NY株はS&P500が1890.90と1900ポイントに向かって新値街道を往くが、ダウ平均は昨年末の史上最高値16,576.66を前に立ち止まる。
年初来の世界の相場を抑えてきたウクライナ問題から解放された相場は、NY株が世界の相場のけん引役になってきた。
東京市場の出遅れが目立ってきた。円相場の下落が先行きには何よりもの好材料で短期的には円相場の独歩安の様相をみせる。
ウォール街では新年来、IPO(新規公開)が2000年のITバブル以来の活況になってきた。第1四半期の公開株式数は64社(昨年31社)と前年比倍増になった。2000年の126社には及ばないが、そのあとを追いかける勢いが続く。
近く現在の市場の活況を支えてきた高速回転売買(HFT)のトレダーのバーチュー(VIRT)がデビユーする。IT革命が生んだ証券ビジネスだが現在のウォール街の活況に貢献してきた。1960年代のウォール街の黄金時代に数々の革新的な証券ビジネスが輩出したように、IT革命がウォール街に大きな衝撃を与えそうである。
東京市場は年初来、IPOは12社(昨年13社)でウォール街に比べて見劣りがする。しかし、先行きにはウォール街と同じように新興市場には人気株のIPOが出ることは確実である。