雑感の記録。

秋の夜長はダラテンで

殺しの烙印

2007年10月16日 | movie

「青い顔の~殺し屋はぁ~」
ということで、殺しの烙印。
この記事を書きながらもDVDのタイトルメニューをつけっぱなしなんで、
エンドレスで主題歌の「殺しのブルース」が流れているのですよ。

殺しの烙印、といえば、
豪雨の中、宍戸錠が真理アンヌに銃を突きつけるジャケなんですが、
なんか今年に入ってサントラが発売されたそうで。
モノクロ映画に似合わず異様に赤いですが、サントラのジャケなんですね。


上映当時の日活は業績不振スパイラルだったようで、
何をやっても悪い方向にしか転がらない。
この「殺しの烙印」自体が、当時…いや、現代にまで視野を広げても、
比肩し得る作品が無い程の個性を抱えていたコトが仇となり、
ワンマン社長の怒りを買うことに。
監督の鈴木清順氏は日活を一方的に解雇されたとか。


出てくる人々が全て「この映画に必要なパーツ」になってるし、
カメラで撮ってる人の撮り方がとにかく格好良い。
テーマや、音楽、演出なども1967年の邦画と思えないセンス。
近年の邦画は本当に面白く無いんだけど、
そりゃ戦後すぐにこんな革命的な作品が生まれていればねぇ。
後進殺しっすよこの作品は。


ポスターが欲しい映画No.1ですね。
あと、「ピストルオペラ」ってタイトルで、
鈴木監督が後日談を撮ってます。
そっちも興味が湧くんで、置いていれば観てみようリストに追加しときます。
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 黒い家 | TOP | 不調 »

post a comment