ボディビルダー ゴリ高梨のゴリ日記

バナナでパンプアップ 

ボランティアをやってみて感じたこと

2011-04-25 00:09:29 | Weblog
今回被災地のボランティア活動をやらせて頂きましたが、

実際にやってみて感じたことを書こうと思います。

まず、1日の作業が全て終了した後、依頼主さんから、

「どうもありがとうございました」と言って頂いて、

なんとも言えない充実感、幸福感がありました。

これは日頃行なっている金銭の授受を伴う仕事から

得るものとは異なるものでした。

なんと言うんでしょう、体は疲れているんだけれども、

脳は幸福感で満たされ、なんとも言えない心地よい気分

なのです。

根本は誰か困っている人の手助けをしたい、という部分から

来ているとは思いますが、この幸福感を味わうために人は

ボランティアを行なうのかもしれない、と思いました。

これは実際にやってみないと分からないことです。

自分が行なったことにより誰かが喜んでくれる、そして

それにより自分も幸福感を得て心地よくなる。こうした

ことでボランティアというものは成り立っているのかな、

と思いました。

なんだか今回のボランティアを通して、「人にとっての幸せとは何か」

ということのヒントを得たような気がします。


高梨 圭祐









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被災地復興支援ボランティア

2011-04-23 23:41:48 | Weblog
東日本大震災から1ヶ月以上が経過しましたが、

今回日本ボディビル連盟が募集した被災地での

復興支援のボランティアに参加してきました。

23日はたまたま仕事が休みで、何か自分にも復興のための

お手伝いが出来れば、と思い行って参りました。


4月22日の深夜に東京を出発し、23日の早朝4時に

最寄のサービスエリアに到着しました。

その後6時30分頃まで仮眠をとった後、ボランティアセンターの

ある宮城県仙台市若林区に移動しました。

ボランティアセンターは元々児童施設で、ここでボランティアの受付、

派遣、車での送迎が行なわれています。

私達はだいぶ早く着いてしまい、申し込み用紙に記入を済ませた後、

受付開始の9時まで待つことになりました。

日本ボディビル連盟のボランティアは私達東京組の他、宮城、福島、長野、

秋田からも参加があり、総勢20名程でした。

このボランティアは依頼主(被災された方が仕事をボランティアセンターへ

依頼してきます)からの依頼に基づき、ボランティアセンターのスタッフが

ボランティアに来た人達へ仕事を割り振り、各方面へ派遣する、という形態を

とっています。

依頼される仕事の内容も様々で、アルバム洗いや衣類の整理といった軽作業から

個人宅の中の泥、家具、ゴミの運び出しといったある程度の重労働まであります。

今回は私達は個人宅の泥の運び出しに手を挙げることにしました。

今日は天候の悪さも影響したらしく、通常に比べると依頼件数が少なかった、

とのことです。

ボランティアスタッフが各依頼案件の内容を発表した後、まずはそのお宅に

行ったことのあるボランティア(一度でもそのお宅で仕事をしたことのある人)

の挙手を求めます。

(○○さんのお宅へ行ったことのある方、2名挙手をお願いします、といった

感じです)

その次に、泥の運び出しの作業をしたことのある人の挙手が求められます。

最後に未経験者の挙手が求められます。

だいたい、経験者が3名から5名程、残りの3名程が未経験者といった

構成です。

私達は勿論、未経験者ですからどうしても最後に手を挙げる格好になります。

それでもなんとか未経験のグループで指名され、私を含めた3人が個人宅の

泥の運び出しの作業に向かうことになりました。

目的の個人宅へはボランティアセンターの手配する車で行きました。

派遣されたのは仙台市若林区の権太という地区でした。

同じ若林区でも津波の来たところと、来なかったところでは天と地程の差が

ありました。

車に乗っていてある地点を境に景色が一変しました。

津波の来た地域は大きな樹木が根っこからなぎ倒され、現在はかなり整備された、

とのことですが土砂が道路脇に積まれています。

実際に目の当たりにすると言葉を失います。

センターから車で10分程の場所に、本日作業を行なうお宅がありました。

家の中には津波の爪跡がいたるところに残されていました。

数日前から泥の運び出しを行なっている、とのことでしたが、まだ家の中には

厚さ15cmから20cm程の泥が部屋中を埋め尽くしていました。

最初にタンスや机といった家具類を外へ運び出し、その後泥をスコップですくって

部屋の外へ出す、という順番になります。

泥は水分を含んでヘドロになっており、足場はかなりぬかるんでいます。

そうした中スコップで泥をすくっていくわけですが、最初慣れるまでは

少し息が上がりました。

慣れてくるとスコップ1回ですくう泥の量がだんだんと多くなり、

作業効率が上がってきました。

途中お昼休憩をはさみ、午後3時過ぎにはお宅の中の泥の運び出しが

終了しました。

最後に依頼主さん(お宅のご主人)から、「本当にどうもありがとう

ございました」と何度も言って頂き、東京から行った甲斐があった、と

感じすごく嬉しかったです。


私は、ボディビルダーは自分の体を鍛えるだけではなく、こうした機会に

積極的に社会貢献していく必要がある、と考えています。

今回こうしたボランティアの機会を与えて頂いた、日本ボディビル連盟の

玉利会長をはじめ、連盟役員の方々にはこの場を借りてお礼を申し上げます。

そして参加された皆さん、大変お疲れさまでした。

次回第2弾は5月3日、4日に岩手県陸前高田市、宮城県石巻市で計画されている、

とのことですので、「是非自分もボランティアに参加したい」という方は

日本ボディビル連盟のホームページをご覧下さい。



高梨 圭祐


















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座談会2

2011-04-10 20:26:06 | Weblog
石井先生と高西さんには今日初めてお会いしました。

高西さんは1990年代に日本選手権で小沼さんと

頂点を争った方です。筋力の強さとバルクが非常に

印象に残っています。

石井先生は大変ボディビルがお好き、とのことで、

現役の選手だった頃のことを懐かしんでおられました。

また何かお会いする機会がありましたら、よろしく

お願い致します。


高梨 圭祐

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座談会

2011-04-10 19:33:10 | Weblog
今日は月刊ボディビルディングの座談会が都内であり、

行って参りました。

参加者は東大の石井先生、長崎から高西さん、宮崎から浅見先生、

小野寺さん、現役ボディビル選手から須山君と私でした。

以前に筋力測定マシンを使って筋力の測定(チェストプレスと

ローイング)を行い、グラフで筋出力の仕方がどのようになっているか、

が出ており、今回はその測定結果を踏まえた上での座談会となりました。

測定結果は、チェストプレスで須山君が爆発的に筋力を出力しているのに

対して、私はグラフの曲線がフラット(平ら)で非常に対照的なものでした。

この測定結果から、私は筋肉に効かせるトレーニングを行ってきたことが

グラフ上からも明らかになり、逆に須山君は効かせるというよりも、より

大きな筋力を出すトレーニングに注力してきたことが明らかになりました。

座談会の中で須山君がこんなことを言っていました。

「今まで行なってきたトレーニングで筋肉のボリュームは出せていたが、

これからは筋肉の質感や密度を上げていくトレーニング

(本人はパーシャルトレーニングと言っていました)を行い、

それにより筋力測定の結果(グラフの曲線)が変わったら面白い」

逆に私としては、今まで行なってきたトレーニングで筋肉の質感や密度は

ある程度出せてきたと思うので、須山君のように爆発的に筋出力をするような

トレーニングを積極的に取り入れていくと、筋肉のボリュームが出て自分の

弱点の改善につながるのではないか、と思いました。

そういった意味で今回の筋力測定は、自らのトレーニングを客観的にみる

良い機会となりました。

座談会では筋力測定の話しから広がっていって、どのようなトレーニングを

行なうと筋肉は発達するのか、ボディビルでチャンピオンになるために必要

な要素とは何か、といったことにまで及びました。

例えば1980年代から90年代初めにかけて活躍したリッチ・ギャスパリ

が、”NEW AGE MUSCLE”と言われ筋肉の密度、バスキュラリティ(血管の浮き出

具合のことを指して言います)でおしたが、結局当時のチャンピオンの

リー・ヘイニーには勝てなかったことなどです。

石井先生のお話しによると、最近の研究結果で、低負荷の高回数トレーニング

でも筋肉は発達することがわかってきた、とのことです。

これは例えば1REP MAXの20%程の強度で100回を3セット程行なう、という

ものだそうです。

ただ1セットでは強度が低くなってしまうため、3セットは行なわなければ

効果は出ない、とのことです。

ただこのトレーニングを実際に行おうとすると非常に苦痛を伴うものとなり、

かなり精神的にはしんどい、とのことです。

結局ハードトレーニングを行わないと筋肉は発達しない、ということですね。


と、上記のこと以外にもここでは書ききれないほど面白いお話を聞くことが

出来、大変有意義な1日を過ごさせて頂きました。

私個人としましても、今後の自分のトレーニングの方向性を再確認すること

が出来、大変ためになりました。

本日座談会に参加された皆様、ありがとうございました。


高梨 圭祐













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2011-04-07 14:05:57 | Weblog
4月に入りすっかり春めいてきましたね。

外に出ると暖かい風が優しく顔を撫でてゆきます。

道を歩いていると、ところどころで桜の花が咲いているのが

目につきますね。

震災後、世の中には閉塞感が漂っていますが、植物達は逞しく

その生命を躍動させています。

今自分に出来ることをしっかりと行い、前に進みたいと思います。


高梨 圭祐











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