スカッと爽やか。
久々のドンパチ分を補充できて超満足。
一応前作未見の方でも観れるようにはなってるけど、
コンパクトに収まってるドンパチ映画が好きな方は前作をオススメします。
ストーリーに触れても全然問題なさそうな本作。
マクマナス兄弟アンド親父が隠居してゆっくり羊を追っかけ回してるトコロに、
前作で兄弟達が「聖人」を名乗って行った犯罪者殺しの模倣犯が現れる。
しかも神父を殺すという、兄弟に対しての超挑発までもれなくセット。
怒ったマクマナス兄弟は相変わらず何も考えずボストンに乗り込むのでした。
そしてボストン行きの船で陽気なメヒコーを仲間に加え、
目標とか計画がちょっとは練れるようになったかな、と思ったんだけど、
"三人寄れば文殊の知恵"といえど足りない頭はいくらかき集めてもダメですからね。
そんな行き当たりばったりのピンチもCAVEシュー並の当たり判定で乗り切るのさ!!
メヒコーことロミオ以外にも新キャラがボロボロ。
前作の最後で殺されたヤカヴェッタのファミリーはまだ健在ですが、
特に贔屓されてた部下のゴージャス・ジョージがイキイキしてたね。
紅一点のFBI"特別"捜査官は何やら一筋縄では行かない雰囲気満開ですが、
最後に近づくにつれ、はっちゃけて行くのが印象的でした。
はしゃぎ過ぎだろこのオバちゃん…
ロッコが夢に出てきて、(たぶん)前作のOPテーマが流れた時はちょっとだけ感動。
でも基本は脳ミソを全く使わないドンパチ映画です。
申し訳程度に前作と繋げる為でしょうか、今作のストーリーの骨幹となったのが、
パパことノアこと"イル・ドゥーチェ"の過去。
前作では兄弟を快く思わないヤカヴェッタにより獄舎から解き放たれた、
家を一軒蜂の巣に変えて登場する最強のヒットマンとして登場したのですが、
今作は彼が何故ヒットマンになったのか、そしてなぜ最強のヒットマンが投獄される事になったのか。
これだけは覚えて損はないですね。
もちろんメインディッシュはドンパチなので忘れてもいいけど。
前作に惹かれた人なら受け入れられそうなんだけど、
前と比べて笑いを取りに来てる場所がグッと増えた事だとか、悪ふざけっぷりが増してます。
その辺が嫌いな人にはどう映るんだろうね。
劇場には白髪混じりのご年配の方々がチラホラいらっしゃったんですが、
このシリーズはシニア受けしてるんでしょうか…
しかしまだ二作目だってのに、跪かせて祈って殺す様式美はすっかり確立されましたね。
みんな悪いことはするけどしっかり懺悔も最期のお祈りもやってるという。
この辺は何か時代劇に通じるものを感じたんだけど、
海外ではこういうお約束はどう評価されるんかねぇ。
ちょっと興味深いよね。