足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

相場の調整が進む

2015-06-10 06:17:04 | 投資戦略
NY株は3日間続落、S&P500は小幅高。相場はもみ合い。弱気筋が増えてきた。エリオット波動の第1人者のロバート・プレクター(エリオット波動インターナショナル)は警戒信号を出した。彼に追随するテクニカルアナリストも多い。
金利が上昇しており、最近、NY株の低迷を横に見て上昇してきた欧州、中国株も下落した。CNNMoneyのFear&Greed(恐怖&貪欲)指数が32と急落している。1年前は92と高水準であった。
現在の市場のセンチメントは過熱局面から程遠い。連銀の政策転換を気にする。この種の弱気筋が相場の行きすぎを抑える役目を果たす。
米国の景気指標は好転してきており先行きの見通しは明るい。気になるのは2009年3月以来、6年以上も上昇してきただけに、投資家心理のなかに先行きに不安感がよぎるのは当然である。ただこれまでの高値時と異なりPER18倍と過熱感は見られず、国債の2.42%に比べて株式益利回り(投資収益率)は5.5%と割安である。

東京市場では個々の銘柄もテクニカル面で買い場を暗示する。
最近、テーマとしてこれまでの理想買いから現実買いになってきたのは訪日外人の急増で業績が急変のインバウンド関連株である。
政府は2020年に訪日客2000万人の目標の前倒しの検討をしている。昨年の1341万人からすると2年以内にも2000万人の達成の可能性が出てきた。訪日客の消費はGDPの1%という水準も夢でなくなってきた。再生日本が生み出す新しい観光産業の誕生である。

これまで日本空港ビルディング(9706)に注目してきた。株価は年初来40%も上がり人気はいまなお衰えていない。長い間、表舞台に立つチャンスのなかった銘柄だが、ここへきて成長株並みの人気が出て株価の位置が大きく変わった。このような銘柄がこれからも後続して輩出するだろう。
株価が一時の調整局面にある西武ホールディングス(9024)や新規公開した日本ビユーホテル(6097)も人気株として登場してきた。
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