忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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「ドルアーガの塔」と不思議のダンジョンの相性

2004年07月31日 | 作品紹介(ゲーム)

■PS2:「ドルアーガの塔・不思議のダンジョン」


第1弾であるSFC版の「トルネコの大冒険」から
シリーズのほとんどをプレイしている私から言わせてもらうと、
今回の「ドルアーガ」は納得のいかない出来だ。

不思議のダンジョンは、レベルという概念がない代わりに
プレイするユーザーの腕が上がることによって
先へ進めるようになるというシステムが一番のウリであったはずだ。
が、この「ドルアーガ」では、
今まで蓄積してきたテクニックが活用出来ない。
どころか、足かせにすらなっているように思う。

最大の失敗は「重量」という要素を盛り込んだことで
シリーズの基本であった、リアルタイム制そのものが崩れたことだ。
これに関しては賛否両論というより否が多くなるように思う。
操作性も重く、読み込みもけっこう遅い。
長時間プレイを前提としたRPGで
こういう基礎部分の不出来は痛い。どうしたアリカ。

DCで発売された「アスカ見参」は、
チュンソフト監修のもとでセガが製作したらしいのだが、
個人的には全シリーズ中最高峰とも言うべき素晴らしい出来だった。
操作性はもちろんのこと、追加された要素も、
キツめの難易度調整も、
過去のシリーズのどこをバージョンアップさせるべきで、
どこを切るべきではないかがちゃんとわかっていた。
(バグの多さだけは許しがたいが)

本作の場合、
「不思議のダンジョン」らしいテンポの良さもないし、
「ドルアーガ」の世界観も妙に重々し過ぎるように思う。
一応チュンソフト監修とはクレジットされているが、
実際の所どこまでチェックが入ったかは怪しいところだ。
「金八先生」や「ネットサル」など、
自社のオリジナルタイトルのリリースを控えて
あまり時間が取れなかったのではないか。

トータル10万強がせいぜいかと思いつつアリカの営業に
「目標本数は?」と聞いたところ、
「初回20万、トータル50万本です」と返ってきた。
有名シリーズの合体なのでそれぐらいはいくと思ったのだろう。
発売後2日の売り上げは2万5千本。
週末を挟んでどれだけ伸びるかはわからないが、
私の勘はいいとこいってるように思う。

*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
タイトル:ドルアーガの塔・不思議のダンジョン
  機種:プレイステーション2
メーカー:アリカ 
 発売日:2004年7月29日
  価格:7329円(税込み)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
コメント (2)
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