温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

赤倉温泉 第一貨物保養所赤倉荘

2010年12月31日 | 山形県
※「第一貨物保養所赤倉荘」は2017年9月を以て閉館し、その後経営者が変わって「いやしの湯 赤湯荘」として営業を再開させています。

 
以前から気になっていた山形県・赤倉温泉の「第一貨物保養所赤倉荘」。温泉街の最奥に位置しています。企業の保養施設なので、外来客の受け入れには慎重なのかなと思いこんでいたのですが、実際に目の前まで来てみると、事前の不安を後押しするかのような古くて静まりきった外観で、思わず訪うのを躊躇ってしまいそう。大丈夫かしらと不安を抱きつつ、意を決して玄関に入り、日帰り入浴をお願いしたら、快くOKしてくださいました。一般客の宿泊も可能だそうです(かなりお安め)。案内されたのは、廊下を突き当たった左側の浴室です。

 
旅館というより民宿のような小さなお風呂で、石の縁&タイル貼りの浴槽はいびつな円形の2人サイズ、大砲を小さくしたような石の湯口から源泉が投入されています。小さなお風呂だからといって侮る勿れ、そのサイズだからこそお湯はかなり鮮度が高く、縁からふんだんに溢れ出ています。

注がれるお湯は無色澄明の芒硝泉で、浴室に入った途端に芒硝の匂いが鼻をくすぐり、口に含んでもその味が感じられ、湯口にも白くはっきりと硫酸塩が析出しています。浴室内は湯気が籠っていたので、お湯は熱いのかと思いきや、入ってみると実にちょうど良い湯加減で、長く浸かっていると気泡の付着も確認できます。芒硝泉らしいキシキシとした浴感。キラキラ輝き青白い光を放っているのも、いかにも硫酸塩泉っぽい感じ。分析表を見ると泉質は単純泉に分類されていますが、数値的にはギリギリで硫酸塩泉になれなかっただけで、あとほんの僅かでも成分が余計に溶けていれば、間違いなく硫酸塩泉として認められていたでしょうね。なお浴槽まわりは赤っぽく染まっていますが、特に金気らしいものは感じられませんでした。


窓を開けると小国川の河原。冷たい風が浴室に入ってきて、火照った体をクールダウンしてくれました。


湯あがり後に気付いたのですが、私が入った浴室の向かいには、4~5人は入れそうな大浴場もありました。なぜ小浴場を案内されたのかはわかりませんが、昭和の宿には珍しく、大浴場を女湯として定めているのでしょうね。
お風呂の造り自体には特徴はありませんが、お湯の鮮度は抜群なので、B級施設でもお湯が良ければ大歓迎という温泉ファンなら行って損は無いかと思います。


単純温泉 67.9℃ pH8.3 蒸発残留物931.8mg/kg 溶存物質996.5mg/kg

JR陸羽東線・赤倉温泉駅より徒歩35分(3.2km)
山形県最上郡最上町大字富澤819-6  地図
0233-45-2512
最上町観光協会の紹介ページ

日帰り入浴8:00~16:00
300円
ドライヤー・シャンプー類あり、貴重品は帳場預かり

私の好み:★★★
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湯岐温泉 岩風呂

2010年12月31日 | 福島県

今年もたくさんの温泉に入ってきましたが、その中で強く印象に残っているところのひとつが湯岐(ゆじまた)温泉の共同浴場「岩風呂」です。山間にひっそり湧く湯岐温泉は、500年近い歴史を有しているにもかかわらず、不便な場所だからか湧出量が少ないからか、3軒の鄙びた宿が山陰に隠れるように佇んでいるばかり、秘湯のような趣すら感じられます。そんな温泉地にもかかわらず共同浴場が存在しているのですからなかなか侮れません。


湯屋は常時無人。管理している山形屋旅館(上画像。湯屋の手前)で料金を支払います。
岩風呂と名づけられたその共同浴場はとても小さな湯屋で、浴槽はひとつだけの混浴、飾り気なんてありません。


入口のドアを開けるとすぐに下足場で、更に左手奥のドアの先が更衣室です。更衣室も浴室も男女共用で、双方はガラスのサッシで隔てられているため、入浴している様子も着替えている姿も丸見え。鰻の寝床のような細長い更衣室内には籠がずらりと並んでいます。


浴槽は思いっきり花崗岩がせり出した大きく深い槽の隣に、掛け湯用と思しき小さな槽が据えつけられています。主槽の岩が浴場の名の由来になっていることは容易に想像できますね。浴槽上の壁にはめ込まれた小窓には、盆栽と小さな額縁に収められた書が飾ってありました。主槽は半分が岩、残りがコンクリ造で、コンクリ部分は船舶に使うような空色のペンキで塗装されています。


一方小さな槽は、若干高めに位置しており、やはりこちらも半分は岩ですが、残りはタイル貼り。人が入るにはやや狭めで浅いので、掛け湯程度にしておいたほうが良さそうです。主槽より湯温が高く、ここから主槽へとお湯が注がれています。


カランはこれひとつだけ。まぁカランを使わなくても、直接お湯を湯船から汲んじゃえばいいんですけどね。

 
(右画像はクリックで拡大)
上述の通り、お湯は上段にある小さな槽が湯口代わりとなって、そこから落とされていますが、それのみならず、岩がせり出している先端部の底に空いているパイプからも供給され、更には岩の下のほうの割れ目からも頻りに泡がプクプク上がっているので、その間隙からも湧出しているものと思われます。足元湧出を証明するかのように、普通浴槽は上の方が熱いものですが、ここでは底が熱くなっていました。それぞれの湧出量(投入量)は少ないのですが、湯船がそれに見合った大きさなので、お湯が滞ることもなく、しっかりとオーバーフローされています。循環消毒はもちろんのこと加温加水もされていないのも嬉しいところです。

そのお湯は無色澄明、弱めのタマゴ臭が香り、ほろ苦さを含んだタマゴ味が感じられます。ツルツルスベスベ肌触りが滑らかでとっても気持ちよい浴感で、じっとしているといつの間にやら体中に細かい泡がビッシリ付着します。
不感温度に近いぬる湯である上、腰をしっかり沈められる深さがあるので、いつまでもじっくり浸かっていることができ、普段は落ち着きがなくじっとしていられない私ですら、軽く1時間は浸かり続けていました。
成分がとても薄いため肌に対する当たりが非常に優しく、でも薄いからといって没個性とはならず、しっかりとした知覚と浴感を有しているため、心地の良いぬるさや泡つきがこれに相俟って、一度入ると後を引いて出ようにも出られなくなってしまい、入浴者を虜にする魔力を持っているのです。

ぬるいので寒い厳冬期の入浴には不向きかもしれませんが(加温はするようです)、掛け流しのお湯が少ない地域にあって、こちらのお風呂は実に貴重な存在だと思います。神がかったようなお湯の良さと湯屋の素朴さが強く印象に残る共同浴場でした。


単純温泉 38.7℃ pH9.6 蒸発残留物157.3mg/kg 成分総計175.1mg/kg
(平成17年7月21日分析)

福島県東白川郡塙町大字湯岐字湯岐28  地図
0247-43-1370(山形屋旅館)
ホームページ

6:00~21:00(21:00~22:00は宿泊者の女性専用)
300円(一日入浴500円)
シャンプー・ドライヤーあり

私の好み:★★★
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ニセコ五色温泉 ニセコ五色温泉旅館

2010年12月31日 | 北海道
ニセコ五色温泉はニセコ界隈に点在する温泉のひとつで、私は夏・冬と2回、いずれも日帰り入浴で訪問しました。
冬になると豪雪のため、道道66号線の蘭越町湯里~共和町老古美間や58号線のワイススキー場~五色温泉間が通行止になりますが、ニセコや蘭越の中心部方面から湯本温泉~58号と66号の丁字路~五色温泉までは除雪されているので、厳冬期でも行くことができます。


まず雪の降る日に訪問した時の様子から。折悪く吹雪いていたので、この一枚ですら撮影するのに苦労しました。
ロッジのような建物の館内は、温もりが伝わってくるウッディーな造り(迂闊にも館内の撮影を忘れてしまいました)。


浴室は2つあって、手前にあるのは2000年に設けられた展望風呂、奥は新館建設時からのお風呂である「から松の湯」なのですが、この時は湯量不足のため「から松の湯」が使用停止中だったので、展望風呂へ入ることに。
比較的新しい浴室らしく、洗い場には立派なシャワー付混合栓が設置されており、大きな窓に面した湯船も立派です。この時のお客さんは若い人が多く、おそらくスキー客なのでしょうね。でも寒い北海道のお風呂ですから、浴室内は湯気が籠って朦々としており、ちっとも撮影できません。辛うじて撮れたのがこの一枚。全然「展望」らしさが伝わってきませんね。


露天風呂もあったのですが、高く積もった雪がせり出して今にも崩れそうな状態だったので、怖くて入れませんでした。雪の壁で視界が遮られ、外の景色は何も見えません。


さて、こちらは初夏の様子。この時は「から松の湯」をチョイスし、展望風呂は見送り。


有名な温泉だけあって、お風呂はかなり混雑していました。上画像は「から松の湯」の内湯。他のお客さんが写らないように撮ったので、変な構図になっちゃいました。

 
こちらは露天風呂。改修されて間もないのか、かなり新しい湯船です。山の新緑が美しい。空気が綺麗で湯加減もちょうど良かったので、思わず長湯しちゃいました。

お湯自体は無色透明ですが、白く細かい湯の華がコロイド状に舞っているので、青白く濁っているように見えます。日によって見える色が変わることから五色温泉と名付けられたそうですが、青白い濁りの他にはどのように見えるのかしら。お湯のコンディションや周囲の環境(気象条件や光の関係など)で変色するんでしょうね。
溶けている成分が濃く、口腔内が収斂するレモン汁のような酸味と強い火山性ガス臭とタマゴ臭(つまり硫化水素臭)が感じられる、わかりやすい硫黄のお湯です。それほど酸性が強いわけではありませんが、お湯を口に含むと歯がギシギシします。弱いスベスベとした浴感でした。綺麗に濁った硫黄泉なので、温泉ファンなら誰でも好きになるお湯だと思います。


「から松の湯」の窓から外を見ると、質素で小さな五色温泉の別館がありました。2005年?にオープンした素泊まり専用の宿です。建物左側は別棟になっており屋根上に湯気抜きも取り付けられているので、明らかに浴室とわかりますね。
別館と本館の間には白く染まった大きな湯溜まりがあり、てっきりお風呂からの排湯(オーバーフロー)が溜まっているだけなのかと思ったのですが、後で調べたところ、これは「花畑源泉」という源泉の温泉池だということがわかりました。ちゃんと確認しておけばよかった。


本館の裏手にはガレが広がっていました。源泉地帯なんでしょうか。

 
(左画像はクリックで拡大)
付近には展望台が設けられ、五色温泉や神仙沼、そしてイワオヌプリが一望できます。神仙沼周辺の湿地とその背後にイワオヌプリが聳える景色はとても綺麗で神秘的でした。


ニセコ五色温泉(五色源泉)
含フッ素・食塩・苦味-硫化水素泉 79.4℃ pH3.2 200L/min(自然湧出) 成分総計5284mg/kg
(昭和50年10月26日の古いデータ)

北海道虻田郡ニセコ町字ニセコ510  地図
0136-58-2707
ホームページ

日帰り入浴8:00~21:00(木曜定休)
500円
ロッカー・ドライヤーあり

私の好み:★★★
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ニセコ昆布温泉 鯉川温泉旅館

2010年12月30日 | 北海道
ニセコ町と蘭越町に跨って形成されているニセコ昆布温泉郷の中でも、最も古い歴史を持つ鯉川温泉旅館は明治32年に開湯されたそうで、北海道の温泉にしては珍しく湯治場風情が漂っています。ゆっくり雪見風呂したくて宿泊で利用しました。

 
温泉街に点在する宿の一つですが、表通りから林の中の私道を入った奥に立地しているので、一軒宿のような雰囲気。
池の脇を通って玄関へ。客室は池畔に面しています。


雪を避けるべく「日本秘湯を守るの会」の提灯は玄関扉の内側で提げられていました。金曜に泊まったのですが、平日なら私のような一人客でもOKみたいです(土日は不明)。

 
古い学校を彷彿とさせる館内です。廊下を歩いて建物の北側にある浴室へ。脱衣所前の休憩所に置かれた長椅子はビニールレザー張りで、昭和の病院の待合室みたい。古いマッサージチェアーもいい味出してます。


男性用内湯。壁にはタイルで描かれたボタンの大きな絵が、湯浴み客を見下ろしています。浴槽は2分割され、湯口に近いほうが底が深く、温度も高め。洗い場は金気で薄っすら黄土色に染まっており、浴槽の縁も析出でコーティングされています。源泉がそのまま浴槽に投入され、ふんだんに溢れ出ています(内湯は加水加温消毒循環なし)。


露天風呂。お風呂の向こうでは、沢が渓流瀑になってなめらかに岩の上を滑り落ちています。滝見風呂であり、雪見風呂でもあるという、とっても贅沢な環境。日が暮れて夜の帳が下りると、満天の星空が天空に広がり、滝の落ちる音だけが響く中、星空のきらめきを目にしながら雪見風呂を楽しめました。夢のようなひととき。
お湯は黄土色に弱く濁り、浴槽の縁には溶けている成分が濃いんだなと思わせる析出がしっかり付着しています。湯口に置かれたコップでお湯を飲んでみると、弱塩味と出汁味に金気が混ざる味。金気の匂いにゴムのようなに匂いが一緒になって漂っています。キシキシ感と重層的なスベスベ感が混在する浴感。熱いお湯が外気で冷却され、ちょうどいい湯加減でした(露天は若干加水されているようですが)。
あまりに良いお風呂だったので、一晩で3回も露天風呂に入ってしまいました。


食事はお部屋出しなので、気兼ねなくいただけました。一番リーズナブルなプランだったのですが、安いのにこんなに食べていいのかと不安になるほど多種の献立で手がこんでおり、十分にお腹を満たすことができました。コストパフォーマンスも良好。
部屋に用意されているポットには冷たい湧水が入れられており、湯あがりにこれを飲むと矢鱈に美味い。

古い宿なのでラグジュアリー感を期待してはいけませんが、コストパフォーマンスが良くお風呂も素晴らしいので、昔ながらの温泉宿の雰囲気が好きな方なら堪らないでしょうね。そっけない接客が多い北海道にしては、対応も親切で好印象。いままで何軒も温泉旅館に泊まっていますが、その中でも記憶にはっきりと残る宿とお風呂でした。


ニセコ昆布温泉・新泉
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 65.8℃ pH6.5 185L/min(動力揚湯) 溶存物質3.310g/kg 成分総計3.692g/kg 

北海道磯谷郡蘭越町字湯里592  地図
0136-58-2111
ホームページ

日帰り入浴10:00~21:00
500円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★★
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岳温泉元湯(くろがね温泉) くろがね小屋

2010年12月30日 | 福島県
 
安達太良山の山腹、標高約1400mに位置する山小屋。
今年建物の全面改修工事により、外壁の塗装や太陽光パネルの取り付けなどが行われました。今でこそ山奥にたたずむ一軒の山小屋ですが、かつてはこの一帯に置屋もあるような歓楽的温泉街が形成されていたといいますから驚きです。

 
屋根にぶら下がる黒い鐘がシンボル。内部2階は宿泊する部屋になっており、1階に温泉浴室が設けられています。周回コースで登山した途中で立ち寄り、入浴をお願いしました。
すると御主人曰く「かなりぬるいよ。それでも良いならどうぞ」とのこと。そしてお金を払おうとすると「いえいえ、もし満足いただけたら料金を頂戴します」とこの時は受け取って下さいませんでした。どういうことなんでしょう。とりあえず中へ入ってみることに。


浴室は男女別の内湯がひとつずつ。紅葉シーズン真っ盛りだというのに、お風呂を利用するお客さんは一人もいません。こじんまりしていますが、山小屋にしてはなかなかしっかりとした造り。


脱衣を終えて浴室に入り、お風呂を見た途端、ご主人の言葉の意味がわかりました。工事のためお湯の配管が外されて、源泉からの供給が止まっており、浴槽にはお湯が張られているものの、かなりぬるくなっていたのです。安達太良登山の真の目的は紅葉ではなくこの温泉にあったので、これには思いっきり落胆。窓の下には、配管の接続を待つばかりの新しい分湯枡が設置されていました。

 
まぁ小屋のお風呂に入れたことで満足するか、と半ば諦めていたところ、外から窓が開かれ、作業着を着た工事従事者のおじさんが「今、応急的にパイプを繋げてやっから、ちょっと待ってろ」と言いながら、塩ビのパイプを浴槽の上まで繋げてくれました。もしかしたら・・・と期待していたら、おじさんはパイプの元の方へ歩いてゆき、「いくぞぉ」という掛け声から間もなく、パイプから真っ白でドロドロとした濃厚なお湯がドバドバ出てくるではありませんか。戻ってきて浴槽にお湯が投入される様子を見たおじさんは「こりゃ牛乳風呂だな、最高だぞ」と満面に笑顔を浮かべ、私の嬉しそうな表情を確認するとすぐにお仕事へと戻っていきました。おじさん、ありがとう。おかげで濃厚で新鮮なお湯を堪能できます。


ヒバの浴槽は3人サイズ。無色透明のお湯ですが、白い湯の華のコロイドで乳白色に濁って見えます。特におじさんがパイプを繋げてバルブを開けた瞬間は、溜まっていた湯の花がいっぺんに吐き出されたので、本当に牛乳のように真っ白でした。強烈ではないにせよ強めでレモンタブレットのような酸味を帯び、若干の塩味も含まれるようです。はっきりとした硫化水素臭が漂い、湯あがりも硫黄臭がしっかり残るほど。スベスベとして気持ちよい浴感です。源泉からの引湯距離が短いためにお湯の温度はかなり熱め。お湯が出てくるパイプの先では50℃近くあったのではないでしょうか。

本来は男湯と女湯に分けるべきお湯を、この時は男湯で独占したため、ものすごい量のお湯が投入され、洪水のようにザブザブと溢れ出ていきます。なんて贅沢な湯使いなんでしょう。
なお工事は今年(2010年)11月上旬には全て完了しているので、今では男湯女湯とも何ら支障なく入浴できると思います。

 
小屋からちょっと山を登ったところにある源泉地帯。硫化水素ガス発生のため立ち入り禁止です。
くろがね小屋のお湯はもちろんのこと、麓の岳温泉もここから引湯しているので、どうせ入るのなら源泉至近のくろがね小屋で入った方が、より新鮮な状態でお湯を楽しむことができますね。実際、麓とくろがね小屋とでは、同じお湯ながら、かなり浴感が異なるように感じられました。無論くろがね小屋の方がはるかに鮮度が良く濃厚ながらマイルド。ここまで来てよかったと納得できるお湯でした。

あ、もちろん入浴後に料金はお支払いしました。だって、皆さんのご厚意であんな素晴らしいお湯を堪能させていただいたのに、満足しないはずありませんから。


酸性泉 56.7℃ pH2.5 蒸発残留物585mg/kg 溶存物質632.3mg/kg 成分総計632.8mg/kg


奥岳登山口より徒歩120分(勢至平経由)
福島県二本松市永田字長坂国有林  地図
現地衛星電話090-8780-0302(電話は10:00~21:00)
ホームページ

通年営業(無休)
入浴のみ400円 その他料金(宿泊など)はホームページ参照のこと
山小屋につき備品類なし

私の好み:★★★
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