温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

ワタシ的2015年の温泉十傑

2015年12月30日 | 旅行記
私の温泉巡りは昨年をピークにして徐々にペースを落としつつあり、今年の夏には数ヶ月間にもわたって、温泉どころかほとんど何処にも出かけない日すら続いたのですが、それでもまだまだブログの記事にできていない温泉ネタが多く、取り上げるべきネタがどれだけ残っているのか数えてみたら、いまから毎日1ネタずつ更新しても、全てを消化するまで4ヶ月以上も要することが判明しました。しかも今春からブログ執筆に割ける時間が減ってしまい、おおよそ1日おきの更新にしておりますから、そのペースのままですと8ヶ月先になってしまいます。おそらくその間にも新たなネタが増えてゆくので、当分はネタの慢性的な渋滞状態が解消することはなく、今まで以上にネタの鮮度が落ち、ブログの価値を測る指標のひとつである情報の鮮度という意味で、拙ブログの存在価値は相当危ういものへと墜ちてゆくことでしょう。出そうと思って頑張って力んでいるんだけれども、ちっとも出ないのよ、もうつらくてつらくて…。そう嘆きながらあらゆる漢方薬を試している、重度の便秘に悩む女性の心情がちょっとわかるような気がします。

そんな言い訳はさておき、一年が経つのは早いもの。今年もとうとう年の瀬を迎えてしまいましたので、有馬記念を的中させて鼻息の荒い私が、その興奮冷めやらないうちに、今年一年の間に入った日本国内の温泉十傑を選出してみたいと思います。いずれも甲乙つけがたい素晴らしい温泉ばかりですので、優劣のランキングをつけることなく、北から南へ順に並べさせていただきました。なお今回選出した温泉の半分近くは、年内に記事にすることができなかったのですが、これらはいずれも上述の通り、ネタの渋滞にハマっている最中のものであり、いわば連休最終日の中央道上り小仏トンネルを先頭にした大渋滞に巻き込まれた行楽帰りの可哀想なファミリーなのであります。でも、どんな渋滞もいずれは抜け出せるもの。車内でグズッているお子さんも、ハンドルを握りながらトイレを我慢しているお父さんも、もうちょっと我慢すれば安堵感が戻ってくるはずです。しばらくは夏の訪問記を真冬に紹介するような、季節はずれな取り上げ方が続いてしまいますが、何卒事情をご理解賜りたくお願い申しあげます。


●ニセコ東山温泉 ニセコヒルトンビレッジ(北海道)
(来年掲載予定)
 
温泉めぐりをなさっている方にはお分かりいただけるかと思いますが、大雑把に申し上げますと、温泉の質や良さと施設の豪華さはえてして反比例する傾向にあり、それゆえ、鄙びた温泉の共同浴場や渋い温泉宿を取り上げることが多い拙ブログにおいて、高級リゾートホテルは非常に縁遠い存在なのですが、ニセコ東山温泉の「ヒルトンビレッジ」は、「どうせ高級ホテルだから温泉の質は大したことないだろ」なんて侮ることなかれ、温泉めぐりの法則に反し、アブラ臭が強くて湯の花もたっぷり舞う黄色い濁り湯、そして高級ホテルらしいラグジュアリ感のある浴室と、羊蹄山を一望するすばらしい景観に出会うことができ、とっても感動しました。上画像はホテルの外観、そして内湯の様子です。


 
こちらは露天風呂。池越しに羊蹄山を一望する素晴らしいロケーション。私が訪れた日は冬のスキーシーズン。ニセコのパウダースノーを求めて世界各地からやってきた国際色豊かな客層が、この山景を眺めながらのんびりと湯浴みのひとときを過ごしていました。


●秋田県某所 超有名野湯(秋田県)
(来年掲載予定)
(過去では2009年8月22日2011年11月18日2013年8月4日掲載)
 
今年も行っちゃいました。私がこのお湯に入るのは何度目なんでしょう。本記事を含めますと、拙ブログではこれで4度目の登場であり、紅白歌合戦で言うところの北島三郎御大みたいな巨匠的存在なのですが、あまりにお馴染みすぎて、昨年・一昨年とも年末の十傑に含めるのを忘れてしまったので、本年、満を持してエントリーさせていただきました。温泉ファンの皆さんなら、この画像をご覧になるだけで「はいはい、あそこね」とお分かりいただけるかと思います。私が訪れた日は既に紅葉のシーズンは終わっていましたが、晩秋の青空が広がっており、虫はいないし、他のお客さんもいない。お湯は相変わらず素晴らしい。文句無しで最高の湯浴みでした。温泉マニアには超有名なこの野湯ですが、つい先日、テレビ朝日の朝の情報番組で思いっきり名前付きで紹介されていましたので、もしかしたら今後ますます人気を集めてしまうかもしれませんね(参考:当該番組の紹介ページ)。


●栗駒 駒の湯温泉(宮城県)
(10月25日掲載)

2008年に発生した岩手宮城内陸地震で土石流に飲み込まれてしまった栗駒山中の駒の湯温泉。苦難の末、7年の歳月を経て、今年の10月に日帰り入浴施設として見事復活を遂げました。


 
総木造の浴槽に滔々と注がれるフレッシュなお湯は、いつまでも浸かっていたくなる長湯仕様のぬる湯。木工品の湯口は、旧浴室で使われていたものと同じような形状にしているんですね。
ちなみに私も駒の湯復活応援団に加入させていただいたのですが、まだ何もできておらず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。年明けに何かお役に立つことができればと思っております。


●箱根某所 濃厚硫黄泉の野湯(神奈川県)
(来年新春早々に掲載予定)
 
詳しい場所に関する言及は控えさせていただきますが、湧出したばかりのフレッシュなお湯は、絶好な湯加減の濃厚硫黄泉。
あまねく観光地化されている箱根では稀有な、ワイルドなロケーションです。現在の箱根二十湯にここのお湯が含まれるかどうか微妙なところですが(かつては箱根十七湯のひとつでした)、数ある箱根の温泉の中でも、私はこの野湯と「平賀敬美術館」(箱根湯本)の2湯が双璧だと思っています。


●湯ヶ野温泉 福田家(静岡県)
11月5日および6日掲載)
 
川端康成の名作『伊豆の踊子』ゆかりの宿。明治期に創業した当時からある榧風呂は白眉でした。総榧造りの浴槽に腰を下ろした時の感触は、言葉に言い尽くせないほど極上な心地。その上お湯そのものの浴感も相まり、肩までじっくり浸かって湯浴みしていると、時間を忘れてひたすら浸かっていたくなりました。本当に素晴らしいお風呂です。


●白骨温泉 笹屋(長野県)
(来年掲載予定)

常に高い人気を誇る信州の白骨温泉。その中でも私のお気に入りは、温泉街の中心部からちょっと離れた「笹屋」。
山の緑と白濁のお湯とのコントラストが美しい上画像の露天風呂も良いのですが・・・


 
秀逸なのは内湯の佇まい。重厚感のある純和風の落ち着いた造りは勿論のこと、私が訪れた真夏の某日は窓を全て取っ払っており、ほとんど露天風呂状態になっており、山の美しい緑を眺めつつ、木々の間を吹き抜けてくる爽快な風を受けながらの湯浴みは実に最高でした。冬は窓を閉め切った上での雪見風呂になるのでしょう。四季によって表情を変える素敵なお風呂です。


●新穂高温泉 深山荘(岐阜県)
(来年掲載予定)

日本で最も露天風呂が密集している温泉地といえば、おそらく岐阜県飛騨地方の新穂高温泉ではないかと思われますが、その中でも「深山荘」は渓流沿いの大きな露天風呂で有名なお宿。訪問した日は真っ青な空が広がる好天。露天からは穂高連峰を望むことができ、渓流のせせらぎを耳にしながらの開放感あふれる湯浴みはとっても気持ち良いのですが・・・



目の前を流れる蒲田川は天然の水風呂であり、清らかで冷たい渓流に入って、温泉で火照った体を急激クールダウンすると、これがめちゃくちゃ爽快なのです。上画像では実際に私がすっぽんぽんのまま、蒲田川に入って水浴びしています。穂高の山々を源とするこの川は猛暑の日でも非常に清冽で、30秒と入っていられませんが、熱い風呂とこの冷たい川との冷温交互浴は、一度やると病み付きになること必至です。夏ならではの楽しみ方ですね。


●雲仙小地獄温泉 国民宿舎青雲荘(長崎県)
12月1日2日3日掲載)
 
コストパフォーマンスが良く綺麗で整った宿泊施設であることはもちろんのこと、私が訪れた日は露天風呂に植えられた枝振りの良いツツジが満開で見頃を迎えており、その脇で侍っているモミジの若葉も美しく、ツツジの赤、モミジの新緑、そして温泉の白濁というトリコロールが実に神秘的で、湯浴みしているときには風景画の世界に紛れ込んだかのような錯覚に陥りました。


●川内高城温泉(鹿児島県)
(来年掲載予定)
 
 
昭和から時が止まったかのような超激シブの温泉街。当地は特定の施設ではなく、温泉街そのものを十傑のひとつとして選ばせていただきました。湯治目的で長期滞在する客が多いのですが、残念ながら食事する場所がないので、ここで泊まるのなら、食材を持ち込んで自炊するか、あるいは弁当を買ってくるか、車で川内の街まで出るかのいずれかとなります。私が当地で宿泊した際には、川内市街のスーパーでお惣菜を買ったり、炊事場で適当にお料理しましたが、意外にも満足の行く夕食と朝食となりました。温泉街の中には鄙びた共同浴場もあれば、ちょっと離れたところには公衆浴場を兼ねた大きな岩風呂もあり、意外にもお風呂に多様性があって、湯めぐりするだけでも十分楽しめます。私は当地で4箇所のお風呂に入りました。もちろんお湯は上質。ここは再訪必至だなぁ。


●吹上温泉 みどり荘(鹿児島県)
(来年掲載予定)
 
池の畔に宿泊棟やお風呂が並ぶ、秘湯を守る会の会員宿。池に面して内湯や露天風呂が設けられているのですが、俗世から隔絶されたような静寂に抱かれるロケーションもさることながら、お風呂の造り、そしてお湯の質、そのいずれもが素晴らしい。さすが温泉ファンから人気を集めるお宿だけありますね。


【番外編】海外の温泉トップ3
今年は海外旅行がほとんどできておらず、温泉を巡れたのは台湾と中国の華南のみでした。その中でも特に印象の深かった3湯を順不同で挙げさせていただきました。

●文山温泉(台湾・花蓮県)
9月23日掲載)
 
台湾屈指の観光名所である太魯閣峡谷。その上流部にある野湯が「文山温泉」です。以前はガイドブックでも紹介されるほど有名であり、当時は黒山の人だかりができていましたが、数年前に発生した土砂崩落によって犠牲者が出てしまい、その後しばらくは閉鎖状態が続いていました。しかし私が訪問した今年の5月には現地まで行けるようになっており、以前の大きな浴槽は土砂に埋もれて使えなくなっていましたが、岩盤の割れ目から自噴する温泉によって野湯の湯だまりができており、渓谷美を目にしながら、台湾の自然の恵みを存分に楽しむことができました。



岩盤の裂け目から自噴する湧出量は膨大。しかも硫黄の匂いを強く放っており、辺りの岩窟を白く染めていました。湯量豊富で硫黄感も強い。これぞまさに名湯。しかし残念ながら今年の夏に豪雨災害が発生し、再び閉鎖されてしまいました。今度この温泉に入れる日は来るのでしょうか。


●栗松温泉(台湾・台東県)
9月12日13日14日掲載)
 

台湾で最も美しい野湯と言われている台東県「栗松温泉」。車で荒れた未舗装路を進み、駐車場からさらに徒歩で急な斜面の山道を下った深い渓谷の底に、苦労をした者だけが出会える絶景と名湯がありました。断崖の上で自噴する熱い温泉が、滝のように垂直に落ちながら断崖の岩肌に石灰華を付着させ、辺りを白く染めています。また石灰華が鱗状の造形を形成するところでは、エメラルドグリーンの苔が付着し、白と緑のコントラストによって幻想的な美しさが生み出されていました。見た目のみならず、硫黄臭をプンプン放つお湯の質も文句無しに素晴らしい。苦労して行った甲斐がありました。


●五華熱鉱泥温泉(中国・広東省梅州市)
10月14日15日16日掲載)
 
上述の栗松温泉とは別の意味でアクセスに苦労した中国・広東省の温泉。無色透明無味無臭の温泉プール自体は大したことないのですが、当地の名物である泥湯は、私がいままで体験してきた泥湯の中でも、比類無いほどクリーミーであり、変な匂いやクセもなく、しかも湯上り後の美肌効果がものすごい。オッサンまっしぐらの私ですらも、自分の肌が楊貴妃になったんじゃないかと勘違いしたくなるほど。表参道や六本木あたりの高価なエステで、オベンチャラに乗せられて繰り返しぼったくられるほどなら、飛行機で広東省へ飛んでこの泥湯に浸かった方が良いんじゃないかしら。中国の温泉も侮れませんね。


冒頭で申し上げましたように、今年は数ヶ月間にわたってお出かけすることなく、それゆえ海外へ出る機会も少なかったのですが、それでもなんだかんだで、国内は北海道から鹿児島まで、そして海外は台湾や中国と、津々浦々へ出かけ、温泉のみならず、美しい景色や頬っぺたが落ちるグルメ、そして心温まる人々とのふれあいなど、おかげさまで印象に残る多くの出会いに恵まれました。来年は湯めぐりペースが今年以上に遅くなってゆくはずですから、いずれはブログへ記事をアップするタイミングが早まって、記事の鮮度も徐々に戻ってゆくことでしょう。

今年もお付き合い下さり洵にありがとうございました。
皆様も良いお年をお迎えください。
新年は1月2日からスタートさせていただきます。
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おぶせ温泉 穴観音の湯

2015年12月28日 | 長野県

栗と北斎の町、信州・小布施。この街を訪れる観光客は、風情ある街並みや美術館、そしてグルメなどを楽しむのが一般的ですが、無粋者であり且つ三度の飯より温泉が好きな私は、趣ある美しい街並みをそそくさと通り抜け、郊外に広がるりんご畑の中を歩いて、街の東側にある山裾へと向かいます。


 
小布施駅から徒歩30分強で、今回の目的地である小布施温泉に到着しました。温泉は街外れの山裾に位置しており、宿泊と日帰り入浴の両方が可能な旅館「あけびの湯」と、日帰り入浴専門の「穴観音の湯」という2つの施設が並んでいるのですが、今回は後者の「穴観音の湯」を訪れることにしました。


 
受付や浴場など主だった施設は全て小高い丘の上にあるため、駐車場の前からエレベータに乗り、丘の上の本棟へと上がります。


 
私が訪れた日は雲ひとつない青空が広がる好天。
エレベーターホールからは、真っ青な空に稜線を連ねる北信五岳を一望できました。「サルと何とかは高い所が好き」と言いますが、後者に属する私のみならず、どんなセレブリティでも碩学の大家でも、この景色を目にして喜ばない人はいないでしょう。



受付カウンターにて直接料金を支払い、観音様が鎮座する広いロビーの左側に進んで、浴場入口へと進みます。
暖簾をくぐりステップを数段下って脱衣室へ。


 
パノラミックウィンドウからの眺望が素晴らしい内湯からは北信五岳を一望でき、しかも2方向がガラス窓になっているため、室内はとっても明るく開放的です。窓ガラスには山座同定できる透明のカッティングシートが貼り付けられているので、湯浴みしながら「あの山は◯◯山だな」なんて楽しみ方もできちゃいますね。下手に知ったかぶって山の名前を間違えて、己の無知を晒すような心配もありません。内湯なのにこれだけ壮大な眺望が楽しめるお風呂は珍しいのではないでしょうか。

ブログの画面や文章では伝わらないのですが、温泉好きな私としては、この眺望のみならず、浴室へ入った瞬間にツーンと鼻孔を刺激した、硫黄泉ならではの卵黄臭にも興奮してしまいました。浴槽は10人以上同時にゆったり入れそうなサイズがあり、仏像が載った3つの吐出口からお湯が勢い良くドバドバと供給されています。館内表示によれば内湯のお湯は循環・加温されているとのことで、このドバドバは循環されているがゆえの勢いなのでしょう。窓に向かって右側の槽内ではジェットバスが稼働しており、その勢いによって若干の溢れ出しが見られましたが、吐出される量に対して明らかに少ないので、ほとんどの湯は循環用の吸引口から回収されているものと思われます。お湯はやや緑色を帯びた乳白色に強く濁っている、典型的な硫黄のお湯で、42℃前後の入りやすい湯加減がキープされていました。
なお、室内には温泉のお湯が張られた主浴槽のほかにサウナが設けられていますが、なぜか水風呂の用意はありません。洗い場に関しては、女湯側の壁にシャワー付きのカランが4基並んでいるほか、室内の中程に6角形の島みたいな出っ張りが2つあり、その周囲にお湯のみが吐出されるオートストップ式のカランが取り付けられていました。


 
屋外に出て階段を下ると露天風呂です。この階段の手すりには「大量の湯花が揚がってきております」との断り書きが掲示されていましたが、私個人としては気分を高揚させるプラス要素ですから、むしろ大歓迎。ワクワクしながらステップを下ると・・・


 
 
内湯の下に位置する露天風呂は、半分ほど屋根掛けされていますが、全体的なスペースが広く確保されて開放的。そして視界を遮るものが一切ない眺望は超ブリリアント。この絶景を目にした私は、しばらく我を忘れてフル●ンのまま、圧倒的な景色の美しさと開放感に心を奪われて、その場に立ち尽くしてしまいました。大きな浴槽の内部には鉄平石が敷かれており、所々に庭石が配置されています。また部分的に浅くなっている箇所もあって、丸太の枕が据え付けられて寝湯として利用できるようになっていました。屋根下の浴槽を囲む岩の上では、仏様が湯浴み客を見守っていました。


 
眼下には小布施の街を擁する善光寺平が広がり、盆地の向こうには北信五岳が秀美に峰を連ねています。高台ですので、そよ風も吹き抜け、実に爽快。ベンチも設けられているので、お湯で火照ったらベンチに腰掛け、絶景を眺めながらクールダウン。適度に熱が抜けたら再びお湯に浸かり、火照ったらまたベンチに腰掛けて・・・という一連のサイクルを何度も繰り返してしまいました。


 
奥に積まれている岩の上から源泉のお湯が落とされており、その流路は漆黒色や深緑色に染まっていました。このお湯を口に含んでみますと、甘塩味と濃いタマゴ味、そしてワンテンポ遅れて口腔の粘膜を痺れさせる強い苦味が感じられ、焦げたような感覚を伴うゆで卵の卵黄臭が鼻へと抜けてゆきました。この源泉のお湯自体はぬるいのですが・・・


 
湯口の右側からスチームが噴出されており、これによって入浴に適した温度まで加温しているようです。一定時間毎に、機械音や細かな振動とともに白い蒸気が上がり、その噴出箇所を中心に湯船のお湯が熱くなりました。上述のように、館内表示によれば内湯では循環ろ過装置を使用していると表示されているのですが、その一方で、脱衣室には「自家源泉をそのまま使用し加水や添加物は一切使用していない源泉かけ流し」という表示もあり、どっちが正しいのかよくわかりません。でも露天風呂では槽内循環が行われているような形跡は見当たらず、加温を行った上での放流式かと思われますので、脱衣室での説明は露天風呂の湯使いのことを指し示しているのでしょう。

そんな屁理屈を捏ねずとも、一見して明らかなのは、内湯と露天風呂のお湯の色と濁り方の違い。強く白濁してる循環湯の内湯とは大きく異なり、放流式である露天のお湯は透明度が高く、志賀高原・蜆川の熊の湯を薄めたような、バスクリンのようなグリーンをほんのりと帯びているばかりで、底がはっきりと目視できるほどクリアなのです。そして、内湯から露天へ下るステップの手すりで説明が掲示されていたように、湯中では黒い湯の花がチラホラと舞っていました。同じ源泉なのに、湯使いの違いでここまで表情を異にしてしまうとは誠に不思議なものです。内湯ではお湯を循環させて勢いよく吐出させている分、匂いが強く室内に篭っているように感じられましたが、お湯の鮮度感や湯加減、そして何よりもこの上ないすばらしい眺望が楽しめる露天風呂の方が高い満足感が得られたので、私はひたすらこの露天風呂に居座ってしまいました。しかも湯に浸かりながら北信五岳を眺めていたら、思わず「北国の春」を口ずさんでいまい、図らずも自分の心身がしっかりと日本の伝統的なオッサンへ老化していることを実感したのでした。余談ですが、「北国の春」を歌った千昌夫は三陸の陸前高田出身ですが、作詞のいではく氏は信州出身であり、ご本人も信州への郷愁を歌詞にしたと述べていますので、私がこの風呂で「北国の春」を歌ったことは、決して当地と無関係ではないのでありますよ(何を弁解しているんだか…)。



湯上がりにはご当地の牛乳を一気飲み。これがまた実に美味いのです。
小布施は栗と北斎のみならず、温泉と牛乳の町でもあったんですね。非常にすばらしい名湯でした。


含硫黄-カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉 43.3℃ pH8.14 溶存物質3599mg/kg 成分総計3600mg/kg
Na+:391.5mg, Ca++:865.0mg,
Cl-:1852.0mg, Br-:6.9mg, I-:0.5mg, HS-:30.4mg, S2O3--:2.8mg, SO4--:304.0mg, HCO3-:68.5mg,
H2SiO3:37.2mg, HBO2:22.0mg, H2S:1.7mg,
加水なし、加温あり(入浴に適した湯温に保つため)、循環ろ過装置使用(衛生管理のため)、消毒あり(衛生管理のため。ただし塩素系薬剤は使用していない)

長野電鉄・小布施駅より徒歩30分、もしくは小布施駅から町内周遊バス「おぶせロマン号」で「おぶせ温泉前」下車
長野県上高井郡 小布施町雁田1194
026-247-2525
ホームページ

10:00~22:00(受付21:20まで) 年中無休
600円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★★
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穂波温泉 つるや旅館

2015年12月27日 | 長野県
 
湯田中・渋温泉郷は複数の温泉地によって形成されていますが、角間川の左岸にある穂波温泉もこの温泉郷を構成する温泉地のひとつ。当地の共同浴場は地元民(組合員)でないと利用できないため、共同浴場「穂波元湯」の斜前、角間川の土手下に位置している「つるや旅館」で日帰り入浴することにしました。川に面して大きく屋号の看板が掲出されているため、対岸の湯田中温泉側からもその存在を見ることができるかと思います。いかにも昭和の旅館らしい草臥れかけた渋い外観を仰ぎ見て、幾許かの不安を抱きながら玄関の戸を開けて中にお邪魔し、ダメ元で日帰り入浴をお願いしたところ、お宿のご夫婦が快く受け入れてくださいました。


 
ロビーやホールなども昭和50年代から時が止まったかのような味わい深い佇まい。このホールに面して男女別浴室の入り口がありますので、暖簾をくぐって浴室へと進みます。


 
奥に向かって細くなっている造りの脱衣室には、余計な装飾などの無く、実用的で年季を重ねている室内には、そこはかとない昭和の時代感が漂っているのですが、洗面台は3台あり、ドライヤーも備え付けられていますので、使い勝手に問題はありません。なお脱衣室内にロッカーは無いため、貴重品を所持している場合は、帳場で預かってもらいましょう。


 
正直な心境を告白しますと、渋い外観を目にした時「きっと浴室も老朽化が進んでボロいんだろうな」と勝手にネガティヴな予想を立ててしまったのですが、実際に浴室へ入ってみますと、室内は広くて明るく、古いながらもきちんと手入れが行き届いて綺麗に維持されており、良い意味で私の予想を180度覆してくれる快適な入浴空間となっていました。人は見た目で判断してはいけないと言いますが、温泉にも同様のことが言えそうです。安直に外観で判断してごめんなさい。
浴室は八角堂のような造りで、その中央に大きな浴槽が据えられ、八角形の周縁に洗い場が配置されています。タイル張りの壁には、鶴と思しきシンメトリの紋様が描かれていました。お宿の屋号から推測するに、家紋か何かでしょうか。


 
八角形の8辺のうち3辺は洗い場となっており、1辺につき2基のカランが取り付けられ、計6基のカランが並んでいました(うち5基はシャワー付きです)。なおカランから出てくるお湯は源泉です。湯量が豊富なんですね。洗い場の片隅には桶や腰掛けが整然と積み上げられており、温泉を大切にするお宿としての矜持がそこに表れているようでした。


 
浴室が八角形ならば、浴槽も八角形。縁はベージュ、槽内は水色の総タイル張りです。浴槽の中央にタワーが立ち上がっており、そのてっぺんからお湯がふんだんに注がれています。源泉温度が高いために加水されていますが、加温循環消毒は行われておらず、湯船には無色透明で大変クリアなお湯が湛えられていました。


 
お湯は純然たる放流式。常時浴槽の縁から溢れ出ている他、底面に開けられた小さな穴に接続されたオーバーフロー管からも排湯されており、オーバーフロー管へ流れたお湯は、洗い場の脇から排水溝へと落とされていました。そればかりか、私が湯船に浸かると、室内に音を響かせながらお湯が豪快に溢れ出てゆきました。加水されているもののお湯の投入量は豊富であり、湯船に入った瞬間に肌へ伝わるフレッシュ感は、言葉に表現できないほど極上でした。


 
 
内湯からドアを開けて屋外に出ると、日本庭園風の中庭に石造りの露天風呂がありました。湯船の上には東屋が掛けられているので、雨や雪の日でも湯浴みを楽しめるかと思います。この露天にも簡易な脱衣スペースと洗い場が設けられており、その奥には出入口もあるので、内湯を経由せずに露天へ直行できる構造になっているのかもしれませんね。
露天風呂の浴槽はおおよそ3人サイズで、お湯は筧から注がれており、普段はオーバーフロー管から排湯され、人が入ると縁の上を乗り越えて溢れ出てゆくお湯の流れもあります。

内湯・露天風呂ともに(私の体感で)43℃前後に調整されており、大変クリアなお湯は鮮度感が良好で、特に内湯でその傾向が顕著です。湯中には湯の花など一切なく、綺麗に澄みきっています。お湯を口に含んでみますと、薄い塩味が感じられた他、ごく僅かに砂消しゴムのような硫黄感も得られました。お湯に浸かるとツルスベ浴感がしっかりと伝わり、湯船から上がった後もスベスベ感とともに、しっとりとした潤いを伴うモチモチ感も持続し、まるで化粧水を塗ったかのような質感を味わうことができます。それでいて食塩泉らしい温もりも同時並行で持続しますから、このお湯のクオリティにはお世辞抜きで感激しちゃいました。
とにかく湯船に入った瞬間に全身を走る鮮度感の良さは秀逸。しかも浴感の良さが後を引くので、湯船から出ようと思ってもなかなか出られず、良い意味で困ってしまいました。お風呂も綺麗でお湯も極上。とても気に入りました。なお男湯と女湯は時間によって入れ替わるんだそうですから、宿泊すれば両方の浴室を楽しめますね。しかも貸切の浴室と露天もあるんだそうですから、次回は是非宿泊してお宿の魅力を堪能したいものです。


第2・第4混合(穂波温泉旅館事業協同組合)
ナトリウム-塩化物温泉 85.2℃ pH8.0 溶存物質1.50g/lg 成分総計1.51g/kg
Na+:371.2mg(80.23mval%), Ca++:55.3mg(13.71mval%),
Cl-:576.1mg(79.66mval%), SO4--:154.9mg(15.83mval%), HCO3-:48.8mg(3.92mval%),
H2SiO3:174.8mg, HBO2:73.7mg,
(2013年5月27日)
加水あり(源泉温度が高いため)

長野電鉄・湯田中駅より徒歩10分(約800m)
長野県下高井郡山ノ内町大字佐野2594  地図
0269-33-4561
ホームページ

日帰り入浴時間不明
500円
シャンプー類・ドライヤーあり、貴重品は帳場預かり

私の好み:★★★

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穂波温泉 湯の原旅館

2015年12月26日 | 長野県
 
安代温泉に泊まった翌朝、安代温泉から湯田中方面へ歩き、横湯川と角間川の合流地点に架かっている星川橋を渡って、川の対岸へと渡ります。橋を渡って県道を進むと、その路傍に「湯の原旅館」と記された小さな看板が立っており、その真下には白い湯気を朦々と上げる源泉施設が見られました。でも看板が示す「湯の原旅館」はこの場所にはなく、ここから更に南へ進んで坂を上がり、路地を入った先にあるんですね。


 
ということで、路地を入ってちょっと上った先にある「湯ノ原旅館」へ訪い、日帰り入浴させていただくことにしました。一応、穂波温泉に属するようですが、穂波の集落からは少々外れており、一軒宿の色合いが強いお宿です。集落から外れた立地ゆえか、この界隈の旅館にしては珍しく、広い駐車場が用意されています。
玄関で声を掛けて入浴をお願いしますと、おばあちゃんが対応してくださいました。浴室は玄関前の階段を上がった2階にあるとのこと。


 
まるで共同浴場のようにシンプルで、洗面台以外に余計な設備がない脱衣室。壁の塗装は一部剥がれ、足元のビニル床もシミが見られ、洗面台まわりも雑然としていて、全体的にお手入れ不足が否めない感じです(私が訪れたタイミングが悪かったのかと思います)。お年寄りだけで運営しているお宿ですと、致し方ないのかもしれません。


 
タイル張りの浴室は一見すると実用的な印象を受けますが、女湯との仕切りには磨りガラスが用いられたり、側壁上部には羽目板が張られていたりと、湯田中温泉の共同浴場を彷彿とさせる造り。温泉風情がしっかりと感じられます。男湯の場合、室内の右側に洗い場が配置され、お湯と水のカランのペアが2組並んでいるのですが、お湯のコックを全開にしてもなかなかお湯が出なかったので、私は結局湯船からお湯を直接汲んで掛け湯しちゃいました。


 
総木造の浴槽も温泉風情の醸成に一役買っていました。寸法は1.8m×3m弱で、おおよそ4人サイズ。長年使い込まれたことを匂わせる深い色合いと、たっぷりお湯を吸って角が取れたような柔らかな質感が、これまで幾人もの湯浴み客を癒し続けてきた宿の歴史を物語っているようです。湯船には無色透明のお湯が湛えられ、この浴槽縁を乗り越えてお湯が絶え間なく溢れ出ていました。


 
源泉のお湯は一旦木箱の湯溜まりにストックされてから、細長い樋を流れて浴槽へと落とされています。室内では樋から湯船にお湯が落ちるジョロジョロという音が響いており、湯気の影響で音の反響がより強調されていました。総木造の浴槽は長年使い込まれているらしく、槽内の木の繊維が少しずつふやけて剥離しており、湯中でが木屑がたくさん浮遊していました。お湯を口に含むと薄塩味とともに微かな砂消しゴム的硫黄感が得られ、渋温泉のような土気をちょっと燻したような香ばしい匂いが湯口から漂っています。実際に湯船に浸かると、少々トロミを伴うツルツル浴感がはっきりと得られ、お湯の鮮度感も良く、湯中で肌を摩ると温泉ならではの滑らかな感触を楽しむことができました。


 
 
内湯の奥にあるドアを開けると、旅館の建物とコンクリ擁壁に挟まれた、裏庭のような薄暗くジメッとした空間に、露天風呂が設けられていました。木造の湯船が大小一つずつあるのですが、小さな方は使われておらず、大きな方だけに崖の上からお湯が落とされています。露天とはいえ、完全に建物の裏側であり、擁壁上には深い木立が広がっているため、開放感は期待できず、しかも長い期間にわたってメンテナンスがなされていないのか、足元は荒れ放題でコケが生えてドロドロ状態。お湯が張られている大きな浴槽の内部にも落ち葉やコケなど不純物がたくさん沈殿しており、しかもお湯がめちゃくちゃ熱かったため、残念ながら入浴できるような状況にありませんでした。

露天は残念な状態でしたが、内湯のお湯は渋い佇まいながらも良質であり、フレッシュでなかなかの実力派。湯上りには肌がシットリと潤い、体の芯までホコホコする温浴効果も長い時間にわたって持続しました。近くに来たら一浴する価値のあるお湯かと思います。


湯ノ原源泉
ナトリウム-塩化物温泉 82.2℃ pH8.1 溶存物質1.670g/kg 成分総計1.671g/kg
Na+:402.7mg(81.83mval%), Ca++:50.3mg(11.72mval%),
Cl-:617.6mg(78.93mval%), Br-:2.9mg, SO4--:162.2mg(15.31mval%), HCO3-:42.1mg, CO3--:10.8mg,
H2SiO3:227.4mg, HBO2:102.0mg,
(2015年1月27日)

長野電鉄・湯田中駅より徒歩17分(約1.3km)
長野県下高井郡山ノ内町大字佐野1477-5  地図
0269-33-4763

日帰り入浴時間不明
300円
ボディーソープあり、他備品類なし

私の好み:★★
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安代温泉 開花湯

2015年12月24日 | 長野県
 
前回取り上げた「安代大湯」から渋温泉へ向かって数十メートル進んだ左手にある安代温泉のもう一つの共同浴場が「開花湯」。石畳の通りに面して男女別の出入口が並んでいますが、扉には「此の風呂は鍵が掛けてあります」と描かれているように、鍵を持つ組合員か、宿から鍵を借りられる安代温泉宿泊客以外は利用できません。「安代大湯」は風格ある伝統的な湯屋建築でしたが、こちらは両側の建物に挟まれた猫の額のような敷地に建つ、こぢんまりとした渋い佇まいの湯屋です。


 
解錠して中に入ると、靴が3足しか置けないほど狭い下足場を挟んで、すぐ先に脱衣室があり、この室内も棚しか設けられていない極めてシンプルなもの。2人同時利用でいっぱいになっちゃいそうな狭さですが、そんな狭隘感を払拭するためか、浴室との仕切り塀にはガラスブロックが用いられており、また浴室へのドアにはオレンジ色の半透明樹脂がはめ込まれ、結果的に昭和の場末のスナックみたいな感じになっちゃっています。またこのドアはサッシがちょっと曲がっているため、固くてちゃんと閉まってくれずに難儀しました。


 
浴室はタイル張りで浴槽は一つ。余計な設備がない極めて簡素な造りです。「開花湯」という雅やかな名前が見かけ倒しに思えるほど、脱衣室も浴室も簡素でシンプルですが、地元の方が日々の汗と垢を流すため実用的な施設ですから、これで十分なのですね。
洗い場にはガラスが設置されているものの、湯船への加水用蛇口以外にカランは無く、掛け湯する場合は湯船から桶で直接汲むことになります。私の訪問時はケロリン桶が綺麗に積み上げられており、その美しい姿から、地元の方の欲情に対する愛情が伝わってきました。


 

浴槽は総タイル貼りの3人サイズで、縁は紺色、槽内は水色というブルー系統でまとめられています。「安代大湯」と同じく湯船に温度計が取り付けられており、その針は46℃を指して…。えっ!? 46℃? 相当熱いじゃありませんか。私は熱いお湯に入る鍛錬を積んでいますから、この程度の温度なら入れないことはありませんが、じっくり寛ぐような入り方はできませんね…。


 
湯口は壁に直付けされており、丸い口からトポトポと熱々のお湯が注がれていました。湯船のお湯は紺色タイルの縁の上から絶えず溢れ出ており、浴槽の容量に対して投入量が多いためか、湯船のお湯はとってもクリア。使用源泉は安代温泉の他施設と同じく「共益会11号ボーリング源泉」で、微塩味と弱石膏感および弱芒硝感があり、少々のトロミを伴うツルスベ浴感の中に、ちょっとした引っかかりが混在しています。熱いのでしっかり湯もみしてから入浴したところ、お湯から得られる鮮度感は「安代館」の各浴室や「安代大湯」よりも良く、また匂いや味などの質感もはっきりしており、熱さもあいまって心身がシャキッとする気持ち良さを楽しむことができました。
お風呂の造りとしては簡素ですが、お湯の良さは折り紙付き。お湯と対峙してその個性や味わいを楽しむという意味で、たしかに私の感性の花は開いたのかもしれません。


共益会11号ボーリング
ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉 91.7℃ pH8.2 溶存物質1.623g/kg 成分総計1.623g/kg
Na+:362.1mg(76.17mval%), Ca++:64.6mg(15.59mval%),
Cl-:533.8mg(70.25mval%), Br-:2.7mg, I-:0.7mg, HS-:0.3mg, S2O3--:1.4mg, SO4--:257.0mg(24.96mval%), HCO3-:38.2mg, CO3--:7.0mg,
H2SiO3:202.3mg, HBO2:89.5mg,
(平成24年5月2日)

長野県下高井郡山ノ内町平穏  地図

地元住民(組合員)および安代温泉の旅館宿泊客以外利用不可
備品類なし

私の好み:★★+0.5
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