公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

決定!公営競技MVP

2005-12-31 09:18:02 | 公営競技MVP

「まずは2005年公営競技ベストレースの発表です!」

「ベストレースは・・・・・・・・・」


スーパースター王座決定戦です!

<講評>

今年は特にオートレース、競艇における好レースが目立ち、本来ならばノミネートした4レース全てに年間ベストレースを与えたいところだが、やはり一つに絞るべきと考えた結果、昨年のベストレースであった日本選手権オートレース同様マッチレースとなり、今回はそのときの雪辱を果たした池田政和選手の執念の勝利とも感じられたスーパースター王座決定戦に決めることにした。しかし他の3レースも他年度であったら、間違いなく年間ベストレースの座に就いていただろうと思われる。

 

「さあ、いよいよMVPの発表です!」


「MVPは・・・・・・」



ディープインパクトチームです!


「おめでとう!ディープインパクトチーム!」


<講評>

今年は何と言ってもディープインパクトの存在なしでは語れまい。史上2頭目の無敗の3冠馬はもとより、競馬以外の方面における話題性や、とりわけ菊花賞や有馬記念では久々に競馬場を超満員のファンで膨らませた功績も大きい。

そしてこの偉業は競走馬だけのものではなく、武豊騎手、池江泰郎厩舎のスタッフの尽力なくしてはなしえなかったこと。さらに金子真人オーナー、生産者のノーザンファームにも讃えるべきであり、ここに「ディープインパクトチーム」として今年の公営競技MVPを授与することに決した。


<その他の賞>

殊勲賞・・・スーパーペガサス(史上初のばんえい記念3連覇。ばんえい4大タイトル戦全制覇)

殊勲賞・・・シーザリオ(史上初の米国G1制覇)

殊勲賞・・・ハットトリック(G1香港マイル優勝)

特別敢闘賞・・・石崎隆之(5500勝を達成)

特別敢闘賞・・・宮下瞳(女性騎手歴代最多勝利数更新)

特別敢闘賞・・・桑島孝春(4500勝を達成)

特別敢闘賞・・・鈴木誠(14年ぶりのG1優勝)

功労賞・・・岡部幸雄(JRA勝利数歴代第一位の記録などを残し、今年3月引退)

功労賞・・・北原友次(競艇史上最多の3417勝の記録などを残し、今年7月引退)

功労賞・・・安岐真人(SG5回優勝の記録などを残し、今年4月引退)

功労賞・・・黒明良光(前選手会長。SG2回優勝の記録などを残し、今年4月引退)

功労賞・・・藤巻昇(G1 2回優勝の他、30年近くに亘ってトップクラスの座にも君臨。今年8月引退。)

功労賞・・・伊藤信夫(自身のブログで浜松オートレース存続を訴え、5年間の存続を成就)


というわけで、2005年公営競技MVPはここに終了!

 

メルマブログのサービス終了に伴い、11月1日よりgooブログに移籍して更新を続けてまいりましたが、今年の更新はこれで終了です。

しばらく更新はお休みを頂きたく思います。2006年の更新日は今のところ未定。

でも、案外すぐだったりして?

では、また来年お目にかかりましょう!


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2005公営競技10大ニュース 第一位

2005-12-31 00:09:23 | 10大ニュース

A 「栄えある2005公営競技10大ニュース第一位!もうこれしかあるまい。」

B 「ディープインパクトに尽きるね。何せ、勝ち方が過去の名馬と較べものにならないほどのまさしく名前の通り「インパクトのある」ものであり、一時は「競馬には絶対が存在する」とまで言わせたもの。」

A 「最後の有馬記念ではその「絶対神話」も崩れてしまったわけだが、どうやら中山競馬場では「何で!」と泣き崩れるファンもいたとか。それだけに負けるはずがないと誰しもが思っていただけに・・・」

B 「しかしながらディープインパクトの存在で一番儲けようと考えていたのはJRAだな。本来ならばJRAは主催する側なんだから特定の馬に肩入れすることなど許されないわけだろ。ところがダービーのときに何と「銅像」まで作るわ、菊花賞のときはレーシングプログラムに写真を中入れするわ、加えてカレンダーを無料配布だろ。」

A 「ま、ハイセイコーやオグリキャップとは違って「生え抜き」だからな。それだけに肩入れしたくなったんだろ。「第三次競馬ブーム」は自らの手によって作り上げようということなんだろうね。」

B 「しかし勝ち方は凄かったね。この馬は必ず「出遅れる」クセがあるということで、昔「ミリオンパラ」っていう毎回出遅れていた馬がいたんだが、それの再来かとさえ思った。ところがだ、出遅れても必ず最後はぶっちぎって勝ってしまう。「スポーツアンビリーバブルショー」なんていう番組があるけど、この馬が出るレースは「毎回」そうだったぜ。」

A 「皐月賞なんか、落馬してもおかしくなかったもんな。武豊以外の騎手が乗っていたら間違いなくそうなっていたとさえ言われているくらい。でも、それでも「勝つ」。ダービーもまたぞろ出遅れても「勝つ」。ま、さすがに出遅れ癖は直さねばならないということで菊花賞は「まもとに」出たんだが、そうすると道中引っかかっていたね。そもそも菊花賞で道中引っかかったまま勝つ馬なんてこれまで一頭もいなかったよ。」

B 「武自身も毎回「ロデオ」に乗っているようなもので、しかも大人気を毎回背負うわけじゃない。心労は大きかったと思うな。」

A 「でも、こうもアンビリーバブルショーな競馬が何回も続くわけがないもんな。というわけで、有馬記念では逆に「まともな」競馬が出来たと思うが、そうすると最後、爆発的な伸び脚がなかったんだよな。」

B 「あの武でさえ、負けてはならない馬だったとかいってしばらくビデオルーム室から出なかったらしいからね。こんなこと初めてじゃないか。自分では「よしもらった!」と思っても、最後「飛んでなかった」っていってたし、また、どうして負けたのか分からないと嘆いていたね。」

A 「その前の菊花賞の疲れもあっただろうし、今年は例年になく寒波が厳しく、栗東も例外ではないというほどだというから、陣営は「順調です」と言っていても馬自身はそう思ってなかったんではないだろうか。」

B 「しかしながらこの馬は馬格も小さいし、また当歳時は見栄えもしなかったとかで、サンデーサイレンス産駒としては超安値の2000万円程度でしか売れなかった。まだサンデー産駒だからそれぐらいで売れたんだが、他産駒だったら果たしてそれくらいの値で売れただろうかというような馬。」

A 「昨年、アメリカで「スマーティージョーンズ」という馬が大人気を呼んだ。この馬も安い値の馬だったし、ましてやアメリカのメインの競馬場で一回も走ったことがない馬で、ケンタッキーダービートライアルのアーカンソーダービーで初めて「メジャーデビュー」したわけだが、そこで快勝するや、続くケンタッキー・プリークネスの2冠を達成。3冠はならなかったものの、最後のベルモントSでは「絶対に3冠間違いなし!」とかいうことで全米中のアイドルとなったし、また最後敗れたときに大勢の客がうなだれたというね。」

B 「そうした馬が1年遅れで日本にも「やってきた」ってことかな。ま、顔立ちはそのスマーティーとよく似て本当に「賢そうな」感じがするんだよな。どことなく幼いというか。ま、レースの仕方自体も幼い感じだが。」

A 「また「飛ぶようにして走る」ということで、東大でも研究の対象となるほどだった。結論としては他の馬ほど飛んではいないんだが、ストライドが他馬よりもはるかに大きく、そのため「滞空時間」が長いんではないかという結論になったね。さらに、普通、競走馬といえば、蹄鉄は2週間でダメになるそうだが、この馬は3週間ぐらい持ったとのこと。このあたりにも他の馬とは違う何かがあったということだ。」

B 「逆に過去の名馬ってかきこみが強いというのが「定説」で、逆にシンザンとかオグリキャップなんて1週間も経たないうちにダメになったとかいう話があるほどなんだが、そこでも、ディープインパクトは過去の名馬とは大きく違っていたわけだな。」

A 「とにもかくにも「常識外れ」だったディープインパクト。しかしながら有馬記念で負けたことによって一層この馬の「アイドル性」に磨きがかかるんではなかろうか。何せ、ハイセイコーにしたって、オグリキャップにしたって、やっぱり「負けている」からこそ、余計に人気が爆発したんだろ。加えてシンボリルドルフのような強さも兼ね備えているということで、来年も余計に目が放せないと思うね。」

B 「その有馬記念で勝ったハーツクライが天皇賞のあと、結果次第によってはキングジョージ出走もありうるという話まで出てきたよ。そうなると、ディープインパクトもまた、キングジョージや凱旋門賞に出てもらいたいという気持ちになってしまうんだが。」

A 「ただ陣営はあくまでも慎重だね。あまりにも「高望み」しすぎると舞い上がってしまうことを恐れてのものだろう。でも逆に有馬記念のようなレースが今後もできるんであれば十分チャンスはあるね。菊花賞までのレース振りだったら逆に「危ない」とさえ思っていたほど。あんなレースがそう何回もできるわけがないと思っていたし。キングジョージか。昔は遠く離れたイギリスの名レースという印象しかなかったレースだが、サッカーの日本代表が、「とても出れるものではない」と長らくずっと言い続けられてきたワールドカップに98年大会に出れるようになって今や「8強入り」なんてことまで目指しているほどだからね。いい意味での「高望み」もこの際どんどんやってもらいたいね。」

B 「そして究極の目標は「凱旋門賞」か。やはり日本人としては凱旋門賞にいつか日本調教馬が勝てる日を夢見ているわけで、武豊も十分チャンスがあると話している。その前に天皇賞があるわけだが、こちらは逆にハーツクライを圧倒してもらわないと。そうしないと「キングジョージ」かはたまた凱旋門賞なんていう夢はまずかなえられないからね。でも、負けたことで一層面白くなったよ。ディープインパクト。来年もまたこの馬の話題で一色なのかも。」

コメント (2)
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KEIRINグランプリ05回顧

2005-12-30 18:40:04 | 大レース回顧集

KEIRINグランプリ05は30日、平塚競輪場で行われた。

2車単では、2・小嶋敬二4・加藤慎平が1番人気。1・神山雄一郎5・後閑信一が続いた。

加藤が前に出たが、外から7・佐藤慎太郎が外から上昇し、そのまま前に入って3・伏見俊昭を迎え入れる。誘導員の遠澤健二の後ろは伏見-佐藤-8・鈴木誠、小嶋-加藤-6・村本大輔9・武田豊樹-神山-後閑の並び。

残りあと2周を通過するまで動きがなかったが、武田が上昇。武田はイエローラインの上を通って小嶋の動きを牽制しながら、ジャンが鳴ってそのまま先頭へ。すると4番手争いで小嶋と伏見が取り合う形となり、最終ホームから武田は一気にスパート。

伏見に4番手を奪われた小嶋が1センターから捲って行ったが、後閑に合わされて失速。それを見るや加藤が切り替えて最内を衝き、再び2センターで捲っていった小嶋を番手の神山が大きく牽制している隙に一気に加藤が武田の番手にもぐりこむ。

直線に入って加藤が先頭、これを後閑が鋭く追いつめるも加藤が押し切って優勝。後閑はゴール後、神山と抱き合う形で勝利を確信したもの2着。3着は武田が粘った。

うまく関東ラインの動きを見ていた加藤。バックで小嶋が後閑に牽制されて失速するとみるや、すかさず内に切れ込んで逆に武田-神山の3番手に入り込み、加えて小嶋の、結果的には「援護射撃」となった2センター捲りに対して神山が牽制をかけている隙に武田後位に入り込んでそのまま抜け出した。

昨年末から今年にかけ、10連勝を果たし、しかも展開次第によっては逃げとマークを使い分けるという「オレ流」で一躍タイトル戦線に名乗りを上げたが競輪祭2着のは本人が納得していなかった敗戦。続く日本選手権でムリに競りに行って落車。またそれがたたって年初の勢いも消えつつあったが、漸く全日本選抜で初タイトルを取って鬱憤を晴らした。

すると、やはり勢いが出てきたのか、グランプリでも実に前団をよく捉えた動きをしていた。

もし加藤が「オレ流」ではなく、追い込み一辺倒の競走をしていたならばこのような芸当はまずできなかったはずであり、根本に自力で戦って勝つという信念があるからこそ大混戦となった今年のグランプリも優勝できたのだろうと思う。

最近は中部の強力先行選手と乗り合わせる場合にはマークに回るケースが多いが、逆に来年はどんどん自力を多用して力でねじ伏せる競走に心がけてもらいたいもの。今のままでは「追い込み選手」に染まってしまう恐れがある。しかし競輪祭で無念の敗戦となり、その優勝者となった後閑の猛追を抑えたのだから、これほど嬉しい優勝もあるまい。

後閑も加藤にインをうまく衝かれて神山の後ろに入り込まれたときは明らかに自分でも「失敗した」と思ったはずだが、その後加藤をうまく追いつめて最後はきわどい勝負に持ち込んだ。

競輪祭優勝のあとの東王座戦で本人は全く不本意な失格を食らってその後成績に安定さを欠いていたが、中野カップレースで優勝してからは本来の調子を取り戻して「本番」へ向かい、本番でも鋭い伸びを見せた。来年もその男意気で大暴れすることだろう。

武田も後ろがズタズタに分断された展開にもかかわらずよく3着に粘った。最近は下手に捲りに回って大きな着順となるケースが目立ち始めているが、もっとこうしたレースができるならば来年こそはG1タイトルも手中に収めることができよう。

13回目の挑戦もまたもや実らなかった神山。せっかく勝負どころでは番手キープができていたのに、小嶋を牽制しにいってその隙に加藤に武田の番手に入られてしまったのはまことグランプリというレースには縁がない証拠か。

今年の競輪界を振り返ると、加藤慎平の成長もさることながら、漸く若い世代の選手たちの台頭も目立ち始めるようになった。また、北津留翼のようなスーパールーキーも誕生し、ベテラン主導だった流れを一気に変えつつある。

一方で、国際競走にももうちょっと目を向けて欲しい気もする。過去のグランプリにしたって、中野浩一・滝澤正光・井上茂徳の「3強」や十文字貴信、あるいは太田真一といった国際舞台で活躍した選手が出場した際には競輪界以外からも注目を集め、違った意味で大いに盛り上がったわけだが、最近ではそうした盛り上がり方が見られない。

もし国際舞台において活躍する選手が一人でもいるとマスコミの扱い度合いも全く違ってくるのである。

そういった意味からももっと競輪というものを世間万人に知ってもらう必要性があるのではないか。せっかく12月30日といえば、グランプリ以外のスポーツイベントがほとんどないというのに勿体無い限り。

その辺りも、来年は意識してもらいたいものだ。


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大晦日未明決定!2005公営競技MVP!

2005-12-30 17:48:22 | 公営競技MVP

明日(31日)未明に恒例の「2005 公営競技MVP」が決まりますが(勝手に決めます)、そのノミネートをここで紹介。


・中央競馬・・・ディープインパクトチーム(競走馬騎手厩舎一同馬主生産者

・地方競馬・・・内田博幸G1かしわ記念G1東京大賞典地方競馬歴代年間勝利数第2位

・競輪・・・加藤慎平GP KEIRINグランプリG1全日本選抜競輪

・競艇・・・辻栄蔵賞金王決定戦

・オートレース・・・池田政和SGスーパースター王座決定戦SG全日本選抜オートレース、公営競技はどこへ行く年間王者決定戦総合第一位。)


以上より、栄えある第5回の公営競技MVPが決定します。


今年はベストレースも大晦日決定へ。この4つの中から決まります。


・スーパースター王座決定戦

・スーパースター王座決定戦4日目トライアル戦

・キューポラ杯優勝戦

・桐生周年赤城雷神杯優勝戦


ちなみに決定権は読者の皆さんには「ありません」。私が「勝手に決めます」。その点は「よろしくね」。

では、乞うご期待!


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ヤンググランプリ回顧

2005-12-30 07:17:30 | 大レース回顧集

ヤンググランプリは29日、平塚競輪場で行われた。

7・五十嵐力が前を取って9・和田健太郎が五十嵐の前に入り、和田-五十嵐、5・渡邉一成-1・山崎芳仁-8・成田和也-2・森田達也、6・平原康多、4・永井清史-3・岩津裕介

しばらく動きがなかったが、ジャンが鳴って渡邊が一気に踏み出すと、一瞬、山崎が切れ気味になった。その動きがあったためか、渡邊が残りあと1周で流し気味のところを永井が一気にカマシ気味に1センターで捲りきる。

しかし永井も出切ってからスピードに乗れない状況。すると渡邊を交わして3番手に入った山崎が2センターから捲り、4角では早くも先頭。そのまま押し切って優勝。2着は今日は追い込んできた平原。3着が五十嵐だった。

今年はG1戦線でも活躍を見せた山崎がこのメンバーの中では格の違いというものを見せ付けた。

スピードに乗り切ると強靭な地脚を炸裂。G2ではサマーナイトフェスティバルや共同通信社杯でも今年は決勝進出を果たし、記念も優勝に近い位置に来ている。

今回の一戦は普段めったにやらない番手勝負となり、そのためか、一瞬離れ気味になって危うしの瞬間もあったが、最後は自力で仕留めて、まだ残り1年ヤンググランプリ出場権はあるのだが、今年で「卒業」となった。

ただ山崎が普段使用しているギアは3.71とかいう大きなギアであり、これではダッシュが甘くなるばかりか、後方から巻き返されたら踏みなおしが利かない倍数ではないだろうか。もう少し軽くできないものなのか?トップクラスを目指すうえにおいてはこのあたりが気になるところ。また、先行選手の割には事故点が多いのもそのあたりに原因があるのではないかと思われる。

そのあたりを改善できればタイトルも夢ではあるまい。

平原も今回は単騎勝負ということで、普段やらない追い込み勝負に転じたが、2着に入った。普段は徹底先行が心上だが、この一戦で違った自分というものを引き出せたのではないか。

今年は山崎と他の選手との間に実力差があった感が否めなかったヤンググランプリ。ただ過去4回はいずれも当年をもって「卒業」する選手が優勝していたが、今年になって初めてまだ1年残っている88期の山崎が優勝したことで、これからも「まだ1年ある」ということなど考えず、いきなり出場して即卒業するといった気概を持ってこのビッグタイトルに挑んで欲しいものだ。


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2005公営競技10大ニュース その3

2005-12-30 06:19:55 | 10大ニュース

A 「4位は日本調教馬が海外G1を制したニュース。シーザリオオークスを勝った後に出走したアメリカンオークスインビテーショナルにおいて、3~4角からスパートして圧勝。日本調教馬初の米国G1制覇。また、米国重賞制覇もハクチカラ以来46年ぶりの快挙となった。」

B 「メンバー的に見て逆に負けられない感じの一戦ではあったが、堂々の優勝だった。1番人気のメローアインダがスタートで躓いたことも幸いした感じだが、文句なしの競馬だったね。」

A 「米国G1といえば、かつて日本調教馬は今は廃止されている「ワシントンDCインターナショナル」に何度となく出走するもいずれも大敗。また、シンボリルドルフも大敗するなど全くもって「鬼門」の地という他なかったわけだが、これで過去の怨念が払拭されたかも。」

B 「そうなるとあとはやはり、ブリーダーズカップクラシックを勝てるような馬が早く現れて欲しいもんだけどね。ま、芝だとアーリントンミリオンかBCターフ。ディープインパクトはBCターフに向いているんではないかという話もあるんだが。」

A 「香港国際競走のマイルにおいて、ハットトリックが優勝。同レースとしてはエイシンプレストン以来の優勝となったわけだが、こちらも快勝だったな。」

B 「道中うまくためておいて残り200を過ぎたところから一気のスパートだったね。ザデュークという馬が結構しぶとかったんだが、切れ味ではメンバー中随一だったし、振り返ってみれば順当勝ちだったのかも。」

A 「ということはシーザリオもハットトリックも、勝って当たり前といったところか。」

B 「そうだね。海外G1では過去に日本調教馬は期待ばかり膨らまさせておいていざ本番となったら惨敗するケースがほとんどだったからなぁ。最近そうならなくなったというのは、馬の調子のいいときに海外遠征をさせていること。これが惨敗ありきの時代だと馬の調子がピークを過ぎているときに出走させ、いざレースとなる時点において「最悪」のコンディション下で戦っているケースがほとんどだったからね。つまり「勝つため」に行っているんではなくて、「挑戦する」ためだけに行かせていたからダメだったというわけ。」

A 「競馬って別に一般スポーツではなく、目の前のカネを目当てにする以上、ただ挑戦するだけでは確かにダメだよな。」

B 「それとやはり、中長期的な視点から見ていかないとダメだろうね。日本でたまたま大きなところを勝ったからと言っていざ挑戦!では討たれ死に行かせるようなもの。そうではなくて、2着だったが、ゼンノロブロイはインターナショナルステークスを年初の目標に藤沢調教師が立てていたよな。角居調教師もシーザリオに関して言えば、オークスを勝ったら次はアメリカンオークスだと決めていた。こういった形でやっていけば、もっと大きなレースも勝ち負けできるようになるんではないだろうか。」

A 「3位はだいたい骨子がまとまった公営競技の構造改革について。特殊法人のあり方を根本的に見直すという政府の方針に基づき、小泉自民党が9月の衆議院議員選挙で歴史的圧勝を収めたことから急ピッチで進むことに。まだいつ実施されるかは閣議を経ないと分からないわけだが、参与会議は地方競馬全国協会を解体して新たに「共同体」化の道を選択。また一時は競技そのものも廃止する必要があると迫っていたオートレースは競輪と合体させることでほぼ合意をみた。」

B 「ま、競艇以外は大メスが入るというわけだな。あと中央競馬も根本的には今と変わらない。とにかく、現在の公営競技は主催する側は各自治体で、自治体がやめたいと言い出したときにその抑止力がまるで働かない、つまり統括する団体ってあってないようなものだからなぁ。特に地方競馬の場合、今ある場はみんなやめたがっている。なのに今のNARは指導力がないからただ見過ごしているだけ。はっきりいって何の意味もないところに成り下がっている。オートレースも然りで、浜松オートレースの存廃問題についてはただ私見を述べるに止まっていたし。」

A 「競輪については今ある団体の数が多すぎるし、加えて裏金問題が発覚して「これではダメだ」となった。ま、方向性としては賛成だね。」

B 「官僚はいまだ猛反対しているようだが、その官僚ってのが公営競技にこれまでどれだけ真剣に取り組んできたのかを考えないといけないね。ただ「天下り」の場所というんではどうしようもない。公営競技ってきわめて企業性の強い業種だろ。だから経営戦略を立てる必要性があるし、加えて「必ず」利益を上げなければならない業種でもある。なのにそれができないようでは「お終い」だからなぁ。ま、いつになるか分からないが、団体が再組織されれば公営競技は新たに生まれ変わるかもしれないね。」

A 「2位は浜松オートレースの存廃問題。今も揉めているけどね。」

B 「そうだね。浜松市の諮問機関は「即座に廃止せよ」という結論を出し、ただすぐに廃止では混乱するから一定期間、日本トーターに包括的に業務を委託させた上で廃止させればどうか?となったわけだが、北脇保之市長は12月の表明において、民間委託による5年間の存続。そして以後も継続して開催する方向性を示唆していた。ちょっと待て!となったのが浜松市行財政改革推進審議会。廃止ありきの話ではなかったのか!と北脇市長の表明後にクレームをつけてきた。」

A 「浜松オートについては2001年に赤字転落となった際、次年度も赤字が見込まれ、そうなると基金が底を尽く可能性が高くなるんで市議会は廃止を即座に要求。北脇市長も03・04年と赤字幅が拡大する一方なんで廃止やむなしの方向性を打ち出すべくその「裏づけ機関」として浜松市行財政改革推進審議会を設けたのに、結局最終的には存続だなんて、諮問機関側はそんな馬鹿な話があるか!ってことになったんだろう。」

B 「ま、オートレースは一場が廃止すればたちまち競技の廃止危機にまで繋がっていくからね。だから尖兵として選手会に動いてもらい、最終的には監督省である経済産業省が北脇市長に働きかけたんではないかとまで言われているね。でも、北脇市長は裏話があったかどうかについては「黙っている」けどね。」

A 「でも浜松市行財政改革推進審議会側は今度はオートレースのみならず、他事業についても根本的な見直しを迫っており、はっきりいって「御用機関」であるはずのところなのに、徹底して北脇市長に抗戦する様相だな。となると、オートレース存続問題も「ご破算」になる可能性も出てくるな。」

B 「ま、5年間はやるだろ。そのあたりは財政改革推進審議会も容認しているよ。但しその意思決定があまりにも「不透明」だということ。それに、2011年に迫っている耐震補強工事の件についても今のところそれをやる予定もないという話。だったらなおさら理屈に合わないというわけ。とにもかくにも、日本トーターだって別に公営競技の包括的運営についてのノウハウも実績もないわけだから、このあたりは諮問機関がいうとおり、トーターというところに全面的に任せられるものなのか?という疑問も当然出てくるというもの。しかしながら果たして浜松オートレースはこの5年間で爆発的な業績回復を果たせるのかな?一方で浜松を見切って「代替地選定」に動く必要に迫られているようにも思うわけだが。


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東京大賞典回顧

2005-12-29 19:11:21 | 大レース回顧集

ダート王者決定戦の第51回東京大賞典が29日、大井競馬場で行われ、4・アジュディミツオーが同レース史上初の連覇を達成した。

前売りの段階では超大物と目された1・シーチャリオットが1番人気だったが、直前になって実績上位の15・タイムパラドックスが1番人気。以下、6・シーキングザダイヤ、シーチャリオット、アジュディミツオー、一昨年の覇者、11・スターキングマンの順。

スタートはほぼ揃ったが、好枠を生かしてアジュディがハナを切り、これに14・ナイキアディライト8・ユートピア、シーキングザダイヤ、シーチャリオット・スターキングマンが続く。1番人気のタイムパラドックスは中団よりやや前、その後ろに9・べラージオとなり、2・ボンネビルレコードは後方から5頭目。

アジュディが快調に飛ばし、これに外に回ったシーチャリオットやタイムパラドックスが外から仕掛けにかかるも、アジュディはさらにペースを上げて後続を寄せ付けない走り。

直線に入って、アジュディをマークする形のナイキ、ユートピアあたりがズルズル下がるのを横目に、シーキングザダイヤが懸命に追い、さらに大きく遅れてタイムパラドックスもやってくるが、アジュディミツオーのペースは全く衰えることなく、昨年に続いての逃げ切り勝ち。2着シーキング、3着タイム、4着べラージオ、5着ユートピアで、シーチャリオットは4角までの8着、スターキングマンは10着に終わった。

今年はドバイ遠征もあり、なかなか体調をベストに戻すことができていなかったアジュディミツオーだったが、最後は自らの競馬で他を圧倒。史上初の東京大賞典連覇の偉業を成し遂げた。

前々走の武蔵野Sではしぶとく4着に入線も、続くジャパンカップダートでは馬が行きたがっていたことが災いして直線に向いたらバテてしまった。

だが、シーチャリオットの主戦でもある内田博幸は、3戦目となる今回は十分チャンスと見てアジュディミツオーを選んだわけだが、やはり「名手の目」は確かだった。

スタートは枠順がいいこともあって飛び出したわけだが、道中全く引っかかるところもなく、他馬に来るなら来てみろ!といったばかりの気合いぶり。昨年もそうだったが、気持ちよく競馬ができたときのアジュディを交わすのはそう簡単なことではなく、今回も大きな馬体を揺るがせるかのような走りっぷり。むしろついてきた馬がバテてしまった。

530キロ台という馬格のため、常に一定レベルでの調子を維持していくことは容易くないとは思うが、絶好調時であれば、アメリカのダートでも十分通用する逸材。来年も恐らく現役を続行するかと思うので、まずは中央のダートG1制覇が目標、いや、海外のレースも今後も十分視野に入れて欲しいもの。

シーキングザダイヤはまたもや2着。銀メダルコレクターといわんばかりの成績が続いているが、前々勝負で粘りこめたのもこの馬しかおらず、今回は勝った馬が強すぎた。しかし来年はソロソロG1制覇が欲しいところ。

タイムパラドックスは4角で武豊の手が動いていた時点で苦しい競馬。何とか3着まで持ってこれたのは地力があるからに他ならないわけだが、いささか反応に鈍さも感じられ、ひょっとすると来年は厳しい戦いになりそう。そのあたりをどう陣営が捉えるかだが。

期待十分のシーチャリオット。4角では見せ場もあったが、直線伸び切れなかった。まだ本調子ではないのかもしれない。

今年の地方競馬もまた、厳しい環境下に置かれたが、一方で明るいニュースも決してないわけではなく、むしろ笠松競馬の廃止撤回の際はファンの後押しもあって、ファンとの距離が一層縮まっているようにも感じる。

一方で福山の一件や名古屋のJBCクラシックの一件など課題を残す面も見られた。しかし中央競馬にはない、身近で楽しい環境を作り上げていって欲しいものだね。それができればまだまだ捨てたもんじゃあるまい。


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2005年最終戦?

2005-12-29 09:24:10 | 現場レポート

12月24日、私は向日町競輪場へと行った。

本来、競輪は「ボイコット中」であったが、なぜ行ったかというと、「縁起を担いでいた」から。

もともと24日という日は向日町のレースカレンダーにはない日。つまり雪で順延されたため、24日が最終日となったわけである。

過去、そうした「空白日」は過去4回、全て競輪に行ったのだが、「全て」儲けて帰れた。

最初は9年前の小倉。まだ旧競輪場時代。台風で順延となったため。2回目は花月園。誰かがバンク内に油を撒いたために初日が順延となったときだ。

3回目は5年前の「今はなき」真夏の西宮。このときは皇太后さまご逝去によるもの。そして4回目は2年前の高松宮記念杯決勝日。このときは台風順延。

しかしこの日の向日町はF2という「不人気開催」に加え、奈良のF2も開催されていたこともあってガラガラ。でも寒いからか、指定席は半分ぐらい埋まってたな。

決勝しか興味がなかったし、寒いので指定席にずっといたわけだが、3レース、かつての新人王にも輝いたことがある渡辺孝夫の引退レース。

出来レースも予想され、前を任せた岩崎武志が逃げたものの、4人いた京都勢に最終回で巻き返され5着ゴール。レース後、渡辺は「胴上げ」された。しかし56歳か、まだやってたんだな。

この渡辺は今岸和田でガイダンスコーナーにへばりついている大津初雄とともに、弱体化した「名門」大阪を牽引。74年新人王の他、75年に西宮、78年に向日町の各記念を優勝したほどの選手で、73年のスペイン世界選手権のスプリント代表選手でもあったわけだが、時代が「悪すぎた」。

これがデビューする10年前、さらに今ピークだったら、ひょっとするとタイトルを取っていたかもしれなかった選手だった。でも、長くよく頑張ったな。但し渡辺よりも年が2つ上の選手は「まだ」現役だぜ。バンちゃん

さて決勝。人気は完全優勝を目指す坂本晃輝→良永浩一に集まったが、伏兵が多く混戦ムード。ということは「万シューの匂い」が?

「おなじみの」2車単ヨーロッパ外しの6点ボックス買いで十分万シューも狙えると思っていたし、九分九厘それで「大丈夫」だったのに・・・

良永が逃げ、番手の坂本が一旦は先頭に立つも、9・谷本一樹が2センターで捲り上げてきた。ゴール前は谷本、坂本、それに谷本マークの4・岡田浩太の3車の争いとなってゴール。体勢的には9-2で決まったと思ったし、もしそれなら「万シュー」・・・ところが。

岡田が最後抜いてやがった。スカ・・・

「このボケドアホ!いらんことするな!」

と言っても仕方ないな。

というわけであまりにもこの負けのショックが大きく今年の公営バクチはこれにて終了?そして、カレンダー空白開催に行けば「必ず儲かる」という「定説」も見事に崩れた。

でも考えてみれば、過去にそうしたときに行った日って決まって夏場。冬場はこれまでなかったのか・・・

それには気づいてなかったな。


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2005公営競技10大ニュース その2

2005-12-29 00:23:07 | 10大ニュース

A 「7位は特殊法人等改革推進本部参与会議から消滅をつきつけられたオートレースが前々から思案が練られていた構造改革を4月から施行。6場一律の開催日数をやめ、開催場によって弾力的な開催日程、つまり全体的な開催削減、それに伴う選手の事実上の首切りをやったところ、場外発売を大幅に拡大させたこともあるが、4~9月の上半期で売り上げをアップさせた。」

B 「しかも他競技を見渡しても、上半期の売り上げをアップさせたのはオートレースだけしかないんだよね。全体で2.4%プラス。当然開催を削減させたことから、1日当たりの伸び率は何と23%。まるで昭和30年代を彷彿とさせるような伸び率だ。」

A 「このことは、いかに今、他の競技で無駄な開催がはびこっているかということが分かるというもの。そしてオートレースでこうした「成果」が出た以上、とりわけ選手数を一番多く抱えている競輪でも将来的にこうした試みが行なわれるのではないかという声もある。」

B 「それにオートレースは構造改革を行なった4月からトップクラスの戦いとなるSG・G1はかなり面白くなり、ベストレースだ!と唸るような内容のものが続出している。如何せん、オートレースはファン人口が少ないもんだから全体の注目度はいまだ低いが、この調子で来年も頑張って欲しいところ。しかし後に取り上げる浜松オートレースの存廃問題はいまだ揉めているね。」

A 「6位は岡部幸雄騎手の引退。JRA通算2943勝はいまだ同第一位、またJRAG1級レース制覇も36回、さらに欧州G1制覇も果たすなど内外に亘る活躍を果たした。」

B 「ま、何と言ってもシンボリルドルフの全16戦に騎乗した騎手ということで完全に名を上げたね。馬事公苑同期に「天才」福永洋一がいるんだけど、その福永が落馬事故で騎手生命を絶たれた後ぐらいから勝ち星も量産するようになった。やはり「期するもの」があったんだろうね。」

A 「武豊がG1勝利数で岡部に追いつくや、その翌週岡部が引き離すなんてことはよくあったからな。だから武豊も「いつになったら岡部さんを追い抜けるのか?」と、岡部の存在があまりにも高いことをこぼしていた頃もあったね。」

B 「それに海外の競馬を本格的に見据えたのは岡部が最初だろ。後になって武豊も倣うようになった。ということは武豊も岡部の存在がなければ今はなかったといえるのかもしれない。」

A 「それに、騎乗フォームもいいし、特に若い騎手は岡部のフォームをよく見て欲しい。いまだ模範的なジョッキー。こうした騎手ってそうそう現れるものではない。」

B 「そうだね。岡部のような騎手をいかにして育て上げていくかが今後の競馬界の課題でもあるな。」

A 「5位は5月に発生した福山競馬の調教師・厩務員名義貸し事件。この事件で福山競馬のリーディングトレーナー・番園一男容疑者が逮捕されたが、当然、番園容疑者が抱える管理馬は多くてしかも有力馬揃いということから開催不能となり、2週間ほど福山競馬の開催は行なわれなくなった。」

B 「実際には番園容疑者が馬主だが名義を他人に移していたということ。そして福山市から不正に補助金を受け取っていたということで御用になった。ま、地方競馬では昔からよくあった話なんだが、調教師が馬主にはなれないというのは当たり前の話であって、番園容疑者は「廃業」を余儀なくされた。」

A 「実は2月にもJRAから出されていたアラブの補助金を不正に搾取していたとかで馬主が逮捕され、事実を調べ上げていくうちに、「番園と厩務員の山内もやっている」ということになって御用となった次第だが、実際、番園容疑者はリーディングトレーナーとはいえ、年間の稼ぎはせいぜい700万円程度。こんな数字ならばサラリーマンやってたほうがいいというもの。」

B 「不正に補助金をもらった額ってたったの80万円程度だが、それでもないよりはマシってことなんだろうね。」

A 「番園容疑者は主に「ユノ」の冠名がついた馬を管理していて、幾度となく重賞制覇も成し遂げた。だからこんな事件が発生するとそりゃ競馬はできない。予想以上に大きな事件となったものだ。」

B 「そして福山競馬もこの事件を契機にアングロアラブの競馬とも半ば決別する様相だな。何せ、広島県の馬主会はアラブの仔馬に手をつけなかったとかいう話だからね。しかし生産者は大激怒し、もう福山には馬を売らないとまでいい始めている。一方では不正にカネを取り、また一方ではアラブを見捨てる。それにしても根の深い事件だな。ひいては福山競馬の今後にも影響を及ぼすかも。」


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人口減少時代へ

2005-12-28 12:25:38 | 公営競技論

Yahooニュースより

日本の総人口、初の減少=05年は1億2776万人-2万人ダウン・国勢調査速報

 竹中平蔵総務相は27日の閣議に、10月に実施した2005年国勢調査の速報値を報告した。日本の総人口は1億2775万6815人で、04年10月1日現在の推計人口(暫定補正後)と比べて約2万人減少した。総人口が前年を下回ったのは戦後初めて。厚生労働省が先に公表した05年の人口動態統計の年間推計で、死亡数が出生数を1万人上回る自然減となったが、海外移住や外国人の定住など社会的変動を含めても、日本は本格的な人口減少社会を迎えつつあることが浮き彫りとなった。
 総務省は今年2月時点で、04年10月1日現在の推計人口を1億2768万7000人と公表したが、国勢調査の速報値に基づき暫定的に遡及(そきゅう)補正を行い、1億2777万6000人に上方修正した。この結果、05年の総人口が04年を下回った。 


確かに大都市圏は増えているんだが、地方圏は軒並み減少し、ついに全体でマイナス成長となった。

また大阪・京都・兵庫といった今回増加したところも、増加率は低く、5年後の調査の際には減少に転じる可能性大。

とりわけ地方では、いわゆる「シャッター通り」と言われる商店街の沈没が明らかに。つまり「楽しみ」となるべきところがはっきりいって「ない」状態であり、そのため特に若い連中が離れて行っている現状。

それにしても、そんな状況なのに、例えば場外発売所を設置しようとなると、

「環境が悪くなる」

「治安はどうなるんだ」

なる話が出てくるが、人間のいない場所に環境とか治安とか関係ない気がするんだが。

また、いわゆる「シャッター通り」の店主連中に限って、「郊外型のSCが元凶」という一辺倒で終始する議論になるとか。そうではなくて、街に魅力がないだけの話だと思うんだが。

私が近くに住む「香里園」ってあるんだが、何とそこはダイエーがつぶれたというのに、商店街は活気がある。なぜか?

実は何年か前、再開発が進まない、昔「シロ」というスーパーがあった地に「ボートピア」を建設しようという話が持ちあがった。しかしながら、「環境が悪くなる」ということでもちろん反対。結局ボートピアの話はつぶれたが、一方でボートピアの話が出たことで、

「このままでは今度は競輪とかが話にくるかもしれない」

ということになって漸く重い腰を上げ、区画整備も進めて新たなる街づくりを志すことになった。

すると、ダイエーは確かにつぶれたが、香里園自体の人通りってのはそんなに減ってないし、また、新たな店が生まれることで活気も出てきた。

ということは実現こそしなかったが、公営競技が香里園という「死にかけ」の街を再生させたのである。

これが地方ならば、むしろ公営競技に入ってきてもらい、そんな中で新たなる街づくりを志したほうがいいようにも思うんだが。

確かに地方は車社会だから車さえあれば郊外に簡単に出て行けるが、郊外型のSCばっかりってのも、やっぱり「飽きてくる」し、楽しい街ってのはいくつあってもいいものと思うんだが。

そして、結局「飽き」がくると、人間っていうのはもっと刺激的なところへと移り住みたいものなのである。しかもSCにしたって今やつぶれるところが続々と出始めているのが現状。

もしSCがなくなったら、街自体も「消滅」。そんな現状が今の地方の姿。人口が減ったといったって、増えているところは必ずあるわけだから、やり方一つだと思うんだが。

かといって昔みたいに映画館など建てたところでダメだろうし、健康ランドなんか作ったところでこちらも限界があろう。

やっぱり刺激が欲しいんだって。地方こそもっと全国に点在している公営競技の存在を考えてみろよ。潜在的需要ってのは大きいはずなんだから。


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2005公営競技10大ニュース その1

2005-12-28 00:01:12 | 10大ニュース

A 「それでは、恒例の「Bank of Dreamの公営競技はどこへ行く」 2005年公営競技10大ニュースをまとめてみよう。ちなみに今年からブログでやることになった。まず10位は地方競馬における女性陣大活躍のニュースだが。」

B 「まず、浦和の桜花賞で優勝したミライ安池成実調教師は地方競馬の女性調教師としては史上3人目の重賞勝ちを収めた。そもそも女性調教師の数自体少ない中での大快挙だね。しかも南関東のクラシックと言われている桜花賞制覇だからね。」

A 「そしてやはり今年はこの人に尽きるのか。宮下瞳騎手。」

B 「そうだね。4月21日の名古屋競馬で何と3連勝を果たしたことも話題になった。そして7月には益田競馬で騎乗していた吉岡牧子元騎手が持っていた通算勝利数350をいつ「追い抜くのか」ということで連日話題となったが、7月11日にタイ記録となった。しかしながら普通は新記録達成となったら相当時間がかかるものなのに、何と1週間後には記録更新。通過点でしかなかったということだね。」

A 「現在386勝か。来年には400勝だな。そしてそろそろ重賞制覇の期待も。何分、名古屋・笠松競馬の騎手は全国屈指のハイレベル揃いだから厳しい面もあるだろうけど、それもそう遠くないうちにやってのけてしまいそう。」

B 「あと、今年廃止寸前にまで追い込まれた笠松競馬だが、何とその笠松の危機を救おうと、ある若い女性が「予想師になりたい」ということで、こちらも大変な話題となった。」

A 「松田宣子さんね。予想師志願というからには大変闊達・能弁なのかな?と思ったら、全く逆だったとは・・・」

B 「そんなもんだからいつしか「トーキー松田」なんていう本人にしてみればありがたくないニックネームまでつけられたが、いよいよ来年1月8日から「一本立ち」。現在彼女の屋号を募集中だ。」

A 「師匠の一岡さんももともと予想師ではなくて、近鉄の運転士から転じたという「脱サラ」組。しかも予想師組合の会長からスカウトされたとかで、もともと期待もおおきかったんだよな。そして松田さんの師匠にも指名された。来年は「師弟対決」となるわけだが、笠松競馬の看板の2人となりそうだ。」

B 「あと、荒尾の岩永千明騎手が昨年デビューしたにもかかわらず全日本レディース招待を連覇。ということは宮下よりも「上」ってことで、とにもかくにも、苦境に喘ぐ地方競馬だけど、女性陣がこうして頑張っている姿を見ると、やっぱり女性が変えていくのかなぁ、と思ったりもするんだが、どうだろう?」

A 「9位は女子王座決定戦を今年開催した大村競艇が、自身の売り上げ目標は85億円だったのに、実際には何と10億円も多い95億円になったということで、近年施行者が希望する目標売り上げを大幅に下回る中で「特筆すべき」快挙だった。」

B 「でも大村競艇は別に、「買ってください」なんていう宣伝の仕方は一切しておらず、昨年末より発行したフリーペーパー誌、「Turn Mark」では、

「別に賭けなくても見に来てくれるだけでいいんです!」

「たった100円で女子競艇界ナンバーワン決定戦が見れるんですよ!」

とあくまでも、競艇をスポーツとして捉えていたやり方だった。さらに、「本番」が近づいても、「ぜひ買ってください」なんて一言も言わなかったよな。」

A 「それが一番大事なんだよ。ともすれば今の公営競技って、とにかく売り上げありきの考え方だろ。でも、「買って下さい」が一番にくるなんてバナナの叩き売りじゃあるまいし、今の「賢い」客はホイホイと乗ってこないよ。」

B 「ま、大村競艇自身も赤字続きで、市議会から廃止しろ!と突きつけられたほどに苦境に立たされたことから、従来のやり方を変えねばならないと考えたんだろうね。70ページにも及ぶ改革案も出したし、とりわけ、

「初優勝決定戦」とか、

「男女ガチンコバトル」

といった一般戦における企画レースは本当に興味をそそるものだったねぇ。しかも競艇場独自のライブ映像配信も大村が本格的にやるようになって他も倣うようになった。そうした「蓄積」があるからこそ女子王座の「大成功」にも繋がったと思うけどね。

再来年は新鋭王座決定戦の開催が決まっているが、また、

「見に来てくれるだけでいいんです!」

ってやって欲しいし、今度はいよいよSG開催に踏み切ってもらいたいもの。いや、大村だったら「できる」だろう。」

A 「8位は競輪の判定を巡る問題。競輪って昔から判定を巡ってのトラブルが耐えない競技であったが、今年発生したものは過去のものとは違った意味合いのものだった。」

B 「はっきりいって、後閑が東王座の緒戦でやらかしたものや、武田が松山記念2日目でやからしたものも、全て「判定どおり」だよ。ところが、変なことをいう人間がいて、

「後閑を失格にしなければ4億円は埋まったでしょう!」とか、

「武田を失格にしたことで10億円は吹っ飛んだことでしょう!」とか、

「どうしてファンのためにあそこで失格にしたんでしょう!これでまた何百人ものファンが去っていったことでしょう!」

なんて支離滅裂な論調を振りかざし、挙句2003年の大晦日からはじまったルール改正に不満を持っていた選手もそうした論調に乗っかる形で煽った。でも、はっきりいって見苦しいんだよね。」

A 「そもそもルール通り走らない選手が悪いんだろ。確かに昔あった判定を巡る暴動事件については、不可解な判定が少なくなかったとも言われている。しかしそうならないために今や競輪では決定のコールを遅らせ、しかもパトロールフィルムの公開も行なうようになっている。」

B 「客も不満が鬱積しているみたいだが。なぜかといえば、以前ならば自分で勝手に、

「あれは失格にはならないだろ!」

といったことが案外通っていたのに、それが現行のルールになってから「通らなくなった」からだ。だから、「ルールが悪い」という声も強いんだが、もともと客が勝手に言ったことがそのまま通るということ自体「おかしな」こと。」

A 「その上、11月12日の小倉S級決勝なんて、1~4着までに入った選手が「全て」内側追い抜きに引っかかって失格だよ。武田の一件とかであれだけ大問題になった失格例なのに、まだ懲りずにこんなことやってたんだな。」

B 「ま、あれはどうしようもないね。本当にルールを分かってやっているプレーとはとても思えない。今のルールでは走れないなどというよりも、ちゃんとルールというものを把握してから言うべきもんだろう。しかしながらルールもろくに把握せずにレースに出ているスポーツの選手って他にいるかい?こんなことをやっているから競輪はダメだって言われる。来年こそはこんなどうしようもないプレーはやめてもらいたいものだね。」


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いい加減目覚めなさい!

2005-12-27 10:40:06 | 政治経済問題

Yahooニュースより

印鑑百本保管、社員が勝手に押印し契約…損保ジャパン

 損害保険大手・損保ジャパンの山口支社(山口市)で2002年7月から今年9月まで、社員が保険契約書に勝手に印鑑を押すなど52件の不適切な契約手続きを行っていたことが26日、分かった。

 支社には、印鑑約100本が保管されていた。同社は、手続きした顧客41人のほとんどに説明し、謝罪した。契約破棄などのトラブルは発生しておらず、契約は有効だという。

 損保ジャパンによると、訂正印や印鑑の押し忘れなどがあった場合、通常は、契約書を顧客に郵送するなどして押してもらうことにしているが、山口支社の社員約10人は、自動車保険や火災保険などの契約書に、勝手に顧客名の印鑑を押していた。印鑑は以前から引き継がれていた。印鑑の不適切な使用で、顧客の意に反するような契約内容になったり、保険金をだまし取ったりしたような不正行為はなかった、としている。

 同社は「契約を早く成立させたいという焦りからの行為かもしれないが、あってはならないことで、申し訳ない」として、関係者の処分を検討する。

 損保ジャパンは11月、ほかの25社とともに保険金未払いで金融庁から業務改善命令を受けている。


いい加減にしないと客はいなくなるぞ。

しかしながら、保険屋っていう業界は懲りない業界で、他にもこんな事例はたくさんあるんじゃないか。

なぜこんなことになるのかというと、保険屋の営業の仕方に大いに問題があるからである。

保険屋の「外務員」というのはそれこそ営業マンの「腕一本」次第。誰からも助けてもらえず、ただ数字とにらめっこをする他ない。しかも、「ネズミ講」まがいの営業のやり方も強要される。

例えばその月に5件の契約を取ったとすると、翌月には「10件取れ!」なんて平気でいう。

でも、保険なんてそうそう契約する世帯なんてあるわけがないだろ。

こうした営業のところは他にも自動車・コピー機・キャッシュ&レジスターなどが挙げられ、証券会社も昔はそうだった。でも。

明らかに客の意向というのは考慮に入れられてないわな。

確かにそうした営業のやり方で年収ン千万円というような辣腕営業マンも中にはいるだろうけど、大半は1件契約を取ったらそれで終わりというケース。しかも保険屋の場合、外資系あたりはプッシュ式の営業をかけないとことまで出ているし、逆にそうしたところほど「儲かっている」という状況だ。

今や、「属人性」的な営業はダメなんだって。営業は「組織」で動かないと。

「私の顔に免じて何とか・・・」

っていったところで欲しくないものは欲しくないんだって。

ところがこれは日本の会社は今もどこもそうだけど、経営者が実は営業をほとんど知らないという事態になっているからたちが悪い。

いや、俺は入社以来ずっと営業畑で営業のことなら何でも知っている、と豪語する経営者も中にはいるだろうけど、逆にそういった連中が一番「危ない」んだって。

結局そういった経営者ほど、

「俺の時代はとにかく客に折れさせるまでへこたれなかった」

などと根性論を振りかざし、

「こんな数字では納得できない」

などと経済の動向・趨勢を全く無視した予算を無理やり組ませてしまう。それでできなかったら、恫喝あるのみ。ま、はっきりいってそういった会社は雰囲気も暗くなるし、社員も悪い情報を棚上げにしようとする。結果的に悪事が発覚して挙句は「破産」だな。

そうではなくて、経営者が率先して中長期的な営業計画を組まねばどうしようもない。ところが日本の場合、なぜか営業という職種だけは、「場当たり的」で、担当任せに陥っているケースがほとんど。

それは日本の経営者ほど「外に出たがらない」し、また、自社の経営以外の仕事に忙殺されるケースが少なくないからだ。

そして、業績が悪い企業ってのは、経営者が下のことを何も把握しておらず、それこそ、「裸の王様」となっているところばかり・・・

営業は会社の柱だ!とは口先ばかり。営業は邪魔臭い仕事だから下に押し付けておけばそれで済むなんて考えているから上記の保険屋のケースが発生する。

ま、こうした事例はこれから「どんどん」出てくる。そしてこうしたことを契機に経営者が心を入れ替えるところは生き延びれるだろうが、そうでないところは確実に潰れていくね。

営業は確かに会社で一番重要なポスト。しかしその取り扱いで一番会社をダメにしてしまうのもまた「営業」なんだって。


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決定!2005公営競技10大ニュース

2005-12-27 00:08:52 | 10大ニュース

公営競技はどこへ行く、2005年公営競技10大ニュース発表!


  1位 ディープインパクト無敗の3冠馬達成も有馬記念で初黒星。

  2位 大揉め!浜松オートレース存廃問題

  3位 公営競技大編成時代へ

  4位 シーザリオ、ハットトリックが海外G1制覇

  5位 福山競馬、名義貸し問題で調教師・厩務員逮捕。開催中止へ。

  6位 岡部幸雄騎手引退。

  7位 オートレース、大地殻変動改革により上半期売り上げは前年比プラス。

  8位 競輪における判定を巡る問題

  9位 大村競艇、女子王座決定戦で売り上げ目標よりも10億円プラス。

10位 地方競馬で女性陣大活躍!


今年の10大ニュース第一位は社会現象にまでなったディープインパクトのニュース。2位は今でも揉めている浜松オートレース存廃問題、3位は大方の骨子が決まった公営競技大編成問題を取り上げた。

ちなみに週間レース誌の10大ニュースは今年からなくなった。というのは、編集長が経営陣と大喧嘩してやめたからだそうで、以後週間レースは恐らく業界寄りの「提灯記事」しか掲載しないだろうといわれている。

なお解説については、明日より随時行なっていこうと思う。


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普通の馬に戻りたい

2005-12-27 00:00:43 | 競馬

ついに敗北を喫したディープインパクト武豊も負けたショックが大きく終始うなだれていたというが、過去7戦の勝ち方があまりにも凄すぎ、こんな競馬がそう何回も続くはずがないと思っていた。

とりわけ私も「外道客」に徹した?菊花賞だが、あれもはっきりいって4角では九分九厘「負けていた」。いうなれば「失敗レース」。まるで道中折り合っていなかったし、他の名馬だったら恐らく惨敗。武豊は即座に降ろされていたところだろう。

しかしあのレースではほんと「奇跡」としか考えられない直線での猛烈な追い込みでアドマイヤジャパンを一蹴した。直線半ばでは、

「ディープ負けるのか!」

という客の声も大きかったし、その「敗戦」が有馬記念で来ただけの話なんだろうね、今思うと。

そういえばハイセイコーも日本ダービー直前のNHK杯で残りあと200を過ぎた時点で4番手ぐらいで、ほとんど敗色濃厚だったにもかかわらず、こちらも「奇跡」としか思えない伸び脚を見せてカネイコマに頭差勝った。10連勝達成。

そしてNHK杯での勝ち方の印象度合いがあまりにも凄かったから、日本ダービーでも想像を絶する大人気となった。もしNHK杯でぶっちぎって勝っていたら66.7%の支持率にはならなかっただろうといわれている。でも、ダービーでは完敗しちゃった。大方の客は頭の中が真っ白になったとか。

しかもハイセイコーってダービーで負けた後もものすごい人気だっただろ。そう考えると、ディープインパクトもこの敗戦によって一層人気が出てくるんではないかね。

というのも私はディープインパクトが出たレースの馬券って一回も買っていない。そりゃそうだろ。買ったところで配当がつかないわけだから。でもとうとう負けたからね。来年は逆に「面白く」なってくるね。

オグリキャップも肝心要のところで「負けていた」から絶大なる人気を博した。勝つときはものすごい勝ち方だけど、そうでないときは必ず「負ける」。そして人気が絶大だから飛んだときには「ぼろ儲け」も可能?だから馬券が売れる。ハイセイコーも然り。となると、「今から」ディープインパクトの「伝説」が始まるのかもしれない。

それと有馬記念では負けたけど、デビュー以来初めてオーソドックスな競馬に転じることができていた。最後伸びなかったのは武豊があまりにも過去のディープの「神がかり的な」走りを過信しすぎていたからではないか。いや、武も道中は内心ビックリもんだったんだろう。こんなレースができるようになったのか!って。

でも馬が「慣れていなかった」から勝てなかった。しかしあの走り方ならば天皇賞は十分勝てる。

それに「空を飛ぶような走り」っていうのは欧州の競馬では通用しない。欧州は芝が深いんで逆にストライドを小さくして、できるだけスタミナを温存せねばならないレースが求められるからだ。

シンボリルドルフの海外遠征を巡って、和田オーナーと野平調教師が大喧嘩しながら帰国したといわれている。野平調教師ははじめからフランスを中心とした欧州中心のレースを希望していたのに、和田オーナーはとにかく日本調教馬最初のG1制覇の称号が欲しいあまり、芝のレベルが低い米国G1を希望。そしてオーナーの意向に沿ったんだが、結果は惨敗。

でも今考えると、ルドルフの走り方というのは欧州の深い芝のコースに実に合っていたように思う。ルドルフというのは追えば追うほど強さを発揮した馬であり、序盤はゆったり、勝負どころでペースを上げるという欧州の競馬スタイルに実にあっていたからだ。

もし今ルドルフが現役だったら米国ではなく欧州で走らせることができていただろうね。時代が悪かったのかもしれない。

ま、ハーツクライが天皇賞の結果次第ではなんとキングジョージに参戦する意向があるらしい。ルメールがキングジョージで乗せてもらえるのか?と吉田オーナーにたずねたところ、

「もちろんだ!」

と答えたからだそうで、そうなるとディープを返り討ちにせねばなるまい。

しかしながら、もしディープが勝ったならば、ディープもキングジョージを目指してもらいたいところ。それは前にも書いたっけ。とにかく、今は凱旋門賞よりもキングジョージのほうが日本調教馬にとってかなりチャンスが大きいように思うからで、凱旋門賞は欧州の3歳馬の動向次第のところがあるから「いきなり」の勝負では相当苦しい。

ということはディープもハーツも絶対に負けられない一戦となるな。逆に面白くなったじゃないか。

恐らく、阪神大賞典で両雄がぶつかるんではなかろうか。ディープインパクト伝説ってのはむしろこれからが「面白くなっていく」ように思うんだが。どうだろう?


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出来レースか!バカヤロー!!

2005-12-26 14:16:52 | オートレース

まだまだ大揉め!浜松オートレース存廃問題!

静岡新聞より

市長に経緯説明要求 浜松オート民間委託で市行革審

 浜松市行財政改革推進審議会(会長・鈴木修スズキ会長)は25日の第10回審議会で、オートレース事業の方針決定の経緯と理由説明を求める意見書を北脇保之市長に提出することを決めた。市政全般の改革を促す緊急提言書と併せて26日、提出する。

 浜松オートについては市長の諮問機関である行革審、事業検討委員会(委員長・中村捷二浜松商工会議所副会頭)とも事業廃止を提言したが、北脇市長は5年間の包括的民間委託と存続の可能性を残す方針を決めた。行政トップの方針発表後、再度説明を求める動きに、北脇市長の説明と行革審、オート関連条例案を審議する市議会2月定例会の動きに注目が集まりそうだ。

 浜松オートの意見書提出は、第10回審議会に出席した全7人(井ノ口泰三委員は欠席)のうち、一橋大教授の辻琢也委員が「市の説明は一定の説明責任は果たしている」として反対。残り6人は提出に賛成した。

 提出の理由には、方針決定の説明責任の必要性や、市の事業運営の責任の所在の明確化、経済産業省や(オート事業を統括する特殊法人の)日本小型自動車振興会からいつ、どのような存続要望があったかの説明不足―などを挙げた。

 一方、緊急提言では国や県の財政のひっ迫や人口減少による財源不足を理由に「浜松市は国や県が進める行財政改革を上回るスピードと柔軟性をもって取り組む必要がある」と先例にとらわれない改革の実施を訴える。

 具体的にはトップ率先の改革姿勢や、平成19年4月の政令指定都市移行時の組織階層の簡素化、監査委員体制の一新による一般、特別、企業会計監査の充実強化などを促す。国民宿舎の行政直営の早期廃止や外郭団体の責任体制の明確化、土地分譲事業の早期清算なども提言する。

 26日は午前中、北脇市長の定例会見があり、同日夕、行革審委員が会見する予定。

「決定過程が不透明」 相次ぐ批判意見

 浜松市行財政改革推進審議会は25日の審議で、浜松オートレース場の存廃について北脇保之市長が示した「民間委託による5年間存続」の方針を議論し、「決定過程が不透明」と批判する意見が相次いだ。委員の多くは「廃止が適当」としたオート事業検討委や行革審と「まったく逆の結果」に不信感を募らせ、市長に理由の説明を求める異例の展開となった。

 「(検討委や行革審の意見を)重く受け止め、軽く流された」「審議会は、市に都合の良い答えを出すための機関じゃない」―。議論は45分間に及び、厳しい意見が飛び交った。「存廃を先送りした最悪の結論」との声まで上がり、会場内は緊張に包まれた。

 鈴木修行革審会長は、廃止時の従業員やオート業界への影響を懸念し、「廃止は手段を尽くした後でなければ」とした市長の決定理由について、「影響は議論する前から分かっていたこと。(結論ありきの)出来レースだ。これまで市が手段を尽くさなかったのは誰の責任か」と指摘した。

 「経済産業省や日本小型自動車振興会から存続要望がある」との市長説明については、中山正邦委員や伊藤修二委員らが「(政治的圧力の)疑惑を生む」と“密室性”を疑問視。秋山雅弘委員は「(市長の)欠席裁判は良くないが」と前置きしつつ、「廃止せずに良い経済的な理由は何か。耐震補強を行わないリスクは誰が負うのか」と方針のあいまいさを突いた。

 辻琢也委員は「答申内容をすべて実現するのは市としても難しい」と距離を置いたが、多数決で意見書提出が決まった。鈴木会長は市長が方針を発表した20日の時点では「市長の決めたことなのでコメントしようがない」と話したが、「(市長決定の)理由が理由になってない」と、徹底追及の姿勢を鮮明にした。


確かに「浜松市行財政改革推進審議会」は2007年3月での廃止をまとめていたな。

その上浜松市行財政改革推進審議会はオートレース以外の市政運営にも首を突っ込んできそうだ。

確かに北脇市長が「継続存続の可能性を含めた5年間民間委託継続」という話をしたこと自体、

「なんでこんな話が出たのか?」

と思うものであったが、下手をすると「撤回」を求められる可能性も。

しかし鈴木修会長が、

「出来レース」

なんていっているのは面白い、というか、オートレースに対する皮肉を徹底して突いている表現だね。

しかも2011年の耐震補強工事は行なわないという姿勢というではないか。

これは絶対にやらねばならないことだろ。

となると、経済産業省や日本小型自動車振興会との「密約」があったとしか思えないね。

そのあたりを行財政改革推進審議会は突っ込んでくるんだろうか?

しかしながら、行財政改革推進審議会ってのも、いうなれば浜松市の諮問機関、ということは「御用機関」だったんだろ。それがチャンバラ状態となるとはね。

浜松市自体の行く末が案じられる。

ま、行財政改革推進審議会がいう筋道はちゃんと明かさないとダメだろう。

「せっかく存続が決まったのにチャチャ入れるクソじじいどもめ!」

ということとは別問題だろ。

それと、やっぱり代替地の選定はやっておいたほうがいい。5年って言ったってトーターに依存する、つまり「丸投げ」しか考えてないんだろ。となればトーターが経営的にダメになったらどうすんの?笹川一族の会社だから大丈夫なんていう保障はないからね。

そんなときのためにも浜松が万が一になったときのことを考えて、何度もいうようだけど「大阪」が最も望ましい。

ま、仮にそうなったら大阪の連中は「長いものに巻かれろ」主義だからまるで共産党みたいに、

「何でも反対!」

って言ってくるだろうけど。しかしそれこそ大阪が今どんな立場に置かれているのかが分かっていないから、つまり危機感が全くないからそういうだけの話。こんなところはこっちからお願いするんではなくて、「脅し」をかけてやればいいこと。何せ、「長いものに巻かれるのが大好き」な大阪人なんだから?

財政再建団体に転落しないと分からないのかもしれない。おっと、浜松市も政令指定都市化の一方で財政は火の車なんだって。

オートレースだけでなく、ザザもアクトもフラワー・フルーツパークもみーんなやめてしまえよ!それこそ、襟裳岬の春みたいな状態に浜松も「なるの」!

でもそうなったらスズキやヤマハやホンダやホトニクスあたりが面倒を見てくれんのかね?今や、「労働者の街」なんて言ったところで客人は来やしまい。

むしろ、労働者の街ってところはなが~い構造不況に陥っているけど・・・

その辺もよーく考えておかないとね。


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