母。

『東京タワー　オカンとボクと、時々、オトン』
著者：リリー・フランキー

号泣。
本読み終わって、お風呂出るまでずっと涙が止まらず。
やっと落ち着きました。
目が真っ赤です。

でも。
今読めて良かった。
母に会いたくなりました。

私の母は、７年間不妊症に悩んで、長い間不妊治療のために病院に通った末。
私を産み、２年後に妹を産みました。

『元気でいてくれればいい』

テストで満点をとれば。
『すごいねぇ、がんばったねぇ』
と満面の笑みで頭をなでて。
テストで赤点をとれば。
『そっかぁ、次はもう少しがんばろうねぇ』
と満面の笑みで抱き締めてくれる。

そんな母親です。

『あななたちがお母さんの宝物』
が口グセ。

父親はいるけれど、役割は果たしても、責任は果たしていなくて。
子どもは母親の扶養になっていて、病院に保険証を提出して母子家庭と思われる。
少し変わった家族形態。

父がいるから今の母があって、私がいるのは間違いないけれど。
母ひとりで私たち姉妹を育ててくれたのは確かで。

自分の物は安物しか買わないのに。
子どものために新品で高価なものを用意してくれる。

本を読んでいて、母と「オカン」がかぶって。
泣けてしょうがなかったです。
改めて母が私の母で幸せだと思いました。


母親というのは無欲なものです
我が子がどんなに偉くなるよりも
どんなにお金持ちになるよりも
毎日元気でいてくれる事を
心の底から願います
どんなに高価な贈り物より
我が子の優しいひとことで
十分すぎるほど幸せになれる
母親というものは
実に本当に無欲なものです
だから母親を泣かすのは
この世で一番いけないことなのです
（『東京タワー　オカンとボクと、時々、オトン』文中より）


私の母親は。
私が小学生のとき。
担任の先生から娘をたくさん誉めてもらえた嬉しさで、興奮しすぎて事故を起こしかけました。

娘が誰かに誉められると、その場では『いえいえ、そんなことないですぅ』と謙遜するくせに。
家ではそれを娘本人に嬉々として話し、鼻歌まで歌います。

そんな母親です。

親孝行はいくらしても、後からあれもすればよかったと後悔するものと言われてますけど。
できる限り親孝行したいです。

たくさん優しい言葉をかけて。
できたら高価な贈り物もさせてほしい。
母が、娘のことをいっぱい自慢できるように、恥ずかしくない生き方をしたい。

お母さんの介護するために看護師免許と保健師免許とるのが、私の夢とは別の目標だったから。
ちゃんと介護させてね。
ということは、よぼよぼのおばあちゃんになっても私と一緒にいなきゃいけないんだから。
長生きしてね。
できたら健康でいてくれたら何よりだけど。
老後は任せてお母さん！

て。
あんまり老後のこと言うと、まだ早いってお母さんすねるかな？