今週のウォール街は木曜日の感謝祭をはさんで、金曜日が午後1時で取引を終えるので、有力ヘッジファンドやトレーダは、昨日は早々にポジションを手仕舞い、休暇にはいったようだ。
サブプライム問題が市場の頭を抑え、NY株の波乱のなかに東京市場も巻き込まれている。
ただ米国では企業の自社株買いが活発化し、4月以来の低水準になった。
メリルリンチ社の見通しでは1日当りの自社株買いは22億ドル(2300億円)になるという予想。東京市場での、最近の売買代金の約7~8%に当る金額だけに、米国資本主義の合理性と、企業の資金力の底の深さを感じさせる。
昨日のNY株はダウ平均が4月17日以来の安値に落ち込んだが、動きが目立ったのはインターネット株とハイテク株の強さである。
グーグル(GOOG)、アップル(AAPL)、リサーチ・インモーション(RIMM)などの強さが目立つ。
調査会社comScoreが昨夜、発表した数字によるとグーグルの検索エンジンの10月のシェアは58.5%(9月・57.0%)になった。
一方、ヤフーは22.9%(同・23.7%)、マイクロソフトは9.7%(同10.3%)とそれぞれ減らした。
昨日のNY株の大幅な下落のなかで逆行高したのはインターネット株である。
先行きの相場の反転場面での人気のリード役になるとみてきたグループである。東京市場での新興市場の反騰局面でもネット株がリードしたが、引き続き押し目は買いである。
目先はハドソン(4822・HC)に注目したい。先に発表した9月中間決算は当初の予想を大きく上回った。任天堂向けゲーム・ソフトの好調が主因だが、2008年3月期も現在の会社予想を大きく上回ることが期待できる。
Wii用の「デカスポルタ」という10種類のスポーツが楽しめるソフトを新春に出す。そのほかエクシングと共同でカラオケソフト「JOYSOUND Wii」を出す。Wiiウェアでソフトをダウンロードできる。新分野への進出である。