足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

サクソンホールの会合

2016-08-29 06:17:33 | 投資戦略
米サクソンホールでの中央銀行のシンポジュームで黒田日銀総裁が「資産購入、通貨供給量の増加、マイナス金利の政策手段を組み合わせ、インフレ目標の達成に全力を上げる余力は残されている」と語った。マイナス金利の導入には銀行の間では評価が分かれ失敗と見る向きも多い。日本株はNY株の回復基調には乗れず低迷が続いてきたからだ。
「現在の日銀の政策に疑問の余地はなく、現在の手綱を緩めるつもりは全くない。これまでの政策効果を続けインフレ目標の達成に向かって必要なら躊躇なく行動を起こす」と9月20~21日の日銀会合で場合によれば新しい行動を起こすことを示唆した。
9月20~21日の会合で現在の金融政策について「総括的な検証」を進行中である。いわば、これまでの金融政策の効果についての9人の政策委員の運営結果の採点でもある。仮に問題点が浮かび上がれば、手直しを行うという意図を黒田総裁は示した。

この発言を受けてヨーロ中央銀行のブノワ・クレー専務理事も「ユーロ各国が金融緩和政策に踏み込まなくても、一段の緩和策を発動する」と語った。
米連銀の利上げ策とは対照的に日欧は一段の緩和策の発動を言及した。
米国と日欧の金融政策について方向性の違いが出てきた。米国経済は順調な回復基調が確認できたからだ。
先週末の円相場はこのことを察知し反転に転じた。

世界の株価はサクソホールでの主要国の政策首脳の発言に反応を示し、日米欧とも回復基調にはいるだろう。




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