も予想される。
そのような事が絡み合い、国内価格にも影響していると言うわけだ…。

ガソリン価格の高騰は?

2018-10-25 | 地政学的備忘録
今日のTVニュースで、ガソリン価格が160円を超えたと報じていた。
3年数ヶ月ぶりの事らしい。
何故ガソリン価格がこんなにまで変動するのか?

ガソリン価格は、国際情勢と国内の両面から捉えると分かりやすい。
ガソリンを輸入に頼らなければならない日本は、当然ながら産油国の原油価格に影響される。

原油価格の指標は、中東ドバイ、米国のWTI、北海のブレンドなどが世界の市況に影響を及ぼしている。
特に日本は、中東依存度が高いので、ドバイ価格が国内元売の輸入価格に反映されやすい。
ただ、単にドバイ価格と連動しているわけではない。細かく言うときりがないが、シンガポールプラッツとか様々な指標を駆使して国内元売が利益が取れる構造におおよそなっているのだ。

何でもそうだが、需要と供給のバランスで、市況が変動する。
需要が増えたり生産が減ったりすると、価格は売手市場になり、高騰する。
今回の場合は、米国のイラン制裁に影響される所が大きかったが、さらにサウジの事件で今後サウジがどう出てくるか、もしサウジが極端な減産に走ったら更に原油価格が高騰してくるだろう。

ところで、何故イラン制裁が原油高に結びつくのかお分かりでしょうか?
また、サウジアラビアが減産するとしたらその理由はお分かりでしょうか?
それと国内のガソリン価格について。

とりあえず今日はこの辺で…。